こんにちは。アルヴェル&ハイエース完全ガイド 運営者の「ホシ」です。

30系後期アルファードで「S Cパッケージ」がなぜ一番人気なのか理由が気になっていませんか?

実は豪華な2列目電動シートや専用装備のお得さに加え、海外輸出需要による高いリセールに秘密があります。

今回は標準Sグレードとの違いや査定を高める必須オプションまで、購入前に知るべき本音を解説しますね。

この記事のポイント

  • 2列目エグゼクティブパワーシートと豪華標準装備の全貌
  • 標準Sグレードや3.5SCと比較したコスパの優位性
  • 海外輸出の関税制度が生み出す高いリセールバリュー
  • 売却時に数十万円差がつく3大必須オプションと注意点

アルファードのSCパッケージが人気の理由と結論

アルファードのSCパッケージが人気の理由と結論

結論からお伝えすると、30系後期アルファードの中で「2.5S Cパッケージ(通称:SCパッケージ)」に人気が集中している最大の理由は、豪華装備・維持費の安さ・売却時のリセールバリューの3拍子が最も高い次元で揃った「黄金比グレード」だからです。

上位の3.5Lモデルと同じ迫力の外観や2列目電動キャプテンシートを手に入れながら、エンジンは経済的な2.5Lレギュラー仕様で維持でき、さらに手放すときには海外輸出相場の恩恵で驚くほどの高値がつきます。

まずは自動車部品のプロの視点から、他のグレードを突き放す豪華な装備内容とコストパフォーマンスの秘密から順番に見ていきましょう。

2列目エグゼクティブパワーシートの極上快適性

SCパッケージが選ばれる一番の象徴とも言える装備が、2列目に鎮座する「エグゼクティブパワーシート」です。

ベースとなる標準の「2.5S(7人乗り)」に搭載されているのは、レバーを手で引いて背もたれやオットマンを動かす手動式の「リラックスキャプテンシート」であり、ひじ掛けもシンプルな折りたたみ式になっています。

それに対してSCパッケージの2列目シートは、重厚な固定式大型アームレストを備えた独立ソファ構造になっており、リクライニングもオットマンの出し入れもすべてスイッチひとつの電動操作で行えます。

さらに、電動オットマンには足の長さに合わせて先端が最大140mm前後に伸び縮みする「電動伸縮機構」まで組み込まれており、大柄な男性でもふくらはぎから足首までをしっかり預けて足を伸ばせるのが魅力です。

私が仕事柄、シート内部のフレームやウレタン構造を見て特に感心するのが、このシートの体圧分散性とホールド感の高さですね。

高速道路のカーブや長距離移動でも体が左右にブレにくく、大型ヘッドレストの耳部分を内側に角度調整すれば、首を優しく支えたまま新幹線グリーン車や飛行機のビジネスクラスのようにぐっすり眠ることができます。

また、左右のアームレストの間には木目調加飾が施された折りたたみ式の大型サイドテーブル(カップホルダー4個付)が備わっており、タブレットを置いて動画を見たり軽食を取ったりするのにも便利です。

「アルファードに乗るなら、やっぱり後ろに乗る家族やゲストにこの豪華な電動シートを味わってほしい」という願いを、最上級のエグゼクティブラウンジより200万円以上安い価格帯で叶えてくれることが人気の原動力になっていますよ。

一度販売店で標準Sの手動シートとSCパッケージの電動シートに座り比べてみると、ひじ掛けの安定感とクッションの厚みの違いにきっと驚くはずです。

特におじいちゃんやおばあちゃんを乗せて三世代で旅行に出かけるご家庭でも、手元のスイッチひとつで無理なく楽な姿勢を作れるため、家族全員から感謝される装備になりますよ。

専用エアロと18インチアルミが生む迫力の外観

2列目シートの豪華さと並んで多くのオーナーの心を掴んでいるのが、SCパッケージならではの引き締まったエクステリア(外観)デザインです。

30系後期アルファードには、大きく分けてメッキグリルが落ち着いた印象の「標準ボディ(G・X系)」と、左右のバンパーが大きく張り出した迫力の「エアロボディ(S系)」の2種類が存在します。

SCパッケージはこのエアロボディをベースにしつつ、標準のSグレードではオプション扱い(または非設定)となる上位パーツが最初からフル装備されているのが特徴です。

まずフロントマスクで目を引くのが、片側3つのLEDプロジェクターが鋭く輝く「3眼LEDヘッドランプ」と、内側から外側へ滑らかに光が流れる「LEDシーケンシャルターンランプ(流れるウインカー)」の標準装備化です。

標準のSグレードや特別仕様車のタイプゴールド(初期型等)では2眼式のLEDヘッドランプが基本となるため、すれ違った瞬間に「あ、上位グレードのSCパッケージだ」と一目でわかるステータス性があります。

さらに、対向車や先行車を検知してハイビームの照射範囲を自動で部分遮光する「アダプティブハイビームシステム(AHS)」や、交差点の曲がる方向を明るく照らす「LEDコーナリングランプ」までセットで組み込まれており、夜間の安全性も抜群です。

また足元に目を向けると、ブラック塗装をベースに金属の表面を鏡のように削り出した「18インチ切削光輝アルミホイール(235/50R18)」が標準で装着されています。

自動車部品のホイール製造において、この「ブラック塗装+ダイヤモンドカット(切削光輝)」という工程は通常のシルバー単色塗装よりも手間とコストがかかる高級仕様であり、エアロボディの重厚感を足元からグッと引き立ててくれます。

社外品のエアロやホイールに高いお金をかけてカスタムしなくても、納車されたそのままの状態で完成されたスタイルを楽しめることが、幅広い世代から支持される理由ですね。

れいちゃん
れいちゃん
同じエアロボディのSグレードでも、3眼ヘッドライトと黒×シルバーに輝く18インチホイールが付くだけで、見た目の高級感がぜんぜん違うね!
ホシ
ホシ
そうなんですよ!特に3眼LEDヘッドライトと流れるウインカーは、夜の駐車場でロックを解除した瞬間のカッコよさが抜群で、売却時の査定でも大きくプラスになる重要パーツなんです。

標準Sグレードや上位3.5SCとの装備と価格差

ここで、「標準の2.5S」や「3.5L V6エンジンを積んだ3.5SC」と比べて、なぜ「2.5S Cパッケージ」が一番お買い得と言われるのか、価格差と装備内容のバランスを検証してみましょう。

30系後期の新車時価格を振り返ると、標準の「2.5S(7人乗り・2WD)」が約406万円だったのに対し、「2.5S Cパッケージ(2WD)」は約454万〜468万円と、その価格差は約48万〜60万円ほどに設定されていました。

一見すると「50万円近く高いのか」と感じるかもしれませんが、自動車部品の単体価格を積み上げて計算してみると、驚くべき事実がわかります。

SCパッケージに追加される「2列目エグゼクティブパワーシート2脚」「快適温熱シート+ベンチレーション」「3眼LEDヘッドランプ+シーケンシャルウインカー」「18インチ切削光輝ホイール」「パワーバックドア」「ステアリングヒーター」をもし個別にオプション装着・部品手配したとすれば、実質80万〜90万円相当にもなる豪華装備群が約50万円の価格差でまるごと手に入る計算になるのです。

ここで、標準の「2.5S」、一番人気の「2.5S Cパッケージ」、そして3.5L版の「3.5SC」の3グレードの違いを表で比較してみましょう。

比較項目 2.5S(標準7人乗り) 2.5S “Cパッケージ” 3.5SC(V6・8速AT)
2列目シート構造 手動リラックスキャプテン 電動エグゼクティブパワー 電動エグゼクティブパワー
シート表皮・空調 ファブリック・空調なし 合成皮革・温熱+ベンチ付 合成皮革・温熱+ベンチ付
ヘッドライト・アルミ 2眼LED・標準塗装18インチ 3眼LED・切削光輝18インチ 3眼LED・切削光輝18インチ
エンジン・指定燃料 2.5L直4・レギュラー 2.5L直4・レギュラー 3.5L V6・ハイオク
輸出需要とリセール 中〜高(実用需要) 最高ランク(輸出の主役) 高(関税壁で2.5Lに次ぐ)

表のとおり、上位の「3.5SC」と「2.5S Cパッケージ」は、エンジンとミッション以外の内外装の豪華装備がほぼ共通になっています。

つまり、新車時に約62万円高かった3.5SCとまったく同じ見た目の迫力と2列目のVIP空間を、2.5Lの価格と維持費で楽しめるという点が、SCパッケージが「一番賢いグレード」と呼ばれる理由ですよ。

さらに売却時には、標準の2.5Sとの購入時価格差(約50万円)以上に高く買い取られるケースが多いため、実質的な差額ゼロで豪華装備を堪能できることになります。

合成皮革と快適温熱シートなど充実の標準装備

30系前期のS Cパッケージから30系後期のS Cパッケージへと進化した際、オーナーの満足度を劇的に引き上げた改良ポイントが「シート表皮と空調機能のアップグレード」です。

30系前期ではファブリック(布)と合成皮革のコンビシートだったものが、後期型からは全面がしっとりとした質感の「合成皮革(シンセティックレザー)シート」へと格上げされました。

しかも、2017年12月のマイナーチェンジにおいて、エグゼクティブパワーシートに「快適温熱シート(シートヒーター)」と「ベンチレーション機能(送風機能)」が新たに標準装備されました(出典:トヨタ自動車公式ニュースルーム『TOYOTA、アルファードならびにヴェルファイアをマイナーチェンジ』)。

レザー系のシートは見た目の高級感と防汚性に優れる反面、真夏の炎天下に駐車したあとや長時間のドライブでは、背中や太ももが蒸れて汗ばみやすいという弱点がありますよね。

しかし後期型のSCパッケージなら、座面と背もたれに開けられた無数の微細な穴(パーフォレーション)から涼しい風が吹き出すベンチレーション機能が働くため、真夏でもサラッと快適な座り心地が続くのです。

もちろん冬場には、エアコンの温風が出るよりも早く座面と背もたれをポカポカに温めてくれる快適温熱シートと、運転席の「ステアリングヒーター」が大活躍してくれます。

さらに、運転席と助手席にもシートヒーター&ベンチレーションが標準で備わるほか、運転席のシート位置とドアミラー角度を3名分まで記憶し、乗り降りの際に自動でシートがスライドする「マイコンプリセットドライビングポジションシステム」も標準装備です。

夫婦で1台のアルファードを共有して運転する場合でも、スマートキーを持って乗り込むだけで自分専用のシート位置に自動で合わせてくれるため、毎日の使いやすさが格段に高まります。

このように、運転するパパ・ママも、2列目でくつろぐ家族も、全員が四季を通じて快適に過ごせる装備が最初からすべて揃っているのが大きな魅力ですね。

れいちゃん
れいちゃん
冬のシートヒーターだけじゃなくて、夏にシートから涼しい風が出るベンチレーションまで1列目と2列目の両方に付いているなんて贅沢だね!
ホシ
ホシ
実はこのシートベンチレーション、特別仕様車の「S タイプゴールド」には付いていないSCパッケージだけの特権装備なんですよ!夏の長距離ドライブでは手放せない快適さです。

2.5L直列4気筒エンジンの経済性と実用バランス

内外装がこれほど豪華でありながら、心臓部に「2.5L直列4気筒エンジン(2AR-FE)」を搭載していることが、日本のユーザーにとって毎日の維持をラクにしてくれています。

最高出力182馬力・最大トルク24.0kgf・mを発生するこの2AR-FE型エンジンは、無段変速機「Super CVT-i」との組み合わせにより、街乗りやバイパス走行、高速道路の合流まで過不足なくスムーズに2,020kgの車体を走らせます。

何より嬉しいのが、3.5LのV6モデルがハイオクガソリン指定であるのに対し、2.5LのSCパッケージは無鉛レギュラーガソリン仕様で、実燃費もリッター9.5〜10.5km/L前後と健闘してくれる点です。

また、毎年5月に支払う自動車税(種別割)についても、総排気量2,493ccは「2.0L超〜2.5L以下」の区分に収まります。

2019年10月以降に初回新規登録された車両であれば年額43,500円(2019年9月以前登録車は年額45,000円)と、3.5L車より毎年13,000円〜13,500円安く維持できるのがメリットです(出典:総務省『地方税制度|自動車税・軽自動車税種別割』)。

ここで、SCパッケージが持つ「5つの人気理由」の全体像を図解で整理しておきましょう。

30系後期「2.5S Cパッケージ」が指名買いNo.1を誇る4大理由

理由1:2列目エグゼクティブパワーシートのファーストクラス空間

電動リクライニング・伸縮オットマン・大型固定アームレスト・温熱&送風ベンチレーションが標準で備わり、家族の満足度が極めて高い。

理由2:3眼LED+流れるウインカー&18インチ切削光輝ホイールの外観

上位の3.5SCとまったく同じ迫力のエアロ外観と高級アルミホイールが最初から装着されており、カスタム不要で完成された見た目を楽しめる。

理由3:レギュラーガソリン仕様&年額43,500円の自動車税で維持がラク

3.5Lモデルと比べて年間の税金・燃料代・消耗品費を約7万円近く抑えられるため、子育て世帯でも家計に負担をかけずに所有できる。

理由4:海外輸出関税の優遇枠(2.5L以下)に合致する圧倒的リセール

マレーシア等の輸出バイヤーが最も欲しがる「2.5L×エアロ×電動キャプテンシート」の条件を完璧に満たし、売却時の買取相場が群を抜いて高い。

このように、「見た目は最上級、中身は経済的」という絶妙なパッケージングこそが、多くのオーナーが他のグレードと迷った末に2.5S Cパッケージへ辿り着く理由なのですね。

アルファードでSCパッケージが人気の理由と査定

アルファードでSCパッケージが人気の理由と査定

ここからは、SCパッケージを語るうえで絶対に外せない「なぜこれほどまでに中古車の買取査定(リセールバリュー)が高いのか?」という裏側のカラクリを解説します。

また、同じSCパッケージであっても、付いているオプションやボディカラーの違いだけで売却時の査定額に50万円以上の差がつくというシビアな現実も存在します。

これから中古車でSCパッケージを探す方が絶対に失敗しないための「必須オプション」と「購入時のチェックポイント」を詳しく見ていきましょう。

マレーシア等の海外輸出需要と2.5L関税の仕組み

30系後期アルファードの買取相場が、一般的な国産車の常識を超えた高値で推移し続けている最大の要因は「海外輸出需要」、とりわけマレーシアを中心とした東南アジア諸国への輸出にあります。

マレーシアは日本と同じ「右ハンドル・左側通行」の国であり、現地の経営者や富裕層にとってトヨタのアルファードはステータスシンボルとして絶大な人気を誇っています。

そしてここが一番重要なポイントなのですが、マレーシアの中古車輸入制度(Recon車制度:新車登録から1年超〜5年未満などの規定)では、エンジンの排気量が2,500ccを超えると輸入時に課される物品税(関税)が一気に跳ね上がる税制になっているのです。

そのため、3,456ccの3.5Lモデルや、ハイブリッドシステムを搭載して現地での整備ハードルが上がる2.5Lハイブリッド車よりも、総排気量2,493ccで構造がシンプルな「2.5Lガソリン車」に現地の輸入バイヤーからの注文が殺到します。

さらに、現地の富裕層は「スポーティなエアロボディ」と「2列目が電動で動くエグゼクティブパワーシート」を強く求めるため、2.5Lガソリン車の中でその両方を標準装備している唯一のグレードである「2.5S Cパッケージ」が名指しで買い付けられるというわけです。

また、マレーシアの輸出規定から外れる年式になった後も、ケニアやタンザニアといった東アフリカ諸国やパキスタン、バングラデシュなどへと第2・第3の輸出ルートが次々に開けるため、年式が進んでも相場が大崩れしにくいという特有のメリットがあります。

国内のファミリー層からの人気に、海外バイヤーからのドル建て・リンギット建ての強い買い支えが重なることで、年式が進んでも値崩れしにくい強固な相場が作られています。

つまりSCパッケージを選ぶことは、日本国内だけでなく世界市場で通用する「換金性の高い資産」を持つことと同じ意味を持っているのですよ。

れいちゃん
れいちゃん
海外の税金ルールで「2,500cc以下」が優遇されるから、2.5Lで一番豪華なSCパッケージに世界中のバイヤーが集中しているんだね!
ホシ
ホシ
まさにそのとおりなんです!現地では関税の差が数百万円単位になることもあるので、2,493ccの2.5S Cパッケージが輸出市場の絶対的な主役として扱われているんですよ。

売却査定を数十万円高める3大必須オプション

ただし、「2.5S Cパッケージならどんな個体でも最高値で売れる」と思ってしまうのは危険です。

海外のバイヤーには明確な「買い付け基準」があり、新車時にしか付けられないメーカーオプションの有無によって、売却時の査定額に30万〜60万円もの大差がつきます。

これから中古車で30系後期のSCパッケージを購入する際も、将来手放すときのリセールまで考えるなら、以下の「3大必須オプション」と定番ボディカラーを押さえた個体を選ぶのが鉄則です。

1つ目の絶対条件が「ツインムーンルーフ(サンルーフ)」で、新車時のオプション価格は約12万円ですが、売却時には25万〜40万円以上のプラス査定を生む最重要装備です。

2つ目が、後席に人や荷物を満載していてもカメラ映像でクリアな後方視界を確保できる「デジタルインナーミラー(+ブラインドスポットモニター)」、そして3つ目が「スペアタイヤ(またはJBLプレミアムサウンドシステム等のオーディオ環境)」です。

ここで、SCパッケージの売却査定を大きく左右する装備とボディカラーの評価基準を表にまとめておきましょう。

査定チェック項目 高値売却になる鉄板仕様 査定が伸び悩む仕様 売却時の査定影響目安
① ツインムーンルーフ あり(メーカーオプション) なし(ノーマルルーフ) 有無で約25万〜40万円以上の差
② ボディカラー パールホワイト(070)・黒(202) シルバー・グラファイト等 白・黒以外は約20万〜35万円減額
③ デジタルインナーミラー あり(BSMとセット装着) なし(通常の光学ミラー) 有無で約10万〜15万円前後の差
④ 駆動方式 2WD(FF・輸出最優先) 4WD(降雪地域向け需要) 温暖な輸出先は2WDを高く評価

中古車サイトで相場より20万円ほど安いSCパッケージを見つけたときは、「ツインムーンルーフが付いているか」「ボディカラーが070(ホワイトパールクリスタルシャイン)または202(ブラック)か」を必ず確認してください。

少し予算を足してでもムーンルーフ付きのパールホワイトかブラックを選んでおく方が、数年後に売るときに購入差額以上のお金が戻ってくるので圧倒的に得をしますよ。

中古車購入時の注意点と消耗品メンテナンス費用

30系後期のSCパッケージを中古車で購入する際には、年式による改良の違いと、自動車部品のプロとしてチェックしてほしい消耗品のポイントがあります。

まず年式の違いとして、2018年1月〜2019年12月までのモデルは「オーディオレス仕様」が基本だったため、アルパインの11型大画面ナビ(BIG-X)などの社外ナビが装着されている個体が多く、一方で2020年1月以降の一部改良モデルは「9インチディスプレイオーディオ」が標準装備されています。

また、特別仕様車の「S タイプゴールド」とSCパッケージを混同して買ってしまう失敗例が多いのですが、タイプゴールドは標準Sベースのため、2列目シートが手動式でシートベンチレーションも付かないという明確な違いがある点に注意してください。

さらに実車を確認する際は、車両重量2,020kgを支える18インチタイヤ(235/50R18)の残り溝や、18インチ切削光輝アルミホイールのリム傷、そして2列目エグゼクティブパワーシートの電動モーター動作を必ず点検しましょう。

ここで、中古のSCパッケージを賢く選び、維持費を抑えて高値売却につなげるための実践ステップを図解で整理しておきます。

部品プロ直伝!30系後期SCパッケージの賢い選び方&維持ステップ

チェック1:特別仕様車「S タイプゴールド」との装備差を見極める

2列目の電動リクライニング・電動オットマン・温熱&ベンチレーションが欲しいなら、必ず「S Cパッケージ」を指名買いする。

チェック2:2列目電動シートのスイッチ動作と合成皮革の擦れを確認

実車確認時はオットマンの伸縮モーター音やシートクーラーの風量、乗り降りする座面サイドサポートのシワ・破れをチェックする。

チェック3:18インチ切削光輝ホイールの傷とミニバン専用タイヤの溝

ダイヤモンドカット加工ホイールは修理代が高いため4本すべてのリム傷を確認し、タイヤ残り溝が4mm以下なら納車前交換を交渉する。

チェック4:修復歴なし(評価点4.5点以上)+ムーンルーフ付を厳選

海外輸出バイヤーは骨格修復歴のある車両を敬遠するため、将来の高価売却を見据えて無事故・ムーンルーフ付の個体を選ぶ。

特に18インチタイヤ(235/50R18)が摩耗している個体を買う場合は、契約前の商談で「新品タイヤ4本への交換」を条件に入れてもらうと、納車後の約10万円の出費を丸ごと節約できます。

また、アイドリングストップ車専用のバッテリー(S-95サイズ)も3〜4年で寿命を迎えるため、納車前整備で新品バッテリーとエンジンオイルに交換してもらえる販売店を選ぶことが安心への近道ですよ。

れいちゃん
れいちゃん
「タイプゴールド」って名前が豪華そうだから一番上なのかと思っていたけど、2列目の電動シートが付いているのは「SCパッケージ」の方なんだね!
ホシ
ホシ
そこが30系後期選びで一番間違えやすいポイントなんです!2列目の快適性と輸出リセールを両立したいなら、迷わず「2.5S Cパッケージ」を選んでくださいね。

SCパッケージの購入や売却でよくある質問

SCパッケージの購入や売却でよくある質問

ここでは、30系後期アルファード「2.5S Cパッケージ」の購入や売却を検討している方からよくいただく質問をQ&A形式でまとめました。

40系が登場したあとの相場動向や使い勝手の疑問など、契約前に知っておきたい実践的な知識を厳選していますので参考にしてみてください。

Q1. 新型40系アルファードが発売された後も、30系後期「S Cパッケージ」の人気やリセールは落ちないのでしょうか?

A. 40系は車両価格が大幅に上昇したうえ供給台数も限られているため、完成度が高く400万円台から狙える30系後期「2.5S Cパッケージ」の国内外での需要は依然として非常に強く維持されています。特に高年式でツインムーンルーフが付いた個体は、今後も底堅い買取相場が続くと見込まれます。

Q2. S Cパッケージの2列目エグゼクティブパワーシートは、標準Sグレードと比べて3列目への移動や荷物の積載で不便な点はありますか?

A. 大型固定式アームレストが備わるため、2列目の左右シートの間を通るウォークスルー幅が標準Sグレードより少し狭くなります。また、構造上2列目シートの座面を跳ね上げる(チップアップする)ことができないため、自転車のような特大の荷物を頻繁に積む方は実車で荷室奥行きを確認しておくと安心です。

Q3. ヴェルファイアの「2.5Z Gエディション」とアルファードの「2.5S Cパッケージ」は何が違うのですか?

A. エンジンや2列目エグゼクティブパワーシートなどの基本装備・価格帯はまったく同じ姉妹グレードです。ただし30系後期ではフロントマスクの押し出し感が強いアルファードに人気と海外輸出需要が集中したため、売却時のリセールバリューはアルファードの「2.5S Cパッケージ」の方が一段高く評価されています。

Q4. 中古でS Cパッケージを買うなら、走行距離は何万kmくらいまでの個体を狙うのが賢いですか?

A. 将来の売却額(リセール)も意識するなら、購入時点で「走行距離3万〜5万km以内」の個体を狙うのが最もバランスが良くおすすめです。3年ほど乗って手放す際に総走行距離が7万〜8万km以内に収まっていれば、海外輸出バイヤーや国内需要から高い評価を得やすくなります。

細かい特徴まで納得したうえで選ぶことで、納車されてからの満足度も数年後の売却額もグッと高めることができますよ。

アルファードのSCパッケージが人気の理由の総括

アルファードのSCパッケージが人気の理由の総括

ここまで、30系後期アルファードの中で「2.5S Cパッケージ」が不動の一番人気を誇る理由について、豪華な標準装備から維持費の安さ、そして海外輸出需要に支えられたリセールバリューの仕組みまで詳しく解説してきました。

あらためて人気の核心を整理すると、標準のSグレードに約50万円を足すだけで、電動エグゼクティブパワーシートや温熱+ベンチレーション、3眼LEDヘッドランプなど実質80万円相当の上位装備が手に入るコスパの高さにあります。

見た目の迫力も車内のくつろぎ空間も3.5Lの上位グレード「3.5SC」と肩を並べながら、普段の維持費はレギュラーガソリンと年額43,500円の自動車税で無理なく抑えられるのが最大の強みです。

さらに手放すときには、マレーシア等の2,500cc以下優遇関税に合致する「輸出市場の主役」として世界中のバイヤーから高値で買い取られるため、所有期間中の実質的な負担額を驚くほど低く抑えることができます。

これから中古車で30系後期アルファードを探す方は、ぜひ「ツインムーンルーフ」「デジタルインナーミラー」「パールホワイト(070)またはブラック(202)」の条件が揃った2.5S Cパッケージを第一候補に据えてみてください。

この鉄板条件を押さえた1台を選んでおけば、ご家族みんなでファーストクラスのような移動時間を満喫したあと、次の車へ乗り換えるときにもきっと笑顔になれるはずです。

まずは近くの中古車販売店で実車の2列目エグゼクティブパワーシートに座り、電動オットマンを伸ばしたときの極上の座り心地と3眼LEDの凛々しい輝きをご自身の目で確かめてみてくださいね。

この記事でお伝えしたグレード選びとメーカーオプション確認のポイントが、ご家族全員が笑顔になれる後悔のない1台選びのお役に立てば嬉しいです。

あなたとご家族にとって最高の相棒となる、状態の良い「S Cパッケージ」との素晴らしい出会いを心から応援しています。