アルファードV6のプラグ交換費用!高額工賃の理由と時期
こんにちは。アルヴェル&ハイエース完全ガイド 運営者の「ホシ」です。
アルファードの3.5L・V6ガソリンエンジン搭載モデル(2GR-FEおよび2GR-FKS)に乗っていると、走行距離10万キロ目前で直面するのがスパークプラグ交換の驚くほど高額な見積もり費用です。
V6エンジンは横置きで搭載されており、奥側3気筒のプラグへ到達するためにサージタンクの脱着作業が必須となる構造が高額工賃の最大の原因です。
この記事では、スパークプラグの交換時期や高額工賃の理由、さらに10万キロ到達時にイグニッションコイル等を同時交換すべき根拠を徹底解説します。
この記事のポイント
- アルファードV6のプラグ交換が高額になる構造的理由がわかる
- スパークプラグの推奨交換時期と劣化の初期サインを把握できる
- 10万キロでイグニッションコイルを同時交換すべき理由がわかる
- 依頼先別の費用相場と安く抑える見積もり術が身につく
アルファードV6(3.5L)のスパークプラグ交換時期と高額工賃になる構造的理由

アルファードのフラッグシップとして圧倒的な動力性能を誇る3.5L・V6エンジンですが、メンテナンス面では直列4気筒モデルとは比較にならないほど複雑な整備工程が求められます。
とりわけスパークプラグ交換においては、部品代以上に作業工賃(レバレート×標準作業時間)が大きく跳ね上がるため、事前の知識がないまま見積書を見ると誰もが驚いてしまいます。
まずは公式な交換サイクルと劣化サインを正しく把握したうえで、なぜ横置きV6エンジンだけがこれほど手のかかる構造になっているのかを順番に紐解いていきましょう。
V6エンジン搭載車におけるスパークプラグの推奨交換時期と劣化サイン
アルファードのV6エンジン(20系・30系前期の2GR-FEおよび30系後期の2GR-FKS)には、新車時から長寿命タイプのイリジウムプラグまたはイリジウムタフ相当の高耐久プラグが純正採用されています。
株式会社デンソー公式の『スパークプラグ車種別適応表』やトヨタのメンテナンスノートにおいても、長寿命イリジウムプラグの推奨交換目安は走行距離10万キロごとと定められています。
しかし、この10万キロという数値はあくまで理想的な走行環境における上限目安であり、実際の使用状況によっては7万〜8万キロ前後から着火性能の低下が始まります。
特にアルファードは車両重量が2トンを超える重量級ミニバンであるため、発進加速時や高速道路の合流、登坂車線での追い越し時にエンジンへ高い負荷がかかりやすい車種です。
さらに、都市部での短距離移動(チョイ乗り)やアイドリング待機が多い車両では、走行距離が伸びていなくてもプラグの点火回数が蓄積し、中心電極と接地電極の摩耗が早期に進行します。
プラグの電極が摩耗してギャップ(隙間)が広がると、火花を飛ばすためにより高い要求電圧が必要となり、アイドリング時の微振動や加速時のもたつき、さらには燃費の悪化といった初期症状が現れ始めます。
V6エンジンはもともと振動が少なく静粛性が極めて高いため、1気筒だけ着火が弱まっていてもドライバーが異変に気づきにくく、症状が体感できる頃にはかなり劣化が進んでいるケースも珍しくありません。
朝の冷間始動時にセルモーターの回る時間が以前より長くなったと感じたり、信号待ちでDレンジに入れたまま停車している際にステアリングやシートへ周期的な微振動が伝わってきたりする場合は要注意です。
こうした劣化サインを放置して10万キロを超えて乗り続けると、最終的に失火(ミスファイア)を起こしてエンジンチェックランプが点灯し、触媒装置の破損という二次被害を招くリスクがあります。
アルファードV6のスパークプラグ劣化を知らせる主な初期サイン
- 信号待ち(Dレンジ停車中)にシートやハンドルへ不規則な微振動が伝わる
- 高速道路の合流や登坂路でアクセルを踏み込んだ際のトルク感が以前より鈍い
- 朝の冷間始動時にクランキング(セルが回る時間)が長くなった
- タイヤや乗り方を変えていないのに実燃費がリッターあたり0.5〜1.0km以上落ちた
横置きV6エンジン(2GR系)でサージタンク脱着が必須となる理由
アルファードのV6モデルでプラグ交換工賃が高騰する最大の理由は、FF(前輪駆動)ベースの横置きV6レイアウトによって後ろ側バンク(奥側3気筒)が完全に隠れていることにあります。
V型6気筒エンジンは、3気筒ずつがV字型に2列(フロントバンクとリアバンク)に並んだ構造をしており、アルファードではこのV6エンジンが車体に対して横向きに搭載されています。
ボンネットを開けてエンジンカバーを取り外すと、手前側のフロントバンク(2番・4番・6番気筒)のイグニッションコイルとスパークプラグはすぐ目の前に見えるため、通常の工具で簡単にアクセス可能です。
ところが、奥側のリアバンク(1番・3番・5番気筒)の上部には、各気筒へ空気を分配するための巨大な金属製パーツであるサージタンク(インテークマニホールドアッパー)が覆いかぶさるように配置されています。
さらにミニバン特有の短いボンネット形状(ショートノーズ設計)により、エンジンの奥側上部にはフロントガラス下部のカウルルーバーやワイパーモーターユニットが張り出しており、隙間がほとんどありません。
そのため、奥側3本のスパークプラグを交換するためには、ワイパーアームやカウルトップパネル一式を取り外したうえで、エアクリーナーダクト、スロットルボディ、EGR配管、多数のバキュームホースやワイヤーハーネスを一つずつ切り離し、サージタンク本体を丸ごと取り外す大掛かりな分解作業が必要になります。
直列4気筒(2AR-FEやA25A-FXS)であれば、エンジン上部の樹脂カバーを外すだけで4本すべてのプラグが一直線に並んでいるため、作業時間はわずか30分〜45分程度で完了します。
これに対し、V6モデルのサージタンク脱着を伴うプラグ交換は、熟練したプロの整備士であっても標準作業時間(指数)で2.5時間〜4.0時間前後を要する重整備となるため、工賃だけで数万円の差が生まれるのです。
2.5L直列4気筒モデルと3.5L・V6モデルのプラグ交換費用・工賃比較
では、実際に2.5L直列4気筒モデルと3.5L・V6モデルでは、スパークプラグ交換にかかる総額費用にどれほどの開きがあるのでしょうか。
両者の違いを明確にするため、純正相当の長寿命イリジウムプラグを使用した場合の部品代と作業工賃の相場を比較表にまとめました。
まず単純な本数の違いとして、4気筒モデルは4本で済むのに対し、V6モデルは6本必要となるため、スパークプラグ単体の部品代だけでも1.5倍の差がつきます。
特に30系後期V6に搭載されている『2GR-FKS』エンジンは、筒内直接噴射とポート噴射を併用するD-4Sシステムを採用しており、専用設計の高性能イリジウムプラグ(1本あたり約2,800円〜3,500円前後)が指定されているため部品代も高めです。
そこに加えて、V6モデルでは一度取り外したサージタンクガスケットやスロットルボディガスケットの再使用が不可(原則新品交換)となるため、ガスケット類の純正部品代として別途3,000円〜6,000円前後が加算されます。
もしサージタンクの古いガスケットを再利用してしまうと、組付け後に隙間から二次エア(計測されていない空気)を吸い込んでしまい、アイドリング不調やエンジン警告灯点灯の原因になるため絶対にケチってはいけない部品です。
そして最も差が開くのが作業工賃であり、4気筒モデルが4,000円〜8,000円程度で済むのに対し、V6モデルはサージタンク脱着およびカウル脱着工賃を含めて25,000円〜45,000円前後が相場となります。
結果として、プラグ単体の交換であっても4気筒なら総額1.5万〜2.2万円程度で収まるのに対し、V6モデルではプラグ交換だけで4.5万〜6.5万円前後、イグニッションコイルまで含めると10万円前後の予算を見ておく必要があります。
| 比較項目 | 2.5L 直列4気筒(2AR / A25A) | 3.5L V型6気筒(2GR-FE / 2GR-FKS) |
|---|---|---|
| 必要プラグ本数 | 4本 | 6本 |
| プラグ部品代目安 | 約8,000円〜12,000円 | 約15,000円〜21,000円 |
| 必須ガスケット代 | 不要(0円) | 約3,000円〜6,000円(サージタンク・スロットル等) |
| 標準作業時間目安 | 約0.5〜0.8時間 | 約2.5〜4.0時間(カウル・サージタンク脱着含む) |
| 交換工賃目安(プラグのみ) | 約4,000円〜8,000円 | 約25,000円〜45,000円 |
| プラグ交換総額目安 | 約12,000円〜20,000円 | 約43,000円〜72,000円 |
30系前期(2GR-FE)と30系後期(2GR-FKS)での作業性と部品の違い
同じアルファードの3.5L・V6モデルであっても、20系および30系前期(2015年1月〜2017年12月)に搭載された『2GR-FE』と、30系後期(2018年1月〜2023年6月)に搭載された『2GR-FKS』では、エンジンの細部設計や使用部品に重要な違いが存在します。
前期型の2GR-FEエンジンは長年トヨタの高級車やミニバンで熟成されてきたポート噴射式のV6エンジンであり、適合するスパークプラグ(デンソー製FK20HR11やイリジウムタフVFKH20など)の流通量も豊富で部品価格が比較的安定しています。
一方、30系後期型で刷新された2GR-FKSエンジンは、最高出力301PSを発揮する直噴D-4Sシステムやアトキンソンサイクル機構が組み込まれており、吸気系の取り回しやサージタンク周辺の補機類・センサー配線がさらに高密度化しています。
そのため、30系後期の2GR-FKSでサージタンクを脱着する際は、高圧燃料ポンプ周辺の配管やバキュームホース、多数のカプラー類を破損させないよう、前期型以上に慎重な作業が求められます。
また、前期型と後期型では適合するスパークプラグの品番やネジ径・リーチ長・熱価の仕様が異なるため、ネット通販等で部品を自己手配する際には車検証の型式(GGH20W/GGH25W/GGH30W/GGH35W)とエンジン型式、年式を厳密に照合することが不可欠です。
特に30系後期では、マイナーチェンジ直後のモデルと改良後のモデルで周辺ガスケットの品番が変更されているケースもあるため、純正部品の手配は車台番号(フレームナンバー)をもとに部品商や整備工場へ依頼するのが最も確実です。
どちらのエンジンであっても「奥側3気筒のためにサージタンクを外す」という基本構造は共通しているため、10万キロの節目でまとめてリフレッシュ整備を行う計画性が重要になります。
アルファードV6のプラグ交換で後悔しない!10万キロ同時交換メニューと費用を抑えるコツ

ここまで解説してきた通り、アルファードV6のスパークプラグ交換は「部品代よりもサージタンクを脱着する工賃の割合が極めて大きい」という明確な特徴があります。
この構造を理解せずに10万キロ時点でスパークプラグ6本だけを単独交換してしまうと、わずか数ヶ月〜1年後に奥側のイグニッションコイルが故障した際、再び3万〜4万円のサージタンク脱着工賃を二重払いする悲劇が起きてしまいます。
ここからは、結果的にトータルの維持費を大幅に節約できる10万キロでの同時交換メニューと、信頼できる依頼先の選び方を具体的に見ていきましょう。
10万キロ交換時にイグニッションコイルの同時交換が強く推奨される理由
アルファードV6のスパークプラグ交換において、整備士や専門店が口を揃えて強く推奨するのが6本すべてのイグニッションコイルの同時交換です。
イグニッションコイルとは、バッテリーの12V電圧をスパークプラグが火花を飛ばすために必要な2万〜3万Vという超高電圧へ昇圧する変圧器であり、各気筒のプラグの真上に1本ずつ(V6なら計6本)装着されています。
このイグニッションコイルの寿命もスパークプラグと同様に走行距離8万〜12万キロ前後、または経過年数8年〜10年前後であり、特に熱がこもりやすい横置きV6の奥側バンク(1番・3番・5番気筒)はコイル内部の絶縁樹脂が熱劣化しやすい過酷な環境にあります。
もし10万キロでプラグだけを交換し、古いイグニッションコイルをそのまま使い続けた場合、11万キロや12万キロで奥側バンクのコイルが1本でもパンク(断線・リーク)すると、エンジンが激しい振動とともに失火状態に陥ります。
そして奥側のコイルを交換するためには、せっかく先日取り外したばかりのワイパーカウルとサージタンクをもう一度すべて分解しなければならず、再び3万〜4.5万円もの高額工賃が発生してしまうのです。
これに対し、スパークプラグ交換でサージタンクを取り外している最中であれば、イグニッションコイルは最初から6本とも取り外す工程に含まれているため、追加の作業工賃は実質0円(または数千円程度)で新品へ組み替えることができます。
純正イグニッションコイルは1本あたり約8,000円〜11,000円(6本で約5万〜6.6万円)しますが、デンソーや日立Astemo、NGKといった純正OEM供給メーカーの優良社外品を選べば、6本セットで3万〜4.2万円程度に抑えることも可能です。
これから先もアルファードに3万キロ、5万キロと長く乗り続ける予定であれば、サージタンクを開けたタイミングでプラグとイグニッションコイル6本をセットで一新しておくことが、最も賢明で経済的な選択と言えます。
サージタンク脱着時に一緒にリフレッシュすべき周辺部品と清掃メニュー
サージタンクを取り外す10万キロのプラグ交換時は、イグニッションコイル以外にも普段は手が届かない吸気系・ブローバイ系パーツを同時にリフレッシュできる絶好のチャンスです。
まず必ず交換すべきなのが、先ほども触れたサージタンクガスケット(インテークマニホールドガスケット)とスロットルボディガスケットであり、これらはゴムや金属シールの弾力が失われているため新品交換が必須となります。
次に強くおすすめしたいのが、サージタンクのすぐ近くに装着されているPCVバルブ(ブローバイガス還元バルブ)およびPCVホースの同時交換です。
PCVバルブはエンジン内部で発生したブローバイガスを吸気側へ戻すワンウェイバルブですが、10万キロ走行するとオイルスラッジやカーボンで動きが渋くなり、エンジン内部の圧力異常やオイル消費増大、アイドリング不調を引き起こす原因になります。
PCVバルブ自体は純正部品で1,500円〜2,500円程度、ホースと合わせても数千円という安価なパーツですので、サージタンクを外したついでに交換しておけば安心感が段違いです。
また、サージタンク脱着時にはスロットルボディも取り外すか露出するため、スロットルボディ内部のカーボン汚れの洗浄(スロットルボディ清掃)と初期学習リセットを併せて依頼すると、アイドリングの安定性が劇的に回復します。
さらに、エンジンのヘッドカバー(タペットカバー)周辺からエンジンオイルの滲みや漏れが見られる場合は、奥側バンクのタペットカバーパッキン交換もサージタンク脱着が前提となるため、同時に作業してもらうことで工賃を大幅に圧縮できます。
見積もりを取る際は「サージタンクを外すついでに交換・清掃しておいた方がいい消耗品はありますか?」と整備士に一言相談してみるのが、後悔しないメンテナンスの秘訣です。
V6プラグ交換(サージタンク脱着)時の同時リフレッシュ推奨リスト
- イグニッションコイル(6本すべて・純正または日立/NGK等の優良OEM品)
- サージタンクガスケット&スロットルボディガスケット(再利用不可・必須交換)
- PCVバルブ&ブローバイホース類(部品代が安く同時交換で工賃節約)
- スロットルボディ内部のカーボン清掃&ISC学習値リセット
- 奥側バンクのタペットカバーパッキン(オイル滲みがある場合のみ同時施工が圧倒的にお得)
ディーラー・民間整備工場・カー用品店の依頼先別メリットと費用相場
アルファードV6のプラグ&コイル交換をどこに依頼するかによって、支払う総額費用には3万円〜5万円近くの差が生まれます。
それぞれの依頼先の特徴と費用相場を比較し、ご自身の予算やメンテナンス方針に合った店舗を選びましょう。
まずトヨタ正規ディーラーに依頼した場合、2GR系エンジンの整備マニュアルと専用診断機(GTS)を完備しており、サージタンク周辺のショートパーツやガスケット類も漏れなく純正新品で手配してくれるため、作業品質と安心感は最高レベルです。
ただし、ディーラーは時間あたりの工賃単価(レバレート)が11,000円〜14,000円前後と高く、部品もすべて純正定価となるため、プラグ6本+イグニッションコイル6本+ガスケット類のフル交換では総額10万〜13万円前後になるのが一般的です。
一方、トヨタ車やミニバンの整備実績が豊富な民間整備工場(認証工場・指定工場)であれば、レバレートが8,000円〜10,000円程度に抑えられているうえ、デンソーやNGK、日立などの優良OEM部品を使った見積もりに柔軟に対応してくれます。
優良OEM部品を活用できる民間整備工場なら、ディーラーと同等の作業内容(プラグ6本+OEMコイル6本+純正ガスケット一式)であっても、総額7万〜9.5万円前後で収まるケースが多く、コストパフォーマンスに優れています。
なお、大手カー用品店やガソリンスタンドでは、直列4気筒モデルのプラグ交換は受け付けていても、「横置きV6のサージタンク脱着を伴うプラグ交換」は作業時間やガスケット手配の都合から作業不可と断られるか、提携工場への外注扱いになることが少なくありません。
そのため、アルファードV6のプラグ交換は「トヨタ正規ディーラー」または「2GRエンジンの整備実績がある民間整備工場」の2択で相見積もりを取るのが最もスムーズです。
| 依頼先 | プラグのみ交換総額 | プラグ+コイル6本総額 | メリット・注意点 |
|---|---|---|---|
| トヨタ正規ディーラー | 約55,000円〜72,000円 | 約105,000円〜135,000円 | 純正部品と専用診断機による確実な施工。工賃単価と純正コイル定価が高め。 |
| 民間整備工場(指定・認証) | 約43,000円〜58,000円 | 約72,000円〜98,000円 | OEMコイルや社外イリジウムプラグを選択でき、ディーラーより2〜3万円安く収まりやすい。 |
| 大手カー用品店・GS | 約45,000円〜65,000円(要確認) | 約80,000円〜110,000円(要確認) | V6のサージタンク脱着作業は店舗によって受付不可の場合があるため事前確認が必須。 |
部品の持ち込み交換やDIY作業に潜むリスクと失敗しない見積もり術
費用を少しでも安く抑えようとして、ネット通販で格安のスパークプラグやイグニッションコイルを購入し、持ち込み交換やDIYに挑戦しようと考える方もいますが、アルファードV6に関しては重大なリスクが伴うため慎重な判断が必要です。
まずDIY作業における最大のリスクは、10万キロの熱履歴を経たエンジンルーム内の樹脂カプラーやバキュームホースが硬化しており、サージタンクを外す途中でツメが割れたりホースが裂けたりするトラブルが多発することです。
さらに、サージタンクやプラグの締め付けトルク管理を誤ると、アルミ製シリンダーヘッドのネジ山を破損させたり、組付け後に二次エア吸い込みによるエンジン不調を引き起こしたりして、結果的にレッカー搬送で高額な修理代がかかるケースが後を絶ちません。
また、ネットオークションや海外通販で出回っている極端に安価な無名メーカー製イグニッションコイルや模造品プラグを持ち込んで装着すると、交換後わずか数千キロで失火トラブルが再発する事例が数多く報告されています。
しかも持ち込み部品で不具合が起きた場合、作業した整備工場の保証対象外となるため、原因切り分けの診断料と再度のサージタンク脱着工賃(3万〜4万円)がすべて自己負担となってしまいます。
失敗せずに費用を抑える一番の方法は、パーツを持ち込むのではなく、最初から整備工場に「イグニッションコイルとプラグはデンソー、NGK、日立などの信頼できる国内OEMメーカー品で手配してほしい」と伝えて部品から一括注文してもらうことです。
これなら純正定価より部品代を2万円前後節約しつつ、整備工場の作業保証や部品保証もしっかり受けられるため、万が一の初期不良時も無償で対応してもらえます。
見積もりを依頼する際は、車検証を手元に用意し「プラグ6本・コイル6本・サージタンク周りの必須ガスケット一式・スロットル清掃」を明記した明細を出してもらうようにしましょう。
アルファードV6のプラグ交換に関するよくある質問(FAQ)

アルファードのV6モデルにお乗りのオーナー様から、スパークプラグ交換のタイミングや症状に関してよく寄せられる疑問をQ&A形式でまとめました。
手前側3本だけの部分交換の可否や、車検と同時のタイミングが良いのかなど、見積もり前に気になるポイントを確認しておきましょう。
Q1. 工賃を浮かせるために手前側3本だけ交換して、奥側3本はそのままにしても大丈夫ですか?
結論から言うと、手前側3本だけを交換して奥側3本を放置するのは絶対に避けるべきです。
フロントバンクとリアバンクでプラグの摩耗状態や着火性能にバラつきが生じると、V6本来のスムーズな回転バランスが崩れ、エンジン振動や不完全燃焼の原因になります。
むしろ熱がこもりやすい奥側3気筒のプラグとコイルこそ劣化が進行しやすいため、必ず6気筒すべてを同時に交換してください。
Q2. 走行距離は5万キロですが、新車から10年経過しています。プラグ交換は必要ですか?
スパークプラグの摩耗自体は走行距離(点火回数)に比例するため、5万キロであれば電極の寿命としてはまだ余裕があるケースが一般的です。
ただし、短距離走行(チョイ乗り)ばかりで5万キロに達した車両ではカーボンくすぶりが進行している場合や、10年経過によってイグニッションコイルのゴムブーツや樹脂部が経年劣化している場合があります。
アイドリングの微振動や始動性の低下を感じない限り5万キロで急いで交換する必要はありませんが、7万〜8万キロを目安に早めのリフレッシュを検討すると安心です。
Q3. スパークプラグを新品に交換すると、アルファードV6の実燃費はどのくらい改善しますか?
10万キロ無交換で電極が摩耗していた車両であれば、新品プラグへの交換によってリッターあたり約0.3km〜0.8km前後の燃費回復が期待できます。
それ以上に体感しやすいのが、発進時や追い越し加速時のアクセルに対するツキ(レスポンス)の向上と、信号待ちでの圧倒的な静粛性の復活です。
「新車時のV6ってこんなに滑らかだったのか」と感動するオーナー様が多いのも、10万キロでのプラグ&コイル同時交換ならではのメリットです。
Q4. 車検と同時に依頼するのと、車検とは別で単体依頼するのはどちらがお得ですか?
車検(24ヶ月点検)と同時に依頼することで、エアクリーナー点検や周辺補機類の点検工賃と一部重複する作業が割引され、単体依頼より数千円〜1万円程度お得になる工場が多いです。
ただし、車検時は重量税や自賠責保険料などで出費が重なるため、1回の支払い負担を分散させたい場合は車検の前後数ヶ月ずらして依頼しても技術的な問題はありません。
車検時に依頼する場合は、サージタンクのガスケットやOEMコイルの事前取り寄せが必要になるため、入庫の1〜2週間前までに見積もりと部品手配をお願いしておきましょう。
まとめ:アルファードV6のプラグ交換は10万キロでコイルと同時施工が鉄則

今回は、アルファードの3.5L・V6エンジン搭載車におけるスパークプラグ交換時期と、工賃が高額になる構造的な理由、そして失敗しないメンテナンス術を詳しく解説しました。
横置きV6レイアウトのアルファードでは、奥側3気筒のプラグへアクセスするためにワイパーカウルとサージタンク一式を脱着する大掛かりな工程が不可欠であり、これが2.5Lモデルよりも工賃が数万円高くなる理由です。
しかし、この構造を理解して10万キロの節目にイグニッションコイル6本やガスケット類、PCVバルブを同時交換しておけば、後から高額な工賃を二重払いするリスクを完全に防ぐことができます。
さらに、2GRエンジンの整備経験が豊富な民間整備工場でデンソーやNGK、日立などの優良OEM部品を活用すれば、ディーラー見積もりより2万〜3万円以上費用を抑えながら最高品質のリフレッシュが可能です。
現在では希少となった大排気量V6自然吸気エンジンの極上のフィーリングをこれからも長く味わうために、ぜひ計画的なプラグ&コイル交換で愛車のコンディションを万全に整えてあげてください。
この記事の重要ポイントまとめ
- アルファードV6(2GR系)のスパークプラグ交換目安は10万キロ(シビアコンディションでは7〜8万キロ)
- 奥側バンク3気筒の上にサージタンクとカウルが重なっているため、脱着工賃だけで2.5万〜4.5万円前後かかる
- サージタンクガスケットやスロットルガスケットは再使用不可のため必ず新品交換する
- 工賃の二重払いを防ぐため、10万キロ時はイグニッションコイル6本とPCVバルブの同時交換が圧倒的にお得
- 優良OEM部品(デンソー・NGK・日立等)を扱える整備工場で相見積もりを取ると総額を2〜3万円節約できる


