新型40系でリセール大復活!ヴェルファイアの残価率が逆転した理由
こんにちは。アルヴェル&ハイエース完全ガイド 運営者の「ホシ」です。
30系後期で一時低迷したヴェルファイアですが、新型40系でリセールバリューが大復活を遂げました。
なぜアルファードの残価率を逆転するほどの高値がつくのか、自動車部品の海外営業視点から裏側を紐解きます。
専用ターボの希少性や輸出市場で高評価を得る装備選びまで、あなたの資産を守る秘訣を確認していきましょう。
この記事のポイント
- 30系後期の不振から40系で相場が逆転した理由
- 専用2.4Lターボと標準装備が持つ資産価値
- マレーシアなど海外輸出市場で高騰する仕組み
- 高値売却に必須の三種の神器オプションと色選び
なぜヴェルファイアはリセールバリュー大復活したか

かつてミニバン市場を牽引したヴェルファイアは、30系後期でアルファードに主役の座を奪われ、中古車相場でも厳しい時代を経験しました。
しかし2023年6月に登場した新型40系では、新車価格を上回るほどのプレミア相場を記録し、見事な復活劇を見せています。
私自身も自動車部品メーカーの営業として国内外の流通現場を見ていますが、今回の相場逆転は偶然のブームではありません。
トヨタが仕掛けた明確な車種差別化と、グローバルな需給バランスの変化が重なった必然の結果なのです。
30系後期の不人気から40系で相場が逆転した背景
40系での躍進を正しく理解するには、まず30系後期でなぜあれほど販売台数とリセールが落ち込んだのかを振り返る必要があります。
2015年に登場した30系前期の頃までは、若々しい2段ヘッドライトを持つヴェルファイアの方がアルファードよりも街中で多く見かける人気車種でした。
当時はアルファードがトヨペット店、ヴェルファイアが店舗数の多いネッツ店の専売モデルとしてすみ分けられていたことも大きな要因でしょう。
ところが2017年末のマイナーチェンジで30系後期へ移行した際、アルファードが迫力ある大型メッキグリルを採用して国内外のファンを魅了しました。
さらに決定打となったのが、2020年5月に実施されたトヨタ国内全店舗での全車種併売化という流通改革です。
それまでヴェルファイアしか扱えなかったネッツ店の営業担当者も、海外輸出需要が高くて売却時に有利なアルファードのS Cパッケージを顧客へ優先的に勧めるようになりました。
結果として新車販売の比率がアルファードへ極端に偏り、2021年の一部改良ではヴェルファイアが特別仕様車のGolden Eyes IIのみに絞られる事態となったのです。
社内でも一時はブランド廃止が議論されたほどでしたが、新型40系の開発陣は単なるデザイン違いの姉妹車として残すことをやめ、根本的な改革に踏み切りました。
アルファードを後席の快適性を重視した王道のショーファーカーと位置づける一方、ヴェルファイアは運転する楽しさと個性を追求した上級仕様へとキャラクターを明確に分けたのです。
ベースグレードを廃止して豪華装備のZ PremierとExecutive Loungeの2本柱に絞り込んだことで、車格そのものが一段引き上げられました。
この思い切った高付加価値路線への転換こそが、30系後期の低迷を払拭してアルファードをしのぐ残価率を叩き出す原動力となっています。
単なる懐古趣味ではなく、新しい価値を持った特別なミニバンとして市場から再評価されたのですね。
専用2.4Lターボエンジンがもたらす希少価値と走り
新型40系ヴェルファイアのリセールバリューを押し上げている最大の技術的要因が、Z Premierに専用設定されたガソリンターボエンジンの存在です。
アルファードのZグレード(ガソリン車)には、先代30系から引き継がれた2.5L直列4気筒自然吸気エンジン(2AR-FE:最高出力182PS・最大トルク235N・m)とCVTが搭載されています。
対するヴェルファイアのZ Premierには、アルファードでは選ぶことすらできない2.4L直列4気筒インタークーラー付ターボエンジン(T24A-FTS)とDirect Shift-8ATが贅沢に与えられました(出典:トヨタ自動車株式会社 公式企業サイト『新型「アルファード」「ヴェルファイア」を発売』)。
このT24A-FTS型ターボエンジンは最高出力279PS、最大トルク430N・mという、かつての3.5L V6エンジン(最大トルク361N・m)をはるかにしのぐスペックを誇ります。
しかも430N・mという分厚いトルクが、わずか1,700〜3,600回転という日常で多用する低中速域で発生する設計になっているのが特徴です。
私は東京と山梨を毎週のように往復しており、中央自動車道の談合坂や笹子トンネル付近の長い登り坂をよく走ります。
車重2.2トン超の大型ミニバンに家族を乗せて急勾配を登る場面では、2.5L自然吸気エンジンだと3,500回転以上まで回って唸り音が室内に響きがちでした。
しかしヴェルファイアの2.4Lターボであれば、アクセルペダルに軽く足を乗せるだけで2,000回転前後の静かなまま坂道を駆け上がる余裕があります。
さらにボディ前部を補強する専用のフロントパフォーマンスブレースが標準装着されており、山道のカーブでもミニバン特有のぐらつきが見事に抑え込まれているのです。
この大排気量V6エンジンの代わりとなる唯一の純ガソリン高出力モデルという希少性が、走りにこだわる国内オーナーと海外バイヤーの双方から熱烈な支持を集める理由でしょう。
標準装備のプレミアムナッパ本革と19インチの威力

車両本体価格を見ると、アルファードのZ(ガソリン2WD:555万円)に対してヴェルファイアのZ Premier(ターボ2WD:655万円)は100万円高く設定されています。
購入前は価格差に戸惑う方もいますが、装備を部品単位で分解すると、むしろ割安と言える豪華装備が詰まっていることに気づくはずです。
最大の違いはシート材質で、アルファードZの合成皮革に対し、ヴェルファイアZ Premierは最上級のExecutive Loungeと同等のプレミアムナッパ本革シートが標準装備されています。
牛革本来の柔らかさを活かしたナッパ本革は、座った瞬間のフィット感や長距離での快適性が別次元です。
また足回りにも、ブラックスパッタリング塗装の19インチ切削光輝アルミホイールが標準装着され、精悍な足元を演出しています。
外装もフロントグリルからサイドガーニッシュまで深みのある漆黒メッキで統一されているのが魅力でしょう。
| 比較項目 | ヴェルファイア Z Premier(2WD) | アルファード Z(2WD) |
|---|---|---|
| エンジン・変速機 | 2.4L直4ターボ(279PS / 430N・m)+8AT | 2.5L直4自然吸気(182PS / 235N・m)+CVT |
| シート表皮材質 | プレミアムナッパ本革(標準装備) | 合成皮革(本革への変更不可) |
| アルミホイール | 19インチ切削光輝+ブラックスパッタリング | 18インチスーパークロームメタリック塗装 |
| 車体剛性・足回り | フロントパフォーマンスブレース+専用足回り | 標準サスペンション設計(ブレース非装着) |
表の通り、アルファードZではオプションでも選べない「2.4Lターボ」「プレミアムナッパ本革」「専用ボディ補強」がすべて標準で備わっています。
海外バイヤーにとって、本革シートと19インチホイールが工場出荷状態で装着されているかは車格を決める重要な評価軸なのです。
つまり新車時に支払う100万円の価格差は、売却時の査定でそのままプラス評価として跳ね返ってくる実物資産だと捉えて間違いありません。
新車生産枠の少なさと中古車市場での需給バランス
どれほど魅力的な装備やエンジンを備えていても、市場に大量の車両が溢れてしまえば中古車相場は自然と落ち着いていきます。
40系ヴェルファイアのリセールバリューが異例の高さで推移しているもう一つの重大な理由が、トヨタの工場における新車生産枠の絞り込みです。
30系後期での販売実績をベースに生産計画が組まれたこともあり、40系立ち上げ当初からアルファードとヴェルファイアの生産比率はおおよそ7対3から6.5対3.5程度の割合で推移してきました。
全国の販売店に割り当てられる新車枠そのものがアルファードの半分以下と極めて少ないため、欲しくても新車オーダーすら入れられない購入希望者が続出したのです。
中古車オークションの相場は、常に「売りに出されるタマ数(供給)」と「今すぐ買いたいバイヤーの数(需要)」の天秤で決まる仕組みでしょう。
アルファードZは生産台数が多いため、登録から1年が経過するとオークション会場への出品台数もまとまった数になり、バイヤー側もある程度冷静に入札価格を見極めることができます。
それに対してヴェルファイアZ Premierは、絶対的な新車登録台数が少ないため中古車市場に出てくる良質な個体が常に不足している状態です。
特にムーンルーフやユニバーサルステップなどの人気装備が揃った2.4Lターボ車がオークションに出品されると、国内外の業者が1台の車両を巡って激しく競り合う展開となります。
その結果、新車時の車両本体価格にオプション代と諸費用を足した乗り出し総額を上回る金額で落札されるケースが相次ぎ、残価率(新車価格に対する買取額の割合)でアルファードを逆転する現象が定着しました。
メーカーによる追加生産枠の放出があってもなお、海外を含めた潜在需要に対してヴェルファイアの供給量は追いついていません。
この新車時の手に入りにくさがそのまま中古車市場での希少価値に直結している構造こそ、40系ヴェルファイアが持つ資産防衛力の核心と言えるでしょう。
マレーシアや中東の海外輸出市場で熱狂される秘密
なぜ日本のオークション会場でここまで激しい入札合戦が繰り広げられるのかというと、その背後にはマレーシアやシンガポール、中東といった海外輸出市場の巨大な需要が存在します。
私は自動車部品メーカーの海外営業部門でアジアや中東の取引先と商談を行っていますが、現地におけるトヨタの大型ミニバンへの憧れは日本の想像を大きく超えるレベルです。
特に日本と同じ右ハンドル・左側通行のマレーシアでは、アルヴェルは企業の社長や政府高官が乗る「走るVIPルーム」として欧州の高級セダン以上の地位を確立しました。
マレーシアには政府認定の輸入業者にのみ発給されるAP(輸入許可証)制度があり、日本国内で初度登録されてから満1年以上5年未満の中古車しか輸入できない厳格なルールが定められています。
要因1:高温多湿な気候に合う2.4Lターボ
高速移動が多い現地では、駆動用バッテリー交換リスクがない高出力な2.4L純ガソリンターボが富裕層から支持されています。
要因2:Z Premierが放つ抜群の存在感
高い関税がかかる現地では、合成皮革の車よりも、最初からナッパ黒本革と19インチを備えたZ Premierが即座に成約します。
要因3:登録から満1年後の輸出解禁ラッシュ
AP制度により、新車登録から12ヶ月が経過した瞬間に現地バイヤーの買い付けが一斉に解禁され、1年〜4年落ちに高値がつきます。
図解の通り、現地の整備工場におけるメンテナンス性の高さや高速道路での加速の頼もしさから、海外バイヤーはハイブリッド車以上に純ガソリンエンジンの最上位モデルを好む傾向が顕著です。
30系後期ではその役割をアルファードが担っていましたが、40系では高出力なガソリンターボがヴェルファイア専用となったため、海外からの注文が一気にZ Premierへ流れ込みました。
現地での販売価格が日本円換算で1,200万円〜1,500万円を超えることも珍しくないため、日本のオークションで750万〜850万円前後で買い付けても十分に採算が合う仕組みが出来上がっているのです。
ヴェルファイアのリセールバリュー大復活はなぜ続くか

ここまでの解説で、40系ヴェルファイアがなぜアルファードを超える残価率を実現したのかお分かりいただけたかと思います。
しかしどのグレードや仕様を買っても高く売れると油断するのは禁物です。
市場が求める条件から外れると、売却時に50万円以上の査定差が開いてしまう現実があるからですね。
ここからは、高水準なリセールバリューの恩恵を確実に受け取るための選び方と維持管理の鉄則を掘り下げていきましょう。
2.4Lターボとハイブリッドの残価率と維持費比較
Z Premierを購入する際、多くの方が悩むのが「2.4Lターボガソリン車(655万円〜)」と「2.5Lハイブリッド車(690万円〜)」のどちらを選ぶべきかという問題です。
結論から言うと、純粋な残価率の高さと初期費用の抑えやすさを最優先するなら、2.4Lターボの2WD(型式:5BA-TAHA40W)が最も有利な選択肢となります。
なぜなら車両本体価格がハイブリッド車より35万円安く、かつガソリン車ゆえの輸出需要の厚さから、1年〜3年経過後の買取額がハイブリッド車と同等以上で推移しているからです。
ただし維持費のプロとしてお伝えしたいのは、日々のランニングコストを含めたトータル収支の視点でしょう。
主要諸元表のWLTCモード燃費を比較すると、2.5Lハイブリッド車(2WD)が17.7km/L(レギュラー仕様)であるのに対し、2.4Lターボ車(2WD)は10.3km/Lかつ無鉛プレミアム(ハイオク)指定となっています(出典:トヨタ自動車公式『ヴェルファイア 主要諸元表(PDF)』)。
| 比較項目 | Z Premier 2.4Lターボ | Z Premier 2.5Lハイブリッド |
|---|---|---|
| 本体価格(2WD) | 6,550,000円(35万円安い) | 6,900,000円(税優遇あり) |
| WLTC燃費・燃料 | 10.3km/L(ハイオク指定) | 17.7km/L(レギュラー指定) |
| 3万km燃料代目安 | 約60万円(実燃費8.5km/L試算) | 約31万円(実燃費15.0km/L試算) |
| リセール特性 | マレーシア輸出需要が厚く残価率首位 | 国内需要+オセアニア輸出で高水準 |
試算の通り、3年間で3万kmを走る場合、燃料代の差額は約29万円となり、新車時の実質価格差(税優遇差を含め約20万円前後)と相殺される計算になります。
そのため、年間走行距離が1万km以下で1年〜3年周期での高値売却を狙うなら2.4Lターボの2WDが最も効率的な選択です。
一方で年間1万5,000km以上を走り、車内での静粛性や1500Wコンセントを活用したい方には、燃料代を抑えながら高い買取相場も維持できる2.5Lハイブリッドが頼もしい相棒となってくれます。
輸出バイヤーが高値を出す三種の神器オプション
新型40系ヴェルファイアを新車でオーダーする際、あるいはリセール重視で中古車を探す際に、絶対に妥協してはならないのがメーカーオプションの選定です。
ディーラーオプションのフロアマットとは異なり、メーカーオプションは工場の製造ラインで車体に直接組み込まれるため、納車後に後付けすることが一切できません。
海外輸出バイヤーがオークションの出品票を見る際、真っ先に確認して入札額を数十万円単位で引き上げる「三種の神器オプション」が存在します。
40系ヴェルファイアのリセールを守る必須メーカーオプション一覧
- 左右独立ムーンルーフ(電動シェード付):132,000円(輸出査定で30万〜50万円以上の差がつく最重要装備)
- ユニバーサルステップ(両側スライドドア連動):66,000円(乗降性を高め国内外の購入層から高評価)
- デジタルインナーミラー:44,000円(多人数乗車時の後方視界を確保する定番の人気装備)
- スペアタイヤ(応急用タイヤ):16,500円(道路舗装が荒れた海外輸出先でバイヤーが重視する項目)
この中でも別格の重要度を誇るのが、天井の中央コンソールを挟んで左右にガラスルーフが配置された左右独立ムーンルーフ(132,000円)です。
日本のオーナーの中には「屋根のガラスは開けないし、夏場に暑そうだから不要」と考えて外してしまう方がいますが、これはリセール面では最も避けるべき選択と言えます。
マレーシアや中東の富裕層にとって、高級車にムーンルーフが付いていることは絶対条件であり、非装着車は現地バイヤーの買い付け対象から外れてしまうケースすらあるのです。
わずか13万2,000円の初期投資で売却時に30万円から50万円以上のプラス査定を生むため、普段シェードを閉めたままにする方であっても必ず装着しておくべき保険だと考えてください。
同様に、スライドドア開閉に合わせて地上約220mmの高さにせり出すユニバーサルステップ(66,000円)とデジタルインナーミラー(44,000円)、16,500円のスペアタイヤも、オプション代以上の価値を確実に回収できる優秀な装備です。
リセールで有利なボディカラーと内装色の鉄則
メーカーオプションと並んで売却時の査定額を大きく左右するのが、外装のボディカラーと室内のインテリアカラーの組み合わせでしょう。
新型40系ヴェルファイアのZ Premierでは、外装色として「ブラック(202)」「プラチナホワイトパールマイカ(089:33,000円)」に加え、新色の金属調グレーである「プレシャスメタル(1L5:55,000円)」の3色が用意されています。
また内装色についても、定番の「ブラック」と、大人の色気を感じさせる茶系の専用色「サンセットブラウン」の2種類から追加費用なしで選択可能です。
カタログや展示車を見ると、新色のプレシャスメタルやサンセットブラウンの革シートは非常に洗練されており、個性を出したい方の目を引くに違いありません。
しかし「数年後に最高の残価率で売却する」という資産防衛の観点に立つならば、外装はブラック(202)またはプラチナホワイトパールマイカ(089)、内装はブラックの組み合わせが鉄則となります。
なぜなら海外輸出市場のバイヤーや現地のVIP層は、フォーマルな場にもそのまま乗り付けられる重厚な「黒外装×黒本革」または清潔感と膨張色による迫力を兼ね備えた「パール白外装×黒本革」をはるかに好むからです。
特に40系ヴェルファイアはフロントグリルやバンパーガーニッシュが漆黒メッキで統一されているため、ソリッドのブラック(202)を選ぶと車体全体が黒い塊のような凄みのある佇まいとなり、マレーシア市場でもトップクラスの人気を集めています。
一方、日頃の手入れのしやすさや洗車傷の目立ちにくさを重視する方には、33,000円の有料色であってもプラチナホワイトパールマイカ(089)がぴったりです。
内装色に関しては、サンセットブラウンを選ぶと輸出業者の入札層が一部限定されてしまい、ブラック内装と比べて20万円から40万円ほど査定が伸び悩む場面が見受けられます。
どうしてもブラウン内装にこだわりたい場合を除けば、汚れや擦れが目立ちにくく世界中のバイヤーから満額回答を引き出せるブラック内装を選んでおくのが間違いのない判断です。
残価率を落とさない売却時期と車両維持のポイント

理想のグレードとオプション、カラーで40系ヴェルファイアを手に入れたら、次は乗っている間のメンテナンスと「いつ・どこへ売るか」という出口戦略が重要になります。
まず売却時期について絶対に覚えておいていただきたいのが、車検証の「初度登録年月」から数えた月数のルールです。
先述の通り、最大輸出先であるマレーシアのAP制度では「初度登録から満1年(12ヶ月)以上〜5年(60ヶ月)未満」の車両しか現地へ輸入することができません。
そのため登録から10ヶ月や11ヶ月といった1年未満のタイミングで売却しようとすると、輸出バイヤーがすぐに出荷できず保管コストがかかるため、期待したほどのプレミア価格がつかないケースがあるのです。
また販売店との信頼関係を守る意味でも、売却は必ず初度登録から満1年(13ヶ月目以降)を過ぎてから、あるいは初回車検前(2年10ヶ月目)や5年経過の3〜4ヶ月前(4年8〜9ヶ月目)に照準を合わせましょう。
そして日頃の車両維持において自動車部品のプロとして注意を促したいのが、19インチアルミホイールのガリ傷防止と2.4Lターボエンジンのオイル管理です。
Z Premier標準の19インチ切削光輝ホイールは表面がダイヤモンドカット加工されているため、縁石で一度でも擦ってしまうと一般的な板金塗装では元の輝きに修復できず、1本あたり数万円の減額対象になってしまいます。
狭い駐車場や幅寄せ時にはパノラミックビューモニターのサイドクリアランスビューを必ず画面に表示させ、左前輪・左後輪と縁石の距離を慎重に確認する習慣をつけてください。
さらに高出力な2.4L直噴ターボエンジン(T24A-FTS)は熱負荷が高いため、5,000kmまたは半年ごとのエンジンオイル交換をディーラーで継続し、メンテナンスノート(整備記録簿)に履歴を残すことが査定時の大きな安心材料になります。
売却時はディーラーの下取りだけで即決せず、海外輸出ルートを持つ複数の専門買取業者を競わせる入札方式を活用することで、数十万円から100万円近い差益を手にすることができるでしょう。
ヴェルファイアのリセールに関するよくある質問
ここでは、40系ヴェルファイアの購入や売却を検討しているあなたから寄せられる疑問について、プロの視点から具体的にお答えしていきます。
駆動方式やエアロパーツの評価など、契約前に知っておくだけで数十万円の差がつく実践的なポイントばかりです。
新車注文時の最終確認や中古車選びの判断基準として、ぜひ一つずつチェックしてみてください。
Q1. 2WD(FF)と4WDではどちらがリセールに有利ですか?
A. 残価率を優先するなら「2WD(FF)」が有利です。最大輸出先のマレーシア等は温暖で降雪がないため、車重が軽く構造がシンプルな2WDに買い付けが集中します。降雪地帯を除けば、新車価格が約20万円安く売却時にも高値がつきやすい2WDが賢明です。
Q2. モデリスタのエアロパーツは装着した方が高く売れますか?
A. モデリスタのエアロセットは海外でも人気があり、査定でプラス評価されます。特にフロント、サイド、リアが揃った純正仕様は高評価です。ただし段差で下部を擦ると減点対象になるため、綺麗に維持することが前提となります。
Q3. 「Executive Lounge」と「Z Premier」はどちらが残価率が高いですか?
A. 残価率で見ると「Z Premier」が優秀です。Executive Loungeは乗り出しが900万円前後に達するため分母が大きくなり残価率が伸びにくい側面があります。自己投資として乗るなら、輸出需要の中心にあるZ Premierが最適です。
Q4. 今後、40系の流通台数が増えたら相場は暴落しませんか?
A. 30系後期のような極端な下落が起きる可能性は低いです。40系では「2.4Lターボ」「ナッパ本革標準装備」というアルファードZにはない優位性があるからです。海外での高出力ミニバンの需要は手堅く、必須装備を押さえれば高水準なリセールが期待できます。
疑問点が解消されたら、見積もり時や中古車検索時に駆動方式とメーカーオプションの有無を照らし合わせる作業へ進みましょう。
特に2WDのZ Premierに左右独立ムーンルーフを組み合わせる選択は、どの時期に売却しても後悔しない王道のパッケージと言えます。
ヴェルファイアのリセールバリュー大復活はなぜなのか

今回は、新型40系においてヴェルファイアのリセールバリューがなぜ大復活を遂げ、アルファードを超える残価率を記録しているのかを解説しました。
30系後期では全車種併売化の波に飲まれて販売が落ち込んだものの、40系では「運転する喜びと上級装備を凝縮した特別な1台」へと進化を果たしています。
アルファードのガソリン車にはない最高出力279PS・最大トルク430N・mの2.4Lターボエンジン(T24A-FTS)とフロントパフォーマンスブレースの専用採用が、本質的な魅力を引き上げました。
さらにZ Premierには最初からプレミアムナッパ本革シートと19インチアルミホイール、漆黒メッキ外装が標準装備され、価格差以上の価値が凝縮されています。
そこへ生産枠の少なさによる希少性と、マレーシアや中東の海外輸出市場での買い付け需要が重なり、従来の「リセールならアルファード一択」という常識を覆す逆転現象が生まれたのです。
これからあなたが40系ヴェルファイアを購入し、数年後まで高い資産価値を守り抜くための重要ポイントを振り返っておきましょう。
第一に、残価率を優先するなら「Z Premier・2.4Lターボ・2WD」をベースに、外装色はブラック(202)またはプラチナホワイトパールマイカ(089)、内装色はブラックを選ぶことです。
第二に、後付けが不可能なメーカーオプションとして「左右独立ムーンルーフ」「ユニバーサルステップ」「デジタルインナーミラー」「スペアタイヤ」を漏れなく装着しておくことが欠かせません。
そして第三に、納車後は19インチホイールの傷を防ぎながら5,000kmごとのオイル交換を継続し、初度登録から満1年以上〜4年9ヶ月目までの輸出適格期間内に複数の輸出対応買取店で競り合わせるのが成功の鍵となります。
休日のドライブで家族の笑顔を乗せて頼もしく走りながら、売却時には次のステップへ進むための資金を残してくれる40系ヴェルファイアは、最高の自己投資と呼ぶにふさわしい名車です。
ぜひ今回の基準を参考に、走りも資産価値も妥協しないヴェルファイアライフをスタートさせてください。



