新型ヴェルファイア2.4Lターボの耐久性は?オイル管理と注意点
こんにちは。アルヴェル&ハイエース完全ガイド 運営者の「ホシ」です。
余裕ある加速が魅力の新型ヴェルファイア2.4Lターボですが、長く乗るうえでの故障や耐久性が気になりますね。
実は大柄な車体を高出力で走らせる直噴ターボは熱負荷が高く、オイル管理を怠ると寿命を縮めやすいのです。
今回は部品プロの視点で交換周期と保守の鉄則を解説しましょう。
この記事のポイント
- 新型ヴェルファイア専用2.4Lターボの構造と耐久性の本音
- 直噴ターボで警戒したいスス堆積やLSPI現象と熱害の仕組み
- 指定オイル0W-20(SP規格)と5千キロ交換が必須な理由
- 高負荷走行後のアフターアイドルや8速ATを長持ちさせる秘訣
新型ヴェルファイア2.4ターボの故障リスクと耐久性
2023年6月に登場した新型40系ヴェルファイアの『Z Premier』に専用搭載されている2.4L直列4気筒ターボエンジン(T24A-FTS)は、従来の3.5L V6エンジンを凌駕する低速トルクを実現した意欲作ではないでしょうか。

私自身、自動車部品メーカーのセールスとして東京と山梨を往復する高速道路や山岳路で新型車の挙動や部品の熱負荷を検証していますが、トヨタの最新TNGA設計だけあってエンジン本体の機械的耐久性は非常に高いレベルで作られています。
しかし、2.2トン近い巨体を2.4Lの排気量と高過給ターボでグイグイ引っ張る構造上、自然吸気エンジンと同じ感覚でメンテナンスをサボってしまうと思わぬ故障リスクを招く急所が隠れているため、まずは4つの技術的特徴と注意点から見ていきましょう。
専用エンジンT24A型の構造と高出力ゆえの熱負荷
新型40系ヴェルファイア(型式:TAHA40W / TAHA45W)の心臓部である『T24A-FTS型』エンジンは、最高出力279PS(205kW)、最大トルク430N・m(43.8kgf・m)という、ひと昔前の4.0L V8エンジン並みの分厚いトルクをわずか1,700回転から発生させる設計です。
なぜ2.4Lという排気量でこれほどのパワーが出せるかというと、排気ガスの脈動を効率よく利用する「ツインスクロールターボ」と、圧縮されて高温になった空気を冷却水で素早く冷やす「水冷式インタークーラー」を組み合わせ、高密度の酸素をシリンダー内へ押し込んでいるからですね。
先代30系後期の3.5L V6自然吸気エンジン(最大トルク361N・m / 4,600〜4,700rpm)と比べても、日常の街乗りや高速道路の合流で使う2,000回転前後のトルクが約1.2倍以上に太くなっており、アクセルを軽く踏むだけで2.2トンの車体がスッと前に出る快感があります。
その一方で、少ない排気量と4つの気筒だけで430N・mもの爆発エネルギーを受け止めているため、ピストンやコンロッド、そして800℃を超える排気ガスに晒されるタービン周辺には自然吸気車とは比較にならない大きな熱負荷がかかるのです。
とくに家族や荷物を満載して真夏の高速道路や中央道の長い登り坂を走る場面では、ターボが連続してブースト(過給)をかけ続けるため、エンジンルーム内の油温と水温は過酷な状態に達しかねません。
トヨタもこの熱負荷を見越してピストン裏側へオイルを噴射して冷やすクーリングチャンネルや大容量の冷却系を採用していますが、その冷却と潤滑のすべてを担っているのは約5リットルのエンジンオイルでした。
つまり、T24A-FTS型エンジン自体は15万キロでも20万キロでも走れる頑丈な骨格を持っているものの、その耐久性を発揮できるかどうかは「熱に晒されるエンジンオイルの鮮度」に直結していると理解してください。
直噴ターボ特有のカーボンスス堆積とLSPI現象
新型ヴェルファイアの2.4Lターボを長く快調に乗るうえで知っておきたい故障要因が、『カーボンスス(煤)の堆積』と直噴ターボ特有の『LSPI(低速早期着火)現象』の2つです。

一般的な筒内直接噴射のみのターボ車では、吸気バルブにガソリンが当たらず、吹き返したオイルガスが焼き付いてカーボンが溜まりやすい弱点がありました。
新型ヴェルファイア2.4Lターボ(T24A-FTS)の保護機構と2大リスク
メリット:D-4ST(筒内直噴+ポート噴射併用)の採用
低・中負荷時は吸気ポートにも燃料を噴射してバルブ裏の汚れを洗い流し、カーボン堆積を抑えます。
リスク1:オイル交換放置によるピストンリング溝のスラッジ固着
劣化したオイルの蒸発ガスが増えると、直噴インジェクター先端やリング溝が詰まり出力低下を招きます。
リスク2:低回転・高ブースト時に発生するLSPI(低速早期着火)現象
古い規格のオイルを使うと、点火前にオイル微粒子が自然着火し、ピストンを痛める衝撃波が発生します。
図解の通り、T24A-FTS型エンジンには直噴とポート噴射を使い分けるトヨタ独自の『D-4ST』が採用されているため、純粋な直噴エンジンに比べると吸気バルブへのカーボン蓄積が起こりにくい優秀な設計になっています。
しかし、オイル交換を1万キロ以上も放置してオイルが汚れてしまうと、ブローバイガスが急増して高圧インジェクターの噴射口やピストンリングを固着させてしまうのです。
さらに警戒すべき現象が、1,700回転前後の低回転域でアクセルを深く踏み込んだ際、点火前にシリンダー壁面のオイル飛沫が自然発火して激しいノッキングを起こす『LSPI(低速早期着火)』でしょう。
LSPIが繰り返し発生すると、ピストンの棚落ちやコンロッド破損といったエンジン全損レベルの重大故障に直結することが近年の自動車工学で明らかになりました。
このLSPIを引き起こす原因が古いオイルに含まれるカルシウム系添加剤であり、それを対策した最新規格『API SP / ILSAC GF-6A』のオイルとハイオクガソリンを組み合わせることが、2.4Lターボを守る生命線になります。
タービン軸受の焼き付きとアイドリング停止の影響
エンジン本体に続いて、2.4Lターボオーナーが心配されるのが「ターボチャージャー(過給機)のタービンが焼き付いて故障しないか?」という点ではないでしょうか。
ターボ内部のタービン羽根とシャフトは、排気ガスのエネルギーを受けて「毎分10万回転から15万回転以上」という超高速で回転し続けています。
これほど高速で回る金属シャフトは通常のベアリングでは耐えられないため、軸受の隙間にエンジンオイルを高圧で送り込み、わずか数ミクロンの「オイルの油膜」の上にシャフトを浮かせて非接触で支える『フローティングメタル構造』が採用されているのです。
つまりエンジンオイルは、タービン軸受が金属接触を起こさないためのクッションであると同時に、800℃近い排気熱を奪い去る冷却材の役割も兼ねているわけですね。
ここで注意したいのが、高速道路の急な登坂路や山岳ドライブウェイを駆け上がった直後に、サービスエリアや駐車場へ入って間髪入れずにエンジンを停止してしまう行為です。
トヨタ公式取扱説明書の「運転にあたって」でも、山岳路や高速登坂などの高負荷走行直後は、ターボ装置の損傷を防ぐために「約1分間のアイドル運転」を行ってからエンジンを停止するよう明確に規定されています(出典:トヨタ自動車公式『ヴェルファイア 取扱説明書:運転にあたって(ターボ装置の保護・高負荷走行後のアイドル運転)』)。
高負荷走行の直後にすぐエンジンを切ると、オイルと冷却水の循環が止まり、高温になったタービン軸受の中に残ったオイルが余熱で炭化(オイルコーキング)して油路を詰まらせる原因になりかねません。
また、街乗りで作動する『アイドリングストップ機能』についても、高速道路を降りた直後の信号待ちや真夏の渋滞路ではタービン温度が高いため、アイドリングストップOFFスイッチを活用して油圧と冷却水の循環を維持してあげるのがプロの知恵でした。
日頃のオイル管理に加えて「高負荷後の1分間アイドリング」と「状況に応じたアイドリングストップOFF」を習慣にするだけで、30万円以上かかるタービン交換リスクは限りなくゼロに抑えられるでしょう。
ダイレクトシフト8速ATと冷却水まわりの注意点
新型ヴェルファイアの2.4Lターボ(Z Premier)がハイブリッド車や2.5L自然吸気車(CVT)と大きく異なるもうひとつのポイントが、430N・mの大トルクを受け止める『Direct Shift-8AT(8速オートマチックトランスミッション)』と『水冷インタークーラー冷却系』の存在です。
無段変速機のCVTとは違い、歯車を噛み合わせてダイレクトに変速する8速ATは、アクセルを踏んだ瞬間にタイムラグなく気持ちよい加速が味わえる反面、2.2トンの車重とターボの過給トルクが内部の多板クラッチやATフルード(ATF)に高いせん断負荷を与えます。
メーカーの建前上はATFも長寿命とされがちですが、実際に重量級ミニバンのAT内部ではクラッチの摩耗粉や熱によるフルードの酸化が進むため、8万キロ・10万キロと無交換で放置すると変速ショックの増大やソレノイドバルブの動作不良を招きやすいのが現実です。
しかも10万キロを超えてから初めてATFを交換しようとすると、内部に堆積したスラッジが剥がれて油路を詰まらせるリスクがあるため、整備工場から作業を断られてしまうケースも少なくありません。
新型ヴェルファイアの8速ATを10年・15万キロ先まで新車時のように滑らかに保つなら、走行4万キロから5万キロごとにATFを定期リフレッシュしておくことが効果的ですよ。
あわせて点検したいのが、T24A-FTS型エンジンの要である『水冷式インタークーラー』と『電動ウォーターポンプ・サーモスタット』の冷却水(LLC)ラインになるでしょう。
従来の空冷式インタークーラーと異なり、新型ヴェルファイアはターボで圧縮された空気を専用の冷却水回路で冷やす構造のため、冷却水が減ったりポンプの吐出量が落ちたりすると、吸気温度が下がらずに出力が制限されてしまいます。
ボンネットを開けた際はエンジンオイルだけでなく、ピンク色の冷却水リザーバータンクの液面がLOWレベルを下回っていないか、ホース継ぎ目に白い結晶跡(水漏れサイン)がないかを半年に1回は目視で確認しましょう。
主要部位の寿命目安と予防メンテナンス費用の比較表
ここまで解説してきた新型ヴェルファイア2.4Lターボの主要6部位について、推奨される予防メンテナンス周期と費用相場、および放置した際の故障リスクを比較表にまとめました。
あなたがこれから新型ヴェルファイアを維持していく年間のメンテナンス計画表として活用してください。
| 保守部位・消耗パーツ | 推奨交換・点検周期 | 予防メンテ費用目安 | 放置時の故障リスクと修理代 |
|---|---|---|---|
| ①エンジンオイル(0W-20) | 5,000kmまたは半年ごと | 約7,500円〜13,000円 | タービン焼き付き・LSPI(30万〜60万円) |
| ②オイルフィルター | 10,000kmごと(2回に1回) | 約2,500円〜4,000円 | スラッジ循環・油圧低下(エンジン損傷) |
| ③スパークプラグ(4本) | 6万km〜10万kmごと | 約18,000円〜28,000円 | 失火・イグニッションコイル破損(約6万円) |
| ④エアクリーナー濾紙 | 2万km〜3万kmごと | 約3,500円〜5,500円 | 過給レスポンス悪化・エアフロセンサー汚れ |
| ⑤8速ATフルード(ATF) | 4万km〜5万kmごと | 約20,000円〜35,000円 | 変速ショック・AT本体故障(40万〜70万円) |
| ⑥冷却水・補機バッテリー | 半年点検(電池は3年ごと) | 約30,000円〜45,000円 | オーバーヒート・電装システム起動不能 |
比較表から明らかなように、ターボチャージャーの焼き付き(修理費30万〜40万円前後)やエンジン・8速ATの重整備(50万円以上)といったトラブルは、1回1万円前後のオイル交換を怠った結果として引き起こされるものです。
逆に言えば、半年または5,000キロごとのエンジンオイル交換さえ守っていれば、T24A-FTS型エンジンが突発的に壊れる確率は極めて低くなります。
しかも新型40系ヴェルファイアの『Z Premier(2.4Lターボ)』は人気が高く、新車時からの整備記録簿とオイル交換履歴が揃っている個体は、売却時のリセールバリューでも有利に評価されるメリットがあるのです。
日々のオイル管理は単なる出費ではなく、愛車の資産価値をキープする「利回りの高い自己投資」と言えるのではないでしょうか。
次の第2章では、どの規格・粘度のオイルを何リットル入れるべきか、そして短距離走行や高速走行で寿命を延ばす実践テクニックを掘り下げていきますね。
新型ヴェルファイア2.4ターボの故障を防ぐメンテ術
第1章では、新型ヴェルファイア専用の2.4Lターボエンジン(T24A-FTS)とDirect Shift-8ATが持つ構造的な特徴や、直噴ターボ特有の熱負荷・LSPI現象・タービン軸受の仕組みを確認してきました。
ここからの第2章では、「具体的にどのエンジンオイルを選び、何キロごとに交換すればいいのか?」というトヨタ公式データに基づいたオイル管理の正解を詳しく解説します。
さらに、平日の街乗り(シビアコンディション)が多い方が気をつけたい燃料希釈対策から、ディーラーのメンテナンスパックと専門店オイルの賢い使い分けまで、今日から実践できるメンテナンス術を順番にお伝えしていきましょう。
オイル交換5千キロ厳守と指定粘度0W20の選び方
新型40系ヴェルファイアの2.4Lターボを故障から守る最大の鉄則は、トヨタ公式が指定する『API SP / ILSAC GF-6A規格・SAE 0W-20』のエンジンオイルを使用し、『走行5,000キロまたは6ヶ月ごと』の交換サイクルを徹底することです。

トヨタ公式取扱説明書の「メンテナンスデータ」を確認すると、T24A-FTS型エンジンの推奨オイルは『トヨタ純正モーターオイル SP 0W-20(API SP/RC, ILSAC GF-6A、入手困難時は5W-30も可)』であり、規定オイル量は「オイルのみ交換時で約5.0L、オイルとオイルフィルター同時交換時で約5.3L」と厳密に定められています(出典:トヨタ自動車公式『ヴェルファイア 取扱説明書:メンテナンスデータ(指定燃料・オイル量など)』)。
昔からの車好きの方の中には「ターボ車に0W-20なんて柔らかいオイルを入れたら油膜切れするのでは?」と心配して10W-30や10W-40を入れたがる方がいますが、最新設計のT24A-FTS型においてはその常識は当てはまりません。
なぜなら、T24A-FTS型は内部のクリアランスがミクロン単位で精密に設計されており、オイルの油圧を使って可変バルブタイミング機構や電動オイルポンプを高速制御しているため、指定より硬すぎるオイルを入れると冷間時の油圧立ち上がりが遅れてエンジンを傷めるからです。
また、直噴ターボの異常燃焼(LSPI)やタイミングチェーンの摩耗を防ぐためには、2020年に制定された『API SP規格(またはILSAC GF-6A)』の認証を受けた0W-20オイルであることが不可欠になります。
そして交換時期については、取扱説明書のシビアコンディション基準(7,500kmまたは6ヶ月)よりも一歩踏み込み、熱負荷の高い2.2トン級ターボ車の実務基準として「5,000kmまたは6ヶ月のどちらか早い方」で交換し、2回に1回(1万kmごと)は必ずオイルフィルターも同時交換してください。
新車で購入された場合は、初期の金属摩耗粉を取り除くために「最初の1,000km〜2,000km時点」で一度オイルとフィルターをリフレッシュしておくと、その後のエンジンの回り方と耐久性が一段と良くなりますよ。
短距離走行の注意点と高負荷後のアフターアイドル術
「私は高速道路をあまり走らず、平日の買い物や子どもの送迎で片道3キロ〜5キロくらいしか乗らないから、エンジンには優しいはず」と考えているあなたこそ、実は最も注意が必要です。
自動車工学の世界では、1回の走行距離が8キロ以下の短距離走行や、低速走行・アイドリングが多い使い方は、エンジンにとって過酷な『シビアコンディション』に分類されます。
新型ヴェルファイア2.4Lターボの寿命を延ばす4つの日常運転ルーティン
習慣1:始動後30秒〜1分は急加速を控え、水温・油温が上がるまで優しく走る
冷間時はタービン軸受やピストンへの油膜が安定していないため、最初の数分は2,000回転以下で走行します。
習慣2:短距離の街乗りが続いたら、月1回〜2回は30分以上の連続ドライブを行う
油温をしっかり80℃〜90℃まで上げることで、オイル内に混入した結露水分と未燃ガソリンを蒸発させます。
習慣3:高速登坂や山道を走った直後は、駐車後に「約1分間」アイドリングする
ベルトを外して荷物をまとめる1分間だけエンジンを回し、タービン軸受の熱を冷却水とオイルで抜きます。
習慣4:燃料は必ず「無鉛プレミアム(ハイオク)」を100%給油する
高圧縮ターボのノッキングを防ぎ、ハイオクに含まれる清浄剤でインジェクターとバルブを綺麗に保ちます。
なぜ短距離のチョイ乗りが直噴ターボに悪いかというと、エンジンが温まる前に停止を繰り返すと、冷えたシリンダー壁面に噴射されたガソリンと空気中の結露水分がオイルパンへ流れ落ち、エンジンオイルを薄めてしまう『オイル希釈(燃料希釈)』が起こるからですね。
ガソリンや水分が混ざって希釈されたオイルは油膜を保つ力が落ちるため、走行距離が年間3,000キロしか進んでいなくても「半年ごと」に新しいオイルへ交換することが必須となります。
さらに図解の「習慣2」の通り、平日は近所の送迎ばかりというご家庭でも、週末に月1回〜2回ほどバイパスや高速道路を30分以上連続して走らせてあげると、油温が上がってオイル内の水分やガソリンが綺麗に蒸発し、エンジンの調子がグッと良くなるのです。
そして高速道路の登り坂や山道を走った後は、サービスエリアに停めてすぐ電源を切らず、シートベルトを外して荷物を確認する「約1分間」だけアイドリングしてから停止する習慣をぜひ身につけてください。
ディーラー点検パックと社外高性能オイルの費用比較
オイル交換の重要性が分かったところで、「毎回トヨタディーラーで純正オイルを入れるべきか、それとも整備工場で社外の高性能オイルを入れるべきか?」という費用と品質の選び方を比較しておきましょう。

結論から言うと、新車から5年間(または10万キロまで)のメーカー特別保証期間中は、トヨタディーラーの『メンテナンスパック』をベースにしつつ、走行距離が多い方のみ合間に単発オイル交換を挟むハイブリッド運用が賢い選択です。
| 比較項目 | トヨタディーラー(純正SP 0W-20・パック) | 専門整備工場(100%化学合成SPオイル) |
|---|---|---|
| 使用オイル銘柄 | トヨタ純正モーターオイル SP 0W-20 | Mobil1・WAKO’S等のPAO系 SP 0W-20 |
| 1回あたり費用目安 | 約7,500円〜11,000円(パック割安) | 約12,000円〜18,000円(フィルター込) |
| 新車保証・査定評価 | ディーラー電子履歴が残り保証・査定に有利 | 指定規格証明と記録簿への記入で保証有効 |
| 耐熱・油膜保持性能 | 5,000kmごとの交換で純正基準を十分クリア | 真夏の連続高速登坂や高回転時の熱ダレに余裕 |
比較表の通り、トヨタ純正の『SP 0W-20』オイルはT24A-FTS型エンジンの開発テストそのものに使われている基準オイルであり、半年または5,000キロごとに交換する限り、耐久性において不足はありません。
また、ディーラーの『メンテパック(半年ごとの点検+オイル交換セット)』に加入しておけば、エンジンオイル交換と同時に最新のトヨタ診断機によるコンピュータ診断まで一括で受けられます。
ただし、私のように東京〜山梨間の往復などで年間1万5,000キロ以上走る場合、半年ごとの点検だけではオイル交換までの距離が8,000キロ〜1万キロと空きすぎてしまうのが注意点でしょう。
そこで年間走行距離が1万キロを超える方は、半年点検と半年点検の真ん中(走行5,000キロ時点)で、ディーラーまたは信頼できる整備工場にて『API SP規格・0W-20の100%化学合成油(Mobil1等)』を追加で1回交換するサイクルを組んでみてください。
この「半年点検+5,000キロ追加交換」のコンビネーションなら、ディーラーの整備履歴を残してリセールバリューを高めながら、ターボエンジンの内部を常にピカピカの新油で守り抜くことが可能になるはずです。
2.4Lターボの維持や耐久性でよくある質問と回答
ここでは、新型40系ヴェルファイアの2.4Lターボを維持するうえで、読者のあなたからよく寄せられる4つの疑問に回答します。
ハイブリッド車との寿命比較やガソリン油種、市販オイル添加剤の是非など、維持管理で迷いがちなポイントを簡潔にまとめましたので参考にしてください。
Q1. 新型ヴェルファイアの2.4Lターボと2.5Lハイブリッドでは、長期的な耐久性に差はありますか?
A. 5,000kmごとのオイル管理さえ守れば、2.4Lターボ(T24A-FTS)も20万キロ以上走れる高い耐久性を備えています。ハイブリッド車はエンジン負荷が低い反面、10年・15万キロ超で駆動用バッテリー交換費用がかかるため、長期維持コストに極端な優劣はありません。
Q2. 2.4Lターボ車に「市販のエンジンオイル添加剤」を入れても大丈夫でしょうか?
A. 新車保証期間中およびAPI SP規格オイル使用時は、市販のオイル添加剤の注入は避けてください。直噴ターボは添加剤成分のバランス(カルシウム量など)が崩れると、かえってLSPI(異常燃焼)や触媒詰まりを誘発する恐れがあるため、規定オイルの定期交換だけで十分です。
Q3. 新型ヴェルファイア2.4Lターボにレギュラーガソリンを入れても走れますか?
A. いいえ、T24A-FTS型エンジンは「無鉛プレミアム(ハイオク)ガソリン専用」として高圧縮・高過給設計されているため、必ずハイオクを給油してください。レギュラーを入れるとノッキング防止のため出力が大幅に制限され、カーボン堆積や故障リスクが高まります。
Q4. ターボ車の寿命を守るために、後付けの「ターボタイマー」を取り付ける必要はありますか?
A. 現代の新型ヴェルファイアに後付けターボタイマーは不要であり、最新のスマートキーやセキュリティ配線に悪影響を与えるため取り付けないでください。一般的な街乗りや法定速度での高速巡航ならそのまますぐ停止して問題なく、急な山道や高負荷登坂の直後のみ手動で約1分間アイドリングすれば十分です。
とくにQ2・Q4にある通り、最新のT24A-FTS型ターボエンジンは純正の状態で緻密に制御されているため、余計な市販添加剤や後付け電装品には手を出さず、ハイオク給油とSP規格0W-20オイルの5,000キロ交換を愚直に守ることが一番の故障予防策になりますよ。
新型ヴェルファイア2.4ターボの故障対策総まとめ

ここまで、新型40系ヴェルファイア専用の2.4L直噴ターボエンジン(T24A-FTS)とDirect Shift-8ATの耐久性から、故障リスクの仕組み、そして寿命を最大化するオイル管理とメンテナンス術まで詳しく解説してきました。
あらためて結論をお伝えすると、新型ヴェルファイアの2.4LターボはD-4STや水冷インタークーラーを備えた完成度の高い名機であり、直噴ターボ特有の熱負荷とオイル管理のツボさえ押さえておけば、10年・15万キロを超えても余裕ある走りを安心して楽しむことが可能です。
最後に、あなたの愛車を故障から守り、高いリセールバリューを維持するための4つの鉄則を振り返っておきましょう。
1つ目は、エンジンオイルは必ずトヨタ指定の『API SP / ILSAC GF-6A規格・SAE 0W-20』を選び、シビアコンディション基準である「走行5,000キロまたは6ヶ月ごと」の交換サイクル(フィルター同時交換時は規定量5.3L)を厳守することです。
2つ目は、近所の送迎や買い物など短距離のチョイ乗りが続く場合はオイル希釈(水分・ガソリン混入)を防ぐため、月に1回〜2回は30分以上の連続ドライブを行って油温をしっかり上げる習慣をつけることになります。
3つ目は、山岳路や高速道路の長い登坂路を高負荷で走った直後は、タービン軸受のオイル炭化(コーキング)を防ぐため、駐車後に約1分間だけアイドリングしてからエンジンを停止することでしょう。
そして4つ目は、無鉛プレミアム(ハイオク)ガソリンの給油を徹底するとともに、430N・mの大トルクを受け止めるDirect Shift-8ATのフルード(ATF)を4万〜5万キロごとに予防交換してあげることに尽きます。
この4つの基本ケアをコツコツ継続するだけで、ヴェルファイアZ Premierならではの胸のすくような加速感と高い資産価値を、手放すその日まで高水準でキープできるはずです。
ぜひ今回のオイル管理術を日々のメンテナンスに取り入れて、あなたとご家族にとってかけがえのない新型ヴェルファイア2.4Lターボとのカーライフを存分に満喫してくださいね。


