3年目と5年目で残価率はどう変わる?アルファードの最適な売却タイミング
こんにちは。アルヴェル&ハイエース完全ガイド 運営者の「ホシ」です。
アルファードを新車で購入した後、3年目の初回車検で売るか5年目の2回目車検まで乗るか迷う方は多いでしょう。
実はアルファードの3年と5年のリセールバリューは、海外輸出の経過月数ルールによって残価率が大きく変わります。
今回は自動車部品プロの視点から、3年目と5年目の実質負担額の差と最も損をしない売却時期を詳しく解説していきます。
この記事のポイント
- 3年目と5年目の残価率推移と買取相場の違い
- マレーシア輸出規制に伴う4年9ヶ月の壁の正体
- 車検代や消耗品を含めた年間実質負担額の比較
- 経過月数リミットから逆算する最適な売却時期
アルファードの3年と5年のリセールバリュー比較
結論から言うと、アルファードを最も少ない負担で賢く乗り継ぐための最適な売却タイミングは、「3年目の初回車検前(33〜34ヶ月目)」または「5年目の車検より3ヶ月早い4年9ヶ月目(57ヶ月目)」の2択に絞られます。

私自身、自動車部品メーカーでアフターマーケットやグローバルセールスを担当し、東京と山梨を往復する長距離移動でアルファードの維持コストと輸出相場を長年追いかけてきましたが、「5年目の車検直前まで乗ってから売ろう」と考えてわずか2ヶ月の差で60万円以上も査定額を落としてしまったオーナーを何人も見てきました。
なぜ3年目と5年目で残価率に大きな差が生まれるのか、まずは経過年数ごとのリアルな買取データと海外輸出規制のカラクリから詳しく見ていきましょう。
初回車検の3年落ちと2回目5年落ちの残価率推移
まずは、アルファードを新車で購入してから「1年〜2年目」「3年目(初回車検前)」「4年9ヶ月目」「5年目以降(2回目車検時)」と年数が経過するにつれて、残価率(新車価格に対する買取額の割合)がどのように変化していくのかを一覧表で確認してみましょう。
一般的な国産ミニバンでは3年で残価率50%前後、5年で35%前後まで下落するのが通常ですが、アルファードは海外輸出バイヤーからの需要に支えられているため、全く異なる高水準の推移を描きます。
| 初年度登録からの経過時期 | 平均残価率の目安 | 主な輸出仕向地・販路 | 相場の特徴と評価 |
|---|---|---|---|
| 1年〜2年目(13〜24ヶ月) | 85%〜95%前後 | マレーシア高年式枠・国内市場 | 新車に近い価格で売れるが乗り換え頻度が高い |
| 3年目・初回車検前(33〜35ヶ月) | 75%〜85%前後 | マレーシア主力輸出枠 | 車検・消耗品費ゼロで高値売却できる黄金期 |
| 4年目(45〜48ヶ月) | 68%〜78%前後 | マレーシア主力輸出枠 | 3年目からの下落幅が緩やかで安定している |
| 4年9ヶ月目(56〜57ヶ月) | 65%〜74%前後 | マレーシア輸出の最終駆け込み枠 | 5年サイクルで高値を維持できる最終リミット |
| 5年目車検直前〜通過後(60ヶ月〜) | 52%〜62%前後 | ケニア(8年未満枠)・国内中古市場 | マレーシア枠から外れ一気に40万〜70万円下落 |
表で最も注目していただきたいのは、「3年目(残価率75〜85%)」から「4年9ヶ月目(残価率65〜74%)」までの1年9ヶ月間では残価率が約10%しか下がらないのに対し、「4年9ヶ月目」から「5年目車検時(60ヶ月目)」までのわずか3ヶ月間で一気に40万〜70万円も急落している点です。
つまり、同じ「約5年乗ってから売る」という計画でも、4年9ヶ月目で売るか5年ちょうどで売るかによって手元に残る現金に50万円前後の差がついてしまいます。
3年目の初回車検前に売れば新車600万円の車両で約450万〜500万円前後、4年9ヶ月目に売れば約390万〜440万円前後の高いリセールが期待できる一方、5年目の車検直前まで引っ張ると330万〜360万円台へと一段階落ちてしまうのです。
アルファードの残価率はなだらかな坂道のように下がるのではなく、特定の月数を境に階段状に落ちる特性があることをまずは頭に入れておきましょう。
マレーシア輸出の5年未満規制と4年9ヶ月の壁
では、なぜ「4年9ヶ月目(57ヶ月目)」と「5年目(60ヶ月目)」の間でこれほど極端な買取相場の段差が生じるのでしょうか。

その答えは、アルファードを世界一高い値段で買い取ってくれる最大の輸出先である「マレーシア政府の輸入規制ルール(AP:Approved Permit制度)」にあります。
マレーシアでは自国の自動車産業を保護しつつ良質な車両のみを輸入するため、日本から輸入できる中古乗用車の条件を「初年度登録から1年(12ヶ月)を超え、かつ5年(60ヶ月)未満の車両に限る」と法律で厳格に定めているのです。
ここで多くの日本人オーナーが陥ってしまう罠が、「5年未満なら、2回目の車検が切れる1ヶ月前(4年11ヶ月目)に買取店へ売ればギリギリ間に合うだろう」という思い込みにほかなりません。
実はマレーシア税関が審査する「60ヶ月未満」という期限は、あなたが日本の買取店へ車を渡した日ではなく、「そのアルファードが日本のオークションで落札され、輸出抹消手続きを経て自動車運搬船でマレーシアのクラン港などに到着し、現地で輸入通関を通す日」を基準に判定されます。
日本で車を買い取ってからオークション出品・輸出検査・船待ち・海上輸送・現地通関が完了するまでには、どれだけスムーズに進んでも「約2ヶ月〜3ヶ月」の期間が必要です。
そのため、日本のオートオークション会場でマレーシアの輸出バイヤーが入札ボタンを押せるのは、60ヶ月から輸送期間の3ヶ月を差し引いた「初年度登録から4年9ヶ月(57ヶ月目)〜遅くとも4年10ヶ月(58ヶ月目)まで」の車両に限定されてしまいます。
もしあなたが5年目の車検直前である4年11ヶ月目(59ヶ月目)に査定へ出すと、船がマレーシアに着く頃には60ヶ月を過ぎて輸入できなくなるため、マレーシアバイヤーは1円も入札できなくなるのです。
これこそが中古車業界で「アルファード4年9ヶ月の壁」と呼ばれている現象の正体であり、5年サイクルで乗る人が絶対に越えてはいけないデッドラインなのですよ。
5年超で輸出先が切り替わる際の買取相場の変化
それでは、もし初年度登録から4年9ヶ月を過ぎて「5年(60ヶ月)超」になってしまった場合、アルファードのリセールバリューはどうなるのでしょうか。
「5年を過ぎたらもう海外へは輸出できず、二束三文になってしまうのでは」と心配される方もいますが、そこは世界に誇るトヨタの最高峰ミニバンですので安心してください。
マレーシアの5年未満枠から外れた5年落ち・6年落ち・7年落ちのアルファードには、第2の巨大輸出市場である「ケニアやタンザニアなどの東アフリカ諸国」や「パキスタン・キプロス・カリブ海諸国」といった右ハンドル圏のバイヤーがすぐさま買い手として名乗りを上げるからです。
たとえば東アフリカの玄関口であるケニアでは、中古車の輸入規制が「初年度登録(または製造年)から8年未満」と定められており、5年落ちから7年9ヶ月落ちまでのアルファードが現地富裕層やVIP送迎車両として飛ぶように売れています。
また、日本国内の中古車市場においても「新車から5年落ちて400万円前後で買えるようになった状態の良いアルファード」を探しているファミリー層が全国に数多く存在します。
そのため、5年目の車検を通した後であっても残価率は「52%〜62%前後」をキープし、他社ライバルミニバン(5年残価率30〜40%程度)と比較すれば依然として20%以上も高い資産価値を保ち続けます。
ただし、国家規模でアルファードを大量輸入するマレーシア市場の資金力と比べると、ケニア市場や国内市場の入札上限額はどうしても一段階下がるため、4年9ヶ月時点の買取額(例:410万円)から5年1ヶ月時点の買取額(例:350万円)へと、約50万〜60万円の相場シフトが起きることは避けられません。
逆に言えば、すでに4年11ヶ月を過ぎてマレーシア枠を逃してしまった場合であれば、慌てて5年目の車検直前に投げ売りする必要はなく、2回目の車検を通して6年目〜7年目(ケニア輸出の8年未満リミットである7年8ヶ月目あたり)までじっくり乗ってから売る方が、1年あたりのコストパフォーマンスは高くなるという戦略も成り立ちますね。
車検費用やタイヤ交換を含めた年間実質負担額の差
ここまで車両の売却価格を見てきましたが、自動車部品プロとして必ず計算に入れていただきたいのが「3年目から5年目までの間に発生する車検代と消耗品メンテナンス費用」です。
車重が2.1トンを超えるアルファードは、初回車検後の「4年目〜5年目」にタイヤやブレーキパッド、バッテリーの交換時期が重なるため、これらを含めた『年間実質負担額』で比較することが不可欠になります。
| 収支・コスト比較項目 | 3年売却(34ヶ月目・車検前) | 4年9ヶ月売却(57ヶ月目) | 5年車検後売却(61ヶ月目) |
|---|---|---|---|
| 新車購入額と売却査定額 | 600万円購入 → 480万円売却 | 600万円購入 → 410万円売却 | 600万円購入 → 345万円売却 |
| ①車両本体の売却差損 | 120万円 | 190万円 | 255万円 |
| ②車検費用(法定費+整備費) | 0円(初回車検前に売却) | 約14万円(初回車検1回分) | 約30万円(車検2回分合計) |
| ③タイヤ・パッド・バッテリー代 | 約3万円(オイル・ワイパー等) | 約20万円(タイヤ4本+バッテリー等) | 約25万円(タイヤ+ブレーキパッド等) |
| ④自動車税(2.5L年額43,500円) | 約8.7万円(2回分) | 約17.4万円(4回分) | 約21.7万円(5回分) |
| 実質総支出(1年あたり負担額) | 計131.7万円(年額 約43.9万円) | 計241.4万円(年額 約50.8万円) | 計331.7万円(年額 約66.3万円) |
この比較表を見ると、3年目の初回車検前に売却した場合、車検代もタイヤ4本交換(14万〜18万円)も一切払わずに済むため、1年あたりの実質負担額が「約43.9万円(月約3.6万円)」と最も安くなることが分かりますね。
そして「4年9ヶ月売却」でも年額約50.8万円(月4.2万円)と非常に優秀な水準を維持できますが、5年目の車検を通した後に売ると「2回目の車検代+マレーシア輸出枠からの脱落」が同時に直撃し、年間負担額が約66.3万円へと急増してしまうのです。
さらに3年以内であればメーカーの「一般保証(エアコンやナビ、電動スライドドア等の電装保証)」がすべて有効なため、故障修理リスクがゼロで乗れる点も大きなメリットだと言えます。
消耗品コストゼロで最新の新車に乗り続けられる「3年車検前売却」か、輸出リミット直前までしっかり乗り切る「4年9ヶ月売却」のどちらかを選ぶことが、お金が減らないオーナーの鉄則ですよ。
ガソリン車とハイブリッド車で異なる年数別残価率
さらに、あなたが乗っているアルファードが「2.5Lガソリン車」か「2.5Lハイブリッド車」かによっても、3年目と5年目のリセールバリューの性質が少し異なります。
トヨタ自動車公式の車両情報でも示されている通り、アルファードには2.5L直列4気筒ガソリンエンジン搭載車(2.5Z/30系2.5S Cパッケージ等)と、2.5Lハイブリッドシステム搭載車がラインナップされています(出典:トヨタ自動車公式ニュースルーム『新型「アルファード」「ヴェルファイア」を発売』)。
まず「3年目(初回車検前)〜4年9ヶ月目」の期間において、最も高い残価率を叩き出すのは間違いなく『2.5Lガソリン車の2WD(人気の中間グレード)』です。
なぜなら、最大輸出先であるマレーシアでは排気量に応じた関税体系と現地での整備性の良さから「2.5L純ガソリンエンジン車」に絶大な人気が集中しているからですね。
そのため、2.5Lガソリン車に乗っている方は、マレーシア輸出枠が生きている「3年目の車検前」または遅くとも「4年9ヶ月目」までに売却することで、ハイブリッド車をしのぐ驚異的な残価率(3年で80〜85%超、4年9ヶ月で70%超)の恩恵をフルに受け取ることができます。
一方で、ハイブリッド車(とくにE-Four・4WDモデルやExecutive Lounge)は新車価格が高いため3年目の残価率(%)ではガソリン車に一歩譲るものの、5年(60ヶ月)を過ぎた後の国内中古車市場や東アフリカ(ケニア等)・寒冷地需要においては、燃費の良さと4WD性能が評価されて値落ちしにくい底堅さを持っています。
また、年間走行距離が1万5,000km〜2万kmを超える長距離ドライバーであれば、5年間でガソリン代が35万〜50万円ほど節約できるため、ハイブリッド車を4年9ヶ月〜5年乗る選択肢も十分に採算が合います。
「2.5Lガソリン車なら絶対に4年9ヶ月以内(マレーシア枠)で売る」「長距離を走るハイブリッド車なら燃料代の節約分も活かして4年9ヶ月〜5年乗る」というパワートレイン別の戦略を使い分けると、さらに賢い資産防衛ができますね。
アルファードの3年や5年のリセールバリュー向上術
3年目と5年目の残価率の違いやマレーシア輸出規制の仕組みが分かったところで、ここからは「あなた自身のライフスタイルには3年と5年のどちらが合っているのか」の判断基準と、実際にリセールバリューを極限まで高めて売却する実践テクニックを解説していきます。
せっかくアルファードに乗っていても、売却の準備を始める時期が1ヶ月遅れたり、走行距離の節目をうっかり超えてしまったりするだけで、20万〜50万円もの査定額を取りこぼしてしまうケースが少なくありません。
3年派・5年派それぞれの向き不向きから、車検証を使った逆算スケジュール、そして輸出買取専門店を競わせる交渉術まで順番に見ていきましょう。
3年サイクルと5年サイクルが向いている人の特徴
「結局、自分は3年目の初回車検前に売るべきか、それとも初回車検を通して4年9ヶ月(実質5年サイクル)まで乗るべきか迷う」という方のために、それぞれのサイクルがぴったりハマるオーナーの特徴を比較図解にまとめました。
あなたの年間走行距離や新車乗り換えの考え方、そして家計のキャッシュフローに合わせてチェックしてみてください。
あなたはどっち?アルファード「3年売却派」vs「5年(4年9ヶ月)売却派」適正診断
タイプA:「3年サイクル(初回車検前の33〜34ヶ月目)」での売却が向いている人
・車検代やタイヤ交換代などのまとまった維持費を1円も払いたくない人
・常にメーカー一般保証が効く最新モデル・新車のアルファードに乗り続けたい人
・年間走行距離が1万km前後で、3年時点で「走行3万km未満」に収まる人
タイプB:「5年サイクル(4年8ヶ月〜4年9ヶ月目)」での売却が向いている人
・新車購入時の登録諸費用やコーティング代を約5年間かけてじっくり償却したい人
・シートカバーやドラレコ、スタッドレスタイヤ等のカスタムパーツを長く楽しみたい人
・5年目の車検直前ではなく「4年9ヶ月目(走行5万km未満)」の期限管理がしっかりできる人
図解の通り、車検の手間やタイヤ・バッテリー交換といった突発的な出費を完全にゼロにし、月々3万円台の実質負担で新車を乗り継ぎたい方には「3年目の初回車検前売却」が最も合理的です。
特にアルファードは3年目の残価率が80%前後と極めて高いため、3年ごとに売却しても追い金(次の新車との差額)が少なく済み、結果として普通の中型ミニバンに7年乗り潰すより安く済んでしまうケースが多々あります。
一方で、せっかく手に入れた愛車に愛着があり、新車購入時にかけたボディコーティング代やフロアマット、スタッドレスタイヤなどの初期投資を長く活かしたい方には「4年9ヶ月目での売却」がぴったりでしょう。
どちらのサイクルを選んだとしても、マレーシアの輸出枠(57ヶ月以内)が生きているうちに手放せば大きな損失は出ないため、あなたの家族の予定や次の新型モデルの発売時期に合わせて柔軟に選べるのがアルファードの素晴らしいところですよ。
輸出の月数リミットから逆算する売却スケジュール
3年サイクルと5年(4年9ヶ月)サイクルのどちらを選ぶにしても、リセールバリューを落とさないために絶対に必要なのが「車検証の初度登録年月から逆算した売却スケジュール管理」です。

まずはダッシュボードに入っている車検証(自動車検査証)を取り出し、上部にある『初度登録年月』と『有効期間の満了する日(車検満了日)』の2つを確認してください。
もし「3年目の初回車検前」に売るなら、車検満了日のギリギリ1週間前などに動くと名義変更や次の車の納車が間に合わなくなるため、初度登録から「2年9ヶ月〜2年10ヶ月目(車検満了の2〜3ヶ月前)」に買取査定を取り、車検を通さずに引き渡すスケジュールを組みましょう。
そして「5年サイクル(2回目車検の前)」で売る場合はさらにシビアであり、車検満了日を基準にしては絶対にいけません。
先ほど解説したマレーシアの輸入60ヶ月未満ルールと船便輸送の3ヶ月間を考慮し、必ず初度登録年月から数えて「4年7ヶ月〜4年8ヶ月目(55〜56ヶ月目)」に買取査定を開始し、遅くとも「4年9ヶ月目(57ヶ月目)」のうちに車両を買取店へ引き渡すことが鉄則となります。
たとえば「2023年3月」が初度登録のアルファードであれば、5年目の車検満了は「2028年3月」ですが、マレーシア輸出の高値で売るための最終引き渡しリミットは3ヶ月前の「2027年12月(57ヶ月目)」になる計算です。
さらに、経過月数と並んで査定額を左右するのがオドメーターの『走行距離の節目』にほかなりません。
中古車市場や輸出オークションでは「30,000km未満」と「50,000km未満」に明確な価格の壁があるため、3年売却なら2万9,000km台のうちに、4年9ヶ月売却なら4万9,000km台のうちに査定へ出すことで、15万〜30万円の走行距離減点を確実に防ぐことができますよ。
また、次の新車への乗り換えを伴う場合は納車待ちの期間も考慮し、売却リミットの半年〜1年前から次期車両の注文枠を抑えておくと、車を途切れさせずにスムーズな引き渡しが実現しますね。
ディーラー下取りを避け輸出買取店を競わせる鉄則
3年目や4年9ヶ月目という絶好の売却タイミングを見極めたら、最後に実践すべき重要ステップが「売却先の選び方と交渉術」です。
どれだけ良い月数と走行距離で手放そうとしても、ディーラーへそのまま「下取り」に出してしまうと、輸出プレミアムが加算されず買取相場より40万〜80万円も安く手放す結果になってしまいます。
また、独立行政法人国民生活センターの資料でも、中古車売却時の強引な即決勧誘や契約後の減額・キャンセル妨害トラブルへの注意が呼びかけられており、安全かつ高値で売るには複数社の査定額を冷静に比較することが推奨されています(出典:独立行政法人国民生活センター『強引な勧誘やキャンセル妨害も!中古自動車の売却トラブルに注意』)。
3年目・4年9ヶ月目のアルファードを輸出上限価格で売る3ステップ
ステップ1:事前入札型一括査定(MOTA車買取等)へ車両とオプション情報を登録
初度登録年月やムーンルーフ、デジタルインナーミラー等の装備を明記し、最大20社の中からマレーシア輸出枠を狙う上位3社を選抜します。
ステップ2:上位3社を同日・同時刻に自宅駐車場へ集めて名刺裏での一発入札を実施
3社を同時に立ち会わせて「一番高い金額を書いてくれた会社に今日決めます」と伝えることで、業者間の談合や買い叩きを防ぎます。
ステップ3:「引き渡し後の減額請求なし」と引き渡し日を契約書に明記して確定
輸出リミット(57ヶ月目など)に間に合う引き渡し日を確定させ、引き渡し後の二重査定(減額)を一切行わない条項を確認して契約します。
図解の通り、『MOTA車買取』などの事前入札型サービスを使えば、電話ラッシュに悩まされることなく、前日の夜に高値を提示した上位3社だけと直接交渉することができます。
特に3年目(33〜34ヶ月)や4年8〜9ヶ月(56〜57ヶ月)のアルファードは、輸出バイヤーにとって「今すぐ船に乗せればマレーシアで確実に利益が出る車両」です。
そのため、輸出に精通した3社を同じ時刻に呼んで一発入札を行えば、ディーラー下取りよりも50万〜90万円以上高い「輸出オークションの限界価格」がその場で飛び出すでしょう。
新車ディーラーには「下取りか買取かは納車1ヶ月前に決めます」と伝えておき、最後に買取専門店3社を競わせる流れを作っておけば完璧ですよ。
3年目と5年目の売却時期に関するよくある質問
ここでは、アルファードの3年目と5年目の売却タイミングに関して、読者のあなたからよく寄せられる疑問にQ&A形式で分かりやすくお答えします。
4年目での売却や、残価設定型ローン(残クレ)の満了時期、車検通過後の対処法など、気になる疑問をここでスッキリ解決しておきましょう。

Q1. 3年目や5年目ではなく、中間の「4年目(48ヶ月目前後)」に売却するのは損になりますか?
A. いいえ、4年目(45〜48ヶ月目)での売却も優秀な選択肢です。初回車検代は支払い済みになりますが、マレーシア輸出枠(60ヶ月未満)に余裕があり、かつタイヤ交換の前に手放せるケースが多いため、4年9ヶ月ギリギリまで待たずに安定して高く売りたい方には4年目売却が適しています。
Q2. ディーラーの「5年残価設定型ローン(残クレ)」を組んでいる場合でも、4年8〜9ヶ月目で買取専門店へ売却できますか?
A. はい、問題なく売却できます。残クレ期間中であっても買取専門店がローンの一括清算手続きを代行してくれるため、設定残価(例:250万円)を上回る買取額(例:410万円)が出れば、差額の160万円をそのまま現金として受け取れます。
Q3. すでに5年目の車検を通してしまい現在5年3ヶ月目なのですが、今すぐ売るべきか7年目まで乗るべきですか?
A. 車検費用を払った直後であれば、慌てて今すぐ売るよりも「6年目〜7年目(ケニア輸出の8年未満規制に間に合う7年8ヶ月目まで)」乗ってから売る方が得策です。すでにマレーシア枠の段差は通過しているため、ここから2年間は東アフリカ需要に支えられて緩やかな値落ちで推移します。
Q4. 3年目の車検前に売る場合、メーカーオプションのスペアタイヤやムーンルーフがない車両でも高く売れますか?
A. はい、3年落ち(初回車検前)であれば国内の中古車市場でも需要が旺盛なため、メーカーオプションが少ない車両でも5年落ちより高い残価率で売却できます。オプションが少ない車両ほど、5年近く引っ張らず3年目の車検前に手放す方が有利です。
特にQ2にある通り、5年残クレを組んでいる方が「満期の60ヶ月目」まで待って返却するとマレーシア輸出差益を逃してしまうため、3ヶ月前の4年9ヶ月目に買取専門店で売却清算することをおすすめしますよ。
アルファードの3年と5年のリセールバリューまとめ

ここまで、アルファードの3年目と5年目でリセールバリュー(残価率)がどのように変わるのか、海外輸出規制の壁から維持費を含めた年間実質負担額まで詳しく解説してきました。
あらためて本記事の結論を振り返ると、車検代やタイヤ交換代を1円も払わず年間負担額を最小(年約44万円)に抑えるなら「3年目の初回車検前(33〜34ヶ月目)」、5年近くじっくり乗るならマレーシア輸出の60ヶ月未満枠に間に合う「4年8〜9ヶ月目(56〜57ヶ月目)」に売るのが大正解でしたね。
最後に、あなたのアルファードの資産価値を100%引き出し、最もお得に次の車へ乗り換えるための4つのステップを確認しておきましょう。
1つ目は、今すぐ車検証の『初度登録年月』を確認し、3年売却なら「33ヶ月目」、5年サイクル売却なら車検満了日ではなく「56ヶ月目(4年8ヶ月目)」をスマホのカレンダーに売却開始日として登録することです。
2つ目は、査定額が一段階下がるボーダーラインである「3年=30,000km未満」「4年9ヶ月=50,000km未満」を超えないように日頃の走行距離ペースを管理することになります。
3つ目は、4年9ヶ月で手放す予定の車両に対して、売却の半年前に15万〜20万円もする新品タイヤ4本交換や自費の板金修理など、査定で回収できない無駄な出費をしないことでしょう。
そして4つ目は、ディーラー下取りや残クレ満期返却で安く手放すのではなく、『MOTA車買取』などの事前入札サービスで海外輸出ルートを持つ買取専門店の上位3社を同時刻に集め、マレーシア輸出上限価格を引き出すことです。
アルファードは、売却する月数をたった2〜3ヶ月意識してコントロールするだけで、50万円以上の現金が余分に手元へ戻ってくる他に類を見ない素晴らしい資産車です。
この仕組みを知っているかどうかだけで、3回〜4回とアルファードを乗り継いだときの生涯支出には200万円以上の差が生まれます。
ぜひ今回ご紹介した3年目と4年9ヶ月目のゴールデンタイミングを活かして、最高の条件で豊かなアルファードライフを継続していってくださいね。


