ヴェルファイア30系後期の故障と弱点!中古車選びの注意点
こんにちは。アルヴェル&ハイエース完全ガイド 運営者の「ホシ」です。
迫力ある外観で人気のヴェルファイア30系後期ですが、中古で買う際は特有の故障や弱点が気になりますね。
前期型より完成度は高いものの、重い車体を支える足回りや電動スライドドアには注意すべき消耗箇所があるのです。
今回は部品プロの視点で修理費用相場と現車確認の鉄則を解説しましょう。
この記事のポイント
- ヴェルファイア30系後期で注意したい足回りとスライドドアの弱点
- オルタネーターのリコール情報やウォーターポンプ水漏れの前兆
- 主要パーツ別の故障が発生しやすい走行距離と修理費用の比較表
- 中古車の現車確認で見るべき5項目とOEM部品で維持費を抑える術
ヴェルファイア30系後期の故障しやすい弱点と原因
2018年1月のマイナーチェンジで登場したヴェルファイア30系後期は、前期型で指摘された初期トラブルの多くが対策され、高い完成度を誇る名車ではないでしょうか。

私自身、自動車部品メーカーのセールスとして東京と山梨の二拠点移動で大型トヨタ車を走らせ、日々全国の整備工場へ補修パーツを供給していますが、走行5万キロを超えた30系後期には注文が集中する定番の消耗パーツが存在します。
まずは購入前に必ず知っておきたい、ヴェルファイア30系後期で発生しやすい代表的な故障箇所と構造上の弱点から順番に見ていきましょう。
車重2トン超で傷むスタビリンクとロアアームの異音
ヴェルファイア30系後期の中古車や5年落ち前後の車両で最も多く相談を受ける弱点が、段差を越えた際や低速でハンドルを切ったときにフロント足回りから響く「コトコト」「カタカタ」という不快な異音です。
なぜこれほど足回りの異音が起きやすいかというと、30系後期ヴェルファイアは車両重量だけで約1,920kgから2,240kgもあり、家族や荷物を乗せると2.3トンを超える負荷が常時サスペンションの関節部品へ集中するからですね。
なかでも最初に悲鳴を上げやすいパーツが、車体の傾きを抑える『スタビライザーリンク(スタビリンク)』のボールジョイント部分になるでしょう。
走行距離が5万キロから7万キロを超えたあたりでジョイントを保護するゴム製のダストブーツに亀裂が入り、内部のグリスが漏れ出すことで金属同士がぶつかり、小さな段差でもコトコトと音が出るようになります。
さらに走行7万キロから10万キロ近くになると、フロントタイヤを保持する『ロアアーム』の後側に圧入された大型の液体封入ゴムブッシュ(コンプライアンスブッシュ)が千切れたり、封入オイルが滲み出たりする劣化も目立つようになるのです。
ロアアームのブッシュがへたると、ブレーキを踏んだ瞬間にフロントタイヤの位置が微妙にズレてハンドルに微振動が伝わったり、リアのダブルウィッシュボーン式サスペンションと相まってタイヤの内側だけが減る「内減り」を引き起こしたりしかねません。
また、前輪のショックアブソーバー上部に組み込まれている『ストラットアッパーマウント』のベアリングが摩耗し、据え切り時に「ギシギシ」と音が鳴るケースも定番の症状でした。
とはいえ、これらは骨格が壊れたわけではなく、2トン超の巨体を滑らかに支えるためにゴムやジョイントが身代わりとなって摩耗した結果にほかなりません。
スタビリンクの交換だけであれば左右セットで2万5千円から3万5千円前後でスッキリ無音に戻せますから、異音の原因がスタビリンクなのかロアアームなのかを正しく切り分けることが大切ですよ。
電動スライドドアのワイヤー摩耗と開閉不良の仕組み
足回りと並んでヴェルファイア30系後期のオーナーを悩ませるのが、毎日の送迎や買い物で酷使される『パワースライドドア』の開閉トラブルや異音です。

30系後期のスライドドアは静粛性を高めるために分厚いガラスや内張りが採用されており、重たいドアを細いワイヤーとモーターで引っ張る構造のため、機械的ストレスが蓄積しやすい弱点を持っています。
また、故障だと焦って修理へ出す前に確認したいのが、トヨタ公式取扱説明書にも記載されている「挟み込み防止機構(ドア前端センサー)」や「パワードアオフスイッチ」「バッテリー脱着後の初期設定」の仕様でしょう(出典:トヨタ自動車公式『ヴェルファイア 取扱説明書:スライドドア(パワースライドドアの作動条件・挟み込み防止機構)』)。
30系後期ヴェルファイアの電動スライドドアで起こる3大トラブル原因
原因1:牽引ケーブル(ワイヤー)の伸び・被覆剥がれ・素線切れ
開閉時に「ガガガッ」と異音がしたり、途中で引っかかって動かなくなったりする物理故障です。
原因2:下部レールへの砂泥堆積・ローラー摩耗による「挟み込み防止」の誤作動
レール内の小石やグリス硬化で抵抗が増えると、安全装置が異物と誤検知して途中で反転して開きます。
原因3:リリースモーター・イージークローザー(半ドア引き込み機構)の寿命
ハンドルを引いてもロックが解除されない症状や、最後の半ドア引き込みが作動しない故障です。
図解の通り、開閉の途中で「ガコッ」と音がして止まったり、閉まりきる直前に反転して開いたりする場合は、下部レールのローラー摩耗やワイヤーのほつれが進行しているサインと言えます。
もしワイヤーが切れてプーリーに絡みつくと手動でも閉められなくなり、ディーラーでのモーター&ケーブル交換で片側10万円から15万円近い修理代がかかりかねません。
一方で、バッテリー上がりの直後などで電動開閉しないケースでは、取扱説明書の手順通り「手動で一度スライドドアを全閉にする」だけで位置情報がリセットされて正常復帰することもあります。
普段から閉まりきる前に無理に手で引っ張る操作を避け、半年に1回は下部レールの砂や泥を拭き取って清掃することが、スライドドアの寿命を延ばす秘訣ですね。
オルタネーターのリコール事例とウォーターポンプ漏れ
30系後期ヴェルファイアで最も売れ筋となっている「2.5Lガソリンエンジン(型式:AGH30W / AGH35W、2AR-FE型)」において、エンジンルーム内の弱点として押さえておきたいのが『オルタネーター(発電機)』と『ウォーターポンプ』の2大補機類です。
とくに重要な最新情報として、2025年1月22日にトヨタ自動車から「アルファード・ヴェルファイア(DBA-AGH30W / 3BA-AGH30W等)のオルタネータプーリおよびボンネットモールディングに関するリコール(届出番号5594)」が公式発表されました(出典:トヨタ自動車公式『リコール等情報:アルファード、ヴェルファイアのリコール(2025年1月22日届出)』)。
このリコールは、オルタネーターのクラッチ付プーリーにおいてエンジン振動に対する耐久性が不足していたため、長時間アイドリング等を繰り返すと内部クラッチが破損して異音や充電警告灯が点灯し、走行中エンストに至る恐れがあるという内容です。
同時に対象車両では、フロント先端のボンネットモールディング(メッキモール)が温度変化で変形・亀裂を生じて脱落する恐れがある点も対象となっており、いずれもトヨタ販売店で無償にて点検・対策品への交換が受けられます。
中古車で2.5Lの30系後期ヴェルファイア(平成29年12月〜令和3年4月生産分など)を選ぶ際は、このオルタネータープーリーとボンネットモールのリコール作業が実施済みか、車台番号で必ず確認してください。
さらに、リコールとは別枠で経年劣化による故障が多いパーツが、エンジン冷却水を循環させている『ウォーターポンプ』の軸受摩耗と水漏れでした。
走行6万キロから10万キロ前後になると、ポンプ内部のシールが摩耗し、エンジンルーム左側のベルト周辺から「シャー」「キュルキュル」という異音が鳴ったり、ピンク色の冷却水が漏れて白い粉状に固まったりします。
冷却水漏れを放置するとオーバーヒートでエンジンに深刻なダメージを与えてしまいますから、オイル交換のたびにリザーバータンクの水位とプーリー周りの結晶跡をチェックする習慣をつけましょう。
エアコンコンプレッサーやHVバッテリーの寿命目安
続いて、真夏のドライブで故障すると家族全員が困り果ててしまうのが、『エアコンコンプレッサー』の冷え不良と、ハイブリッド車(型式:AYH30W)における『駆動用ハイブリッドバッテリー』および『電装ナビ周り』の寿命です。
ヴェルファイア30系後期は広い室内空間を冷やすためにフロントとリアの「ツインエアコン」を搭載しており、真夏の渋滞路などでコンプレッサーに大きな熱負荷がかかり続ける構造になっています。
そのため、走行距離が7万キロから12万キロを超えた個体では、コンプレッサー内部のピストンや電磁クラッチが摩耗して「A/Cを入れてもぬるい風しか出ない」「作動時にギャーと金属音がする」といった故障が起きやすくなるのです。
もしコンプレッサーが焼き付いて金属粉が配管全体に回ってしまうと、エバポレーターまで交換となって修理代が20万円以上に跳ね上がるため、冷えの鈍さや異音を感じた段階での早期点検が欠かせません。
一方、ハイブリッド車(AYH30W)を検討しているあなたが気になる駆動用ニッケル水素バッテリーの寿命は、目安として「新車から8年〜12年、走行距離12万キロ〜18万キロ前後」とタフに作られています。
ただし、30系ハイブリッドで見落としがちな弱点が「前席シート下にあるHVバッテリー冷却用ファンの吸気フィルター詰まり」であり、ここにホコリが詰まるとバッテリーが高温になって劣化が一気に早まるのですね。
また、2020年1月改良以降のディスプレイオーディオやJBLナビ、後席フリップダウンモニターにおいて、稀に画面のブラックアウトや開閉ヒンジの緩みが発生する事例も見受けられます。
さらにガソリン車のアイドリングストップ付きモデルでは、専用バッテリー(S-95規格など)が2年〜3年で電圧低下を起こしやすく、交換費用も3万円前後と高めになる点を覚えておきましょう。
エアコンやハイブリッド機構、大型ナビといった高額電装品は、購入前の作動テストと納車後のフィルター清掃・バッテリー管理を徹底することで、突発的な故障リスクを大幅に減らすことが可能です。
代表的な弱点部位の修理費用相場と発生距離の比較表
ここまで解説したヴェルファイア30系後期の6つの弱点部位について、「何万キロで症状が出やすいか」「ディーラー修理でいくらかかるか」を比較表にまとめました。
中古車の走行距離と照らし合わせ、購入後に見込まれるメンテナンス予算を把握する判断材料として役立ててください。
| 弱点部位・故障パーツ | 主な初期症状・故障サイン | 発生しやすい距離 | 純正修理費用目安 |
|---|---|---|---|
| ①スタビリンク・アーム | 段差でのコトコト音・内減り | 5万〜9万km前後 | 約2.5万〜9万円 |
| ②電動スライドドア機構 | 開閉時の異音・途中で反転停止 | 6万〜10万km前後 | 約8万〜15万円(片側) |
| ③オルタネーター | カラカラ異音・充電警告灯 | 5万〜10万km前後 | 無償(リコール)/約9万円 |
| ④ウォーターポンプ | シャー回転音・ピンクの水漏れ | 6万〜10万km前後 | 約4.5万〜6.5万円 |
| ⑤エアコンコンプレッサー | 冷風が出ない・作動時の金属音 | 7万〜12万km前後 | 約10万〜16万円 |
| ⑥HV駆動用バッテリー | 燃費悪化・ハイブリッド警告灯 | 12万〜18万km前後 | 約12万〜26万円 |
比較表をご覧いただくと分かる通り、30系後期ヴェルファイアの消耗・故障トラブルは「走行距離5万キロ〜10万キロ」のゾーンに集中しており、ちょうど中古車市場で流通台数が最も多い価格帯と重なっているのが特徴です。
たとえば走行7万キロの中古車を「車体価格が他店より15万円安いから」という理由だけで買ってしまうと、納車直後にスライドドアとウォーターポンプ、スタビリンクの修理が重なって20万円以上の修理費が飛んでいくリスクがあります。
逆に言えば、走行距離が6万キロから8万キロに達していても、前オーナーによってこれらの弱点部品がすでに交換・リコール対策されている個体であれば、後からお金がかからない「お買い得な当たり車両」になるわけです。
また、エンジンや変速機(CVT・8速AT)の本体自体はトヨタらしく頑丈であり、定期的なオイル交換さえ守られていれば20万キロ以上でも問題なく走破できるポテンシャルを秘めています。
だからこそ中古車選びでは、単なる年式やメーターの距離数だけでなく、「表に挙げた6つの弱点部位が現在どんな状態にあるか」を見極める視点が何より重要になってくるのですね。
ヴェルファイア30系後期の故障や弱点を見抜く対策
第1章では、ヴェルファイア30系後期で発生しやすい足回りや電動スライドドア、オルタネーター・ウォーターポンプといった弱点部位のメカニズムと修理費用相場を確認してきました。
ここからの第2章では、「中古車販売店で実車を見る際に、どうすれば故障リスクの高いハズレ車両を見抜けるのか?」という実践的なチェック手順を具体的に解説します。
さらに、購入後の高額修理をゼロにする『保証継承・中古車保証』の選び方と、部品プロの私が実践している『優良OEM部品・リビルト品を使って維持費を半額近く抑える方法』までお伝えしていきましょう。
中古車の現車確認で必ず見るべき5つのチェック項目
中古車販売店へ30系後期ヴェルファイアを見に行った際、ボディの輝きや本革シートの綺麗さだけに目を奪われて即決するのは禁物であり、必ず以下の5つのステップで実車の機関・電装状態をチェックしてください。

特別な工具や整備知識がなくても、販売店のスタッフに声をかけて10分間だけ自分の目と耳と手で確認するだけで、納車後の重大トラブルの9割は未然に回避することができます。
30系後期ヴェルファイアの中古車現車確認・5ステップ実践フロー
Step 1:両側電動スライドドア&パワーバックドアの往復3回テスト
スマートキー・外ハンドル・室内スイッチの全てで開閉し、引っかかりや半ドア引き込み不良がないか確認します。
Step 2:エンジン始動直後のベルト周り異音と冷却水(ピンク色の跡)点検
ボンネットを開けてエンジンをかけ、オルタネーター・ウォーターポンプの異音や冷却水の減りを見ます。
Step 3:ステアリング据え切りテストとフロントタイヤ下回りの覗き込み
停車状態でハンドルを左右に切って異音がしないか確かめ、タイヤの内減りとブーツ破れを目視します。
Step 4:ツインエアコンの最冷(LO)作動と全電装スイッチの総押しチェック
冬場でもA/Cをオンにして前席・後席から冷風が出るか、ナビ・後席モニター・サンルーフが動くか試します。
Step 5:ボンネット先端メッキモールの浮きと下回りの塩害サビ確認
ボンネット先端モールの浮きがないか触れ、マフラーやリア足回りアームに深刻な赤サビがないか見ます。
この5つのステップの中でも、とくに展示場の停車状態だけで試せる「Step 1の電動スライドドア往復開閉」と「Step 3のハンドル据え切りテスト」は、高額なワイヤー交換や足回りガタをその場で発見できる有効な診断法でしょう。
もし試乗ができる店舗であれば、オーディオとエアコンの風量を一度オフにして静かな状態を作り、店舗の出入り口にある歩道の段差をゆっくり通過した際に「コトコト」と足回りから音がしないか耳を澄ませてみてください。
契約前の現車確認の段階で「左のスライドドアが少し引っかかる」「段差でフロントからコトコト音がする」と指摘できれば、納車整備として販売店の負担で無償修理・部品交換してもらえるケースが大半です。
ハンコを押した後に気づくと有料修理になってしまうことも多いため、遠慮せずに全てのドアとスイッチを自分の手で動かして納得してから契約へと進むようにしましょう。
整備記録簿と保証継承で納車後の高額修理を防ぐ手順
実車のチェックと並んで、ヴェルファイア30系後期を中古車で賢く買うための防御壁となるのが、『定期点検整備記録簿(メンテナンスノート)』の履歴確認と『保証継承・中古車長期保証』の活用です。
助手席のグローブボックスに入っている整備記録簿を開けば、前オーナーが新車時からどのような扱いでそのヴェルファイアに乗ってきたかが手に取るように分かります。
具体的には、「1年ごとまたは1万キロごとに定期点検とエンジンオイル交換が継続されているか」「過去のリコール・サービスキャンペーンの改修印またはステッカーがあるか」の2点を必ず確認してください。
反対に、記録簿が紛失して存在しない車両や、3万キロ以上もオイル交換の記録が空白になっている車両は、エンジン内部のオイルラインやVVT-i機構にスラッジが堆積している恐れがあるため、どれほど安くても見送るのが賢明でしょう。
そして購入後の修理費リスクをゼロに近づける手続きが、トヨタの『メーカー新車保証の保証継承』または『電装・スライドドア対応の中古車保証』への加入になります。
もし購入する30系後期が「初度登録から5年以内・かつ走行距離10万キロ以内(2021年〜2023年式の最終モデル等)」であれば、トヨタディーラーで12ヶ月法定点検相当の『保証継承点検(約1.5万〜2.5万円)』を受けることで、メーカー特別保証をあなた名義へ引き継ぐことができるのです。
また、初度登録から5年を超えている2018年〜2020年式の車両を購入する場合は、トヨタ認定中古車の『ロングラン保証(1年間走行距離無制限・最大3年まで延長可)』や、大手中古車店の『電装品・スライドドアまでカバーされる長期保証』をセットにしてください。
中古車保証の中には「エンジンとミッション本体しか保証せず、壊れやすい電動スライドドアやエアコン、ナビは保証対象外」という安価なプランも紛れているため、契約前に『パワースライドドアとエアコンコンプレッサーが保証対象に入っているか』を確かめることが重要でした。
数万円の保証料は、万が一スライドドアやエアコンが壊れた際に10万円以上の修理代を肩代わりしてくれる確実な保険ですから、保証なしの現状渡しは避けて手厚い保証付きで納車を迎えましょう。
社外OEMやリビルト部品で維持費を賢く抑える方法
保証期間が終了した後にヴェルファイア30系後期を長く乗り続けるうえで、部品メーカーのセールスである私がおすすめしたいのが、『優良OEM部品(社外純正同等品)』と『リビルト部品(再生新品)』を活用して修理費を半額近くに抑えるテクニックです。

「純正箱の部品を使わないと品質が落ちるのでは?」と心配されるかもしれませんが、そもそも自動車メーカーは全パーツを自社で作っているわけではなく、デンソーやアイシン、KYB、三五といった一流メーカーから納入を受けています。
つまり、それらのメーカーが指定整備工場などへ供給している『優良OEM部品』や、純正コアを分解洗浄し消耗品を全て新品に組み直した『リビルト部品』を使えば、純正同等の耐久性を保ちながら部品代を40%〜60%も圧縮できるのです。
| 交換・修理する対象部位 | ディーラー純正新品総額 | OEM・リビルト活用総額 | 節約額と推奨パーツ |
|---|---|---|---|
| スタビリンク左右 | 約2.5万〜3.5万円 | 約1.4万〜2.2万円 | 約1万円得(三五等OEM) |
| ウォーターポンプ | 約4.5万〜6.5万円 | 約2.8万〜4.2万円 | 約2万円得(アイシンOEM) |
| オルタ・ACコンプレッサー | 約9万〜15万円 | 約4.5万〜8万円 | 約6万円得(保証リビルト) |
| HV駆動用バッテリー | 約22万〜28万円 | 約12万〜16万円 | 約10万円得(保証リビルト) |
比較表の通り、ディーラーで純正新品をそのまま組むと10万円から25万円を超えてしまうオルタネーターやエアコンコンプレッサー、HV駆動用バッテリーも、保証付きの高品質リビルト品を指定すれば半額前後で完治させることが可能になります。
また、車重2トン超のヴェルファイアで摩耗が早いブレーキパッドやローターについても、ディクセルや曙ブレーキなどの優良社外品を選べば、純正より安い価格でブレーキ鳴きやホイールが汚れるダストまで軽減できるでしょう。
「リコールや保証修理・コンピュータ診断はトヨタディーラーへ任せ、自費での消耗品交換や補機類リフレッシュはOEM・リビルト品に精通した指定整備工場へ依頼する」という使い分けこそ、部品プロが実践している賢い維持術です。
浮いたメンテナンス費用を毎年の家族旅行やコーティング・タイヤ代に回すことで、30系後期ヴェルファイアの満足度とリセールバリューをさらに高められるはずですよ。
中古車選びや維持メンテでよくある質問とプロの回答
ここでは、ヴェルファイア30系後期の中古車選びや購入後のメンテナンスに関して、検討中のあなたからよく寄せられる4つの疑問にプロの視点で回答します。
前期型と後期型の故障リスクの違いや、2.5Lガソリン車とハイブリッド・3.5L車の選び方など、契約前にスッキリ解消しておきたい重要ポイントを網羅しました。
Q1. 30系ヴェルファイアは「前期型」と「後期型」で故障のしやすさに違いはありますか?
A. はい、2018年1月以降の後期型の方が信頼性は一段と高まっています。前期型(特に2015〜2016年式)で発生しやすかったCVTの異音・プログラム不具合や初期電装トラブルが対策されており、構造用接着剤の拡大でボディ剛性も向上しているため、長く乗るなら後期型がおすすめです。
Q2. 故障リスクとリセールバリューの両面で見た場合、2.5Lガソリン・3.5L・ハイブリッドのどれが一番おすすめですか?
A. 最もバランスに優れているのは「2.5Lガソリン車のZ Gエディション(AGH30W)」です。ハイブリッドバッテリーやエアサスの高額交換リスクがなく、エンジン構造がシンプルでOEM補修部品も豊富に流通しているうえ、海外輸出需要によるリセールバリューも30系後期の中でトップクラスを誇ります。
Q3. 走行距離が8万キロ〜10万キロを超えている30系後期ヴェルファイアを中古で買っても大丈夫でしょうか?
A. 定期点検記録簿が揃っており、消耗部品の手当てがされていれば10万キロ前後でも問題なく乗れます。2AR-FEエンジンやCVTはタイミングチェーン式で20万キロ以上走る耐久性があるため、スライドドアの動作とスタビリンク・ウォーターポンプの交換履歴を確認し、保証付きで購入するのがコツです。
Q4. 2025年1月に発表されたオルタネータープーリーとボンネットモールのリコールは、中古車で買った場合も無料で受けられますか?
A. はい、リコールは新車・中古車や所有者の変更、保証期間の有無にかかわらず、対象車台番号の車両であれば全国のトヨタ販売店にて完全無料で点検・対策品への交換を受けることができます。
とくにQ2・Q4の通り、2.5Lガソリン車は構造がシンプルでリコール対応も無償で受けられるため、維持費の安さと売却時のリセールバリューを両立したい方にぴったりの選択肢となりますので、ぜひグレード選びの基準にしてくださいね。
ヴェルファイア30系後期の故障と弱点の対策まとめ

ここまで、ヴェルファイア30系後期で発生しやすい故障箇所と構造的な弱点から、部位別の修理費用相場、中古車選びの現車確認でチェックすべき5項目、そして維持費を抑えるメンテナンス術まで詳しく解説してきました。
あらためて結論をお伝えすると、30系後期ヴェルファイアはエンジンや車体骨格の耐久性が非常に高い名車であり、2トン超の車重による足回り消耗や電動スライドドアの弱点さえ事前に把握して選べば、後悔のない最高の中古車選びが実現します。
最後に、あなたが失敗しないための4つの重要ポイントをおさらいしておきましょう。
1つ目は、走行5万キロから10万キロ前後で発生しやすい「スタビリンク・ロアアームのコトコト異音」「電動スライドドアのワイヤー摩耗」「ウォーターポンプの水漏れ」「エアコンの冷え具合」を現車確認の5ステップで必ずチェックすることです。
2つ目は、2.5Lガソリン車(AGH30W等)において2025年1月に届出された「オルタネータープーリーとボンネットモールのリコール」をはじめ、公式の無償修理が実施済みかどうかを車台番号と記録簿で確かめることになります。
3つ目は、初度登録5年以内ならトヨタの『メーカー保証継承』、5年超なら『電動スライドドアやエアコンまで対象に含まれる中古車長期保証』を付帯して、納車後の突発的な出費をゼロにすることでしょう。
そして4つ目は、保証期間終了後の消耗品交換や補機類修理では、ディーラーの純正ASSY交換だけでなく『優良OEM部品や保証付きリビルト品』を活用して、修理費用を賢く半減させることに尽きます。
この4つの鉄則さえ押さえておけば、30系後期ヴェルファイアならではの堂々とした存在感と静かで快適な室内空間、そして手放す時まで頼もしいリセールバリューを心ゆくまで堪能することが可能です。
ぜひ今回のチェックリストをスマホに保存して展示場での現車確認に役立て、あなたとご家族にとって最高の1台となるヴェルファイア30系後期を手に入れてくださいね。


