ヴェルファイアのパワーバックドアが閉まらない!原因とダンパー寿命
こんにちは。アルヴェル&ハイエース完全ガイド 運営者の「ホシ」です。
買い物帰りにヴェルファイアの電動バックドアが閉まらない事態や、途中で止まり反転する症状に焦る方は少なくありません。
荷物を挟んでいないのに閉まらない時は、設定オフや挟み込み防止センサー誤作動、電動ダンパーの寿命が疑われます。
今回は部品プロの視点から原因診断と手動リセット手順、修理費用まで解説しましょう。
この記事のポイント
- 電動バックドアが閉まらない5大原因と警告音診断
- 挟み込み防止センサー誤作動とダンパー寿命の仕組み
- 0円で今すぐ試せる手動全閉リセットと初期化手順
- ダンパーやセンサー交換とディーラー修理の費用相場
ヴェルファイアの電動バックドアが閉まらない原因
ボタン1つで重たいリアゲートを優雅に開閉してくれるヴェルファイアのパワーバックドア(電動バックドア)ですが、ある日突然「ピーピーと音が鳴るだけでピクリとも動かない!」「閉まりかけた途中でピピッと鳴って勝手に全開へ戻ってしまう!」というトラブルが非常に起こりやすい機構です。

私は自動車部品メーカーのセールスとして東京と山梨をヴェルファイアで日々往復し、車体アクチュエータや感圧センサー、高圧ガスダンパーの品質基準にも携わってきましたが、実は電動バックドアが閉まらない原因には「0円でその場で直る設定・記憶リセット系」と「部品の経年劣化によるセンサー・ダンパー故障系」の2種類が存在します。
まずは結論として、あなたの愛車のバックドアがなぜ途中で止まったり反転したりするのか、可能性の高い5つの原因から順番に特定していきましょう。
運転席やメーター内のパワーバックドア設定オフ
結論からお伝えすると、バックドア下端のスイッチやスマートキーを押しても「ピピッ」と電子音が鳴るだけでモーターが1ミリも動かない場合、真っ先に疑うべき第1の原因は故障ではなく『パワーバックドア機能のメイン設定がOFFになっていること』です。
「自分で設定なんて触っていないのにどうして?」と思われるかもしれませんが、実は車検や1年点検で整備工場へ預けた際や、ガソリンスタンドでの洗車・車内清掃時、あるいはお子さまが運転席周りを触った拍子に、安全のための『電動機能キャンセルスイッチ』が意図せずOFFに切り替わっているケースが驚くほど多いのですね。
20系ヴェルファイアの場合は、運転席ハンドルの右下(またはグローブボックス奥)にある物理ボタン『PWR DOOR OFF(パワードアオフ)スイッチ』が押し込まれた状態になっていると、すべての電動バックドア操作が無効化される仕組みになっています。
また30系および40系ヴェルファイアでは物理ボタンが廃止され、スピードメーター中央にある『マルチインフォメーションディスプレイ(設定画面の歯車アイコン ➔ 車両カスタマイズ ➔ PBD/パワーバックドア)』の画面内でON・OFFを切り替える方式へ変更されました。
トヨタ自動車公式のヴェルファイア取扱説明書(バックドア・パワーバックドア)でも、システム作動条件としてパワーバックドア機能が有効(ON)になっていること、および予約ロックや自動開停止位置調整の正しい手順が詳しく規定されています(出典:トヨタ自動車公式『ヴェルファイア 取扱説明書:バックドア(パワーバックドアの開閉操作と注意事項)』)。
もしスイッチを押した瞬間に「ピピッ」と2回短い音が鳴ってまったく動く気配がないなら、まずは運転席に戻ってエンジン(ハイブリッドシステム)を始動し、PBD設定が「OFF」になっていないかを30秒でチェックするのが鉄則でしょう。
この設定を「ON」へ戻すだけで、まるで何事もなかったかのようにスムーズに電動開閉が復活する事例が全体の約3割を占めているため、高額な修理を疑う前に必ず最初に確認してみてくださいね。
左右タッチセンサーの劣化と挟み込み防止誤作動
スイッチを押すと一度はウィーンと閉まり始めるものの、「まだ荷物を何も挟んでいないのに、半分〜終盤まで下りたところでピピッと鳴って勝手に反転し、また全開まで戻ってしまう」という症状で最も多い原因が『挟み込み防止機能の誤作動』です。

ヴェルファイアの電動バックドアは、総重量が約40キロ〜50キロ近くある巨大なゲートであるため、万が一人間の手や首を挟んだら大怪我につながるのを防ぐ目的で、極めて敏感な『2重の挟み込み検知システム』が搭載されています。
1つ目のセンサーは、バックドアの左右両端(縦のフチ)に沿うように取り付けられている細長い黒色ゴムの『タッチセンサー(感圧導電ゴムスイッチ)』であり、ここに少しでも指や荷物が触れてゴムが潰れると電気信号が変化して即座に反転開動作を行うのですね。
ところが新車から5年〜7年以上が経過したり、真冬の氷点下の朝を迎えたりすると、このタッチセンサーの外皮ゴムが寒さと紫外線でカチカチに硬化・収縮し、バックドアが閉まる際のわずかな車体の揺れや風圧だけで内部電極が接触して「何かを挟んだ!」と誤判定してしまうでしょう。
さらに、過去に荷物をぶつけてセンサーゴムの一部が潰れたまま癖づいていたり、高圧洗浄機の水がセンサー内部へ浸入して配線の抵抗値が狂っていたりする場合も、閉まる途中で毎回同じ角度でピピッと反転する原因になります。
また2つ目の検知仕組みとして、コンピューター(ECU)はモーターの回転速度も常に監視しているため、ボディ側のゴム枠(ウェザーストリップ)が汚れてドアと擦れる抵抗が増えただけでも「異物が挟まって動きが鈍くなった」と勘違いして反転させてしまうのです。
特に「昼間の暖かい時間帯はちゃんと閉まるのに、寒い朝晩や雨の日だけ途中で跳ね返って開いてしまう」という場合は、この左右タッチセンサーゴムの硬化やウェザーストリップの密着抵抗による誤作動を真っ先に疑ってみてください。
電動スピンドルダンパーの寿命とガス抜けの症状
設定もタッチセンサーも正常なのに「バックドアが途中で重そうにガクッと止まる」「全開にしたあと数センチ勝手に下がってきて頭をぶつけそうになる」という場合に直面しているのが、バックドアを左右で支える『ダンパー(ストラット)の寿命とガス抜け』です。
ここで知っておきたい重要な構造の違いとして、20系ヴェルファイアは天井の奥に1つの大型モーターを積み、左右の棒は純粋な『高圧ガスダンパー(1本約3,000円〜8,000円)』でアシストする方式なのに対し、30系および40系ヴェルファイアは左右の太いダンパー筒の内部にモーターとボールネジ(スピンドル)・バネ・高圧ガスをすべて一体化した『電動スピンドルダンパー(片側約3.5万〜5万円)』を採用しています。
どちらの方式であっても、約50キロという重たい鉄とガラスのバックドアを5年〜8年以上にわたって支え続けると、ダンパー内部のオイルシールが摩耗して高圧窒素ガスが少しずつ抜け、ドアを持ち上げて保持する反発力が大きく低下してしまうのですね。
ガスが抜けて保持力が落ちると、開ける時はモーターが重さに耐えきれず途中で「ピーッ」と鳴って止まり、逆に閉める時はドアの自重が急激にかかりすぎて降下スピードが速まり、ECUが「異常な負荷変動」と判定してブレーキをかけて途中停止させてしまいます。
さらに30系ヴェルファイアで走行距離が5万キロ〜8万キロを超えてくると、太い電動スピンドルダンパー内部のモーターブラシが摩耗したり、内部のスパイラルケーブルが断線しかけたりして、ダンパーの付け根から「ギギギ…」「ガガガ…」という異音が鳴り始めるでしょう。
ガスダンパー内の窒素ガスは気温に比例して圧力が変化する(シャルルの法則)ため、「夏場はギリギリ動いていたのに、12月〜2月の寒い冬になった途端にガス圧が下がって電動バックドアが途中で止まるようになった」という症状は、まさにダンパー寿命の典型的なサインと言えます。
もし電動機能をオフにして手でバックドアを開けた際、手を離すとスーッと勝手に下がってきたり、持ち上げる時にダンベルを上げるような異常な重さを感じたりするなら、ダンパーのガス抜け寿命が確定していると判断して間違いありません。
補機バッテリーの電圧低下と全開位置の記憶飛び
4つ目の原因として非常に見落とされやすいのが、エンジンルームに搭載されている『12V補機バッテリーの電圧低下(寿命)』および、バッテリー交換や途中での手動介入によって起こる『全開基準位置メモリーの喪失(記憶飛び)』です。
ヴェルファイアの電動バックドアは、買い物の荷物を積む際など「エンジン(ハイブリッドシステム)を停止した状態」で操作されることがほとんどですが、約50キロのゲートをモーターで動かす瞬間には、12Vの補機バッテリーから20アンペア〜30アンペア近い非常に大きな電流が一気に持ち出されます。
そのため、補機バッテリーが3年〜5年経過して劣化していると、スイッチを押してモーターが動き出した瞬間にバッテリー電圧が10.5ボルト付近までガクンと落ち込み、パワーバックドアECUが「電圧不足エラー」を起こして途中で動作をキャンセルしてしまうのですね。
これを簡単に見分けるテスト方法が、「エンジンを切った状態では閉まらないのに、エンジン(READY状態)をかけてオルタネーターやDC-DCコンバーターから約14ボルトの電気が供給されている状態ならスムーズに最後まで閉まるか?」を試してみることです。
もしエンジンをかけた状態なら元気に閉まるのであれば、バックドア本体やダンパーは一切壊れておらず、単なる『12V補機バッテリーの寿命(電力不足)』が原因だとその場で100%特定できるでしょう。
また、バッテリー上がりを起こした直後やバッテリー交換でマイナス端子を外した後、あるいは立体駐車場などで天井にぶつからないようバックドアを手で途中で止めた後に多いのが、コンピューターが「どこが全開でどこが全閉か」というゼロ基準位置を見失って電動動作を拒否する現象になります。
さらに、バックドア下端の閉スイッチをうっかり2秒以上長押ししてしまったことで「極端に低い位置が全開メモリーとして誤登録された」ケースもよくあるため、後述する手動全閉リセットとメモリー再設定を行えばすぐ元通りに復旧できますよ。
ストライカーの噛み込み不良とイージークローザー
「上から順調にウィーンと下りてきてバタンと閉まったように見えるのに、最後の数ミリが引き込まれず『半ドア警告灯』が点いたままになる、あるいは直後にガチャッとロックが外れてまた開いてしまう」という場合は、バックドア下部の『イージークローザーとストライカーの噛み込み不良』が原因です。
ヴェルファイアの電動バックドアが閉まらない・途中で止まる5大症状と、原因箇所・緊急時の対処法を一覧表にまとめました。
| 症状と警告音の特徴 | 最も疑われる原因箇所 | セルフ復旧の可否 | 推奨される解決アクション |
|---|---|---|---|
| ①ピピッと鳴り全く不動 | 運転席・メーター設定OFF | 0円で即時復旧可能 | PBD設定をONに切り替える |
| ②閉まる途中で反転全開 | 左右タッチセンサー誤作動 | 清掃保護または部品交換 | センサーゴム清掃・断線時は交換 |
| ③ピー長音で途中停止 | 位置記憶飛び・電圧不足 | 手動全閉リセットで復旧 | 手動で最後まで閉め初期化・充電 |
| ④異音と自重での下がり | スピンドルダンパーの寿命 | ダンパー部品交換が必須 | 左右ダンパーをOEMや新品へ交換 |
| ⑤半ドアで引き込まない | イージークローザー・干渉 | 荷物除去とグリス給油 | ストライカー清掃給油・ラッチ点検 |
ヴェルファイアのバックドアは、上部のダンパーで半ドア位置まで下ろした後、ドア下部の『バックドアイージークローザー(引き込みモーター付きラッチ)』が車体側のU字金具(ストライカー)を掴んで最後の1センチを引き込む2段構造になっています。
そのため、荷室のマットやゴルフバッグの端がストライカー周りにほんの2ミリ挟まっているだけでも、ラッチが奥まで届かずに空回りし、半ドアのまま停止してしまうのですね。
なお国土交通省の自動車安全情報でも、半ドア状態からモーターの力で全閉にするドアクローザーシステムは引き込み力が大きく、指などを挟まないよう十分な安全確認が呼びかけられています(出典:国土交通省公式『自動車不具合情報ホットライン:ドアクローザーシステムに関する注意喚起』)。
また長年の使用でロックラッチ内部のグリスが乾いて砂埃で固着していると、引き込み途中で過負荷エラーを起こして反転してしまうでしょう。
ストライカー周辺の小石や荷物の噛み込みを取り除き、ラッチの爪に白いリチウムグリスをひと吹きするだけで引き込み不良が解消するケースも多いですよ。
ヴェルファイアの電動バックドアが閉まらない対策
第1章では、ヴェルファイアの電動バックドアが閉まらない・途中で止まる5つの原因と、警告音や動き方から故障箇所を見極める診断基準を確認してきました。
ここからは、出先の駐車場で突然バックドアが閉まらなくなった時にその場で0円で復旧できる「手動全閉による初期化リセット4ステップ」と、挟み込み防止の誤作動を防ぐ「タッチセンサー清掃&ラッチ給油メンテナンス」を具体的に解説します。
あわせて、電動スピンドルダンパーやセンサーが寿命を迎えていた場合の「DIY・整備工場・ディーラー別の修理費用比較表」まで詳しくチェックしておいてください。
ピー音で止まる時に試す手動全閉の初期化手順
外出先でスイッチを押しても「ピー」と鳴って電動バックドアが閉まらなくなった時や、途中で止まってしまった時に真っ先に試していただきたいのが、コンピューターの位置記憶を正常に戻す『手動全閉による初期化(イニシャライズ)手順』です。

工具を一切使わずその場で1分で実践できる「電動バックドアの手動全閉リセット&停止位置メモリー解除の4ステップ」を図解にまとめました。
その場で直る「電動バックドアの手動全閉による初期化リセット4ステップ」
ステップ1:モーターの作動音と警告音が完全に止まるまで3秒ほど待つ
電動動作中に手で引っ張るとギアが欠けるため、必ず完全停止を確認する
ステップ2:バックドアの取っ手や外パネルに両手を添え、ゆっくり一定速度で下ろす
急激に叩きつけず、スピンドルモーターの抵抗を感じながらじわっと押し下げる
ステップ3:最後まで閉めて「カチャッ(またはギュルッ)」と全閉ロックさせる
全閉ロックが完了した瞬間にパワーバックドアECUのゼロ基準位置が再記憶される
ステップ4:誤って低い開位置が記憶されている場合は「スイッチ長押し」でリセット
希望の全開高さまで手で押し上げ、下端スイッチをピーと4回鳴るまで長押しする
手動でバックドアを閉める際の最大の注意点は、モーターが動いている最中には絶対に力を加えず、動作が完全に止まってクラッチが切れてから「ゆっくり一定のスピード」で押し下げることです。
30系・40系ヴェルファイアは左右のダンパー内にモーターとボールネジが入っているため、手で下ろす際にも適度な重みがありますが、じわっと押し下げて最後までカチャッとロックさせれば、ギアを傷めずに全閉させることができます。
こうして一度手動で全閉ロックまで完了させると、コンピューターが「ここが全閉の0ミリ地点だ」と再認識するため、直後にスマートキーやスイッチを押せば正常に電動開閉が復活するのですね。
また「開く時にいつも途中で止まってしまう」という場合は、手で一番上まで押し上げてからバックドア下端のスイッチを『ピーピーピーピー(4回連続音)』と鳴るまで約7秒間長押しすると、誤登録された停止位置メモリーが消去されて全開まで開くようになりますよ。
センサーゴムの清掃とラッチ給油による誤作動対策
手動全閉リセットを行っても「やっぱり閉まる途中でピピッと鳴って反転してしまう」「最後の半ドア引き込みで失敗する」という場合は、挟み込み防止センサーとラッチ周りの摩擦抵抗を取り除く『清掃&給油メンテナンス』を実践しましょう。

まずバックドアを全開にし、ドアの左右両端に縦についている黒い棒状の『挟み込み防止タッチセンサー』を指で上から下まで優しくなぞり、ゴムが一部だけ凹んで潰れていたり、泥や松葉が挟まっていたりしないかを点検することです。
もしセンサーゴムの一部が荷物の衝突などで白く擦り切れていたり、指で軽く触れただけでピピッと異常音が鳴り続けたりする場合は、センサー内部の導電ワイヤーが短絡しているサインになります。
外傷がなければ、センサーゴムの表面と車体側を1周ぐるりと囲んでいる太いゴムパッキン(ウェザーストリップ)を固く絞った濡れタオルで丁寧に水拭きし、乾いた後にゴム専用の『無溶剤シリコーンスプレー(KURE シリコンルブDX等)』をクロスに染み込ませて薄く塗り込んでください。
このシリコーン保護を行うだけで、冬場に硬化していたタッチセンサーのゴムがしなやかな弾力を取り戻して誤接触しなくなり、さらにドアが閉まる瞬間のウェザーストリップとの擦れ抵抗(キュッという引っかかり)が激減して過負荷反転がピタッと収まるのですね。
続いて、バックドア下端の中央にある『ロックラッチ(鍵爪の噛み込み穴)』とバンパー上の『U字ストライカー金具』に付着した黒い古いグリスや砂埃をパーツクリーナーとウエスで拭き取り、可動部へ『白色リチウムグリススプレー(またはスプレーグリス)』をシュッとひと吹きしてなじませます。
この時、家庭によくある『KURE 5-56(鉱物油系の防錆潤滑剤)』をタッチセンサーのゴムや電動スピンドルダンパーの黒い伸縮ロッドへ直接吹きかけると、ゴムや内部のオイルシールが油分でふやけて膨潤し、ガス抜けやセンサー破壊を引き起こすため絶対に使わないよう注意してくださいね。
ダンパーやモーター交換とディーラー修理の費用
もし初期化リセットや清掃を行っても改善せず、「ダンパーからギギギと異音がして自重で下がってくる」「タッチセンサーが断線している」という場合は、寿命を迎えた部品の交換修理が必要です。
20系・30系・40系ヴェルファイアにおける故障箇所別の修理メニューと、DIY・整備工場(OEM・中古活用)・ディーラーでの修理費用相場を比較表にまとめました。
| 修理・交換部位メニュー | ①DIY・セルフ整備 | ②整備工場(OEM・中古) | ③ディーラー新品修理 |
|---|---|---|---|
| 手動リセット・清掃・給油 | 0円〜1,500円 | 約3,000円〜5,500円 | 約3,300円〜8,800円 |
| 左右タッチセンサー交換 | 約9,000円〜18,000円 | 約15,000円〜26,000円 | 約22,000円〜35,000円 |
| 20系ガスダンパー左右交換 | 約6,000円〜14,000円 | 約14,000円〜24,000円 | 約28,000円〜42,000円 |
| 30系・40系電動ダンパー交換 | 約25,000円〜55,000円 | 約38,000円〜68,000円 | 約85,000円〜118,000円 |
20系でバックドアが落ちてくる場合は、左右の『高圧ガスダンパー』のガス抜けが原因であり、社外OEM品なら左右セット約6,000円〜1.4万円と安く直せるのが特徴です。
一方、30系・40系の『電動スピンドルダンパー』をディーラーで新品交換すると約8.5万〜11.8万円かかりますが、新車から3年(延長保証5年)以内なら無償交換の対象になります。
保証切れの30系は、整備工場で社外OEM新品や低走行の中古良品(左右約2.5万〜4.5万円)へ交換してもらうことで、ディーラー見積もりの半額近くに抑えられるでしょう。
修理後に電動バックドアを長持ちさせる「4つの予防鉄則」を図解にまとめました。
電動バックドア寿命を延ばす「4つの予防鉄則」
1. 電動開閉中に手で引っ張ったり押し下げたりしない
ボールネジに逆方向の衝撃が加わり、ギア欠けや位置ズレの原因になる
2. バックドアに積もった雪や氷を落としてから開ける
雪の重みでの急落下や、ヒンジ氷結によるモーター焼損を防ぐ
3. 重い社外ラダーや過剰なデッドニング材を貼らない
設計重量を超えると過負荷エラーで反転し、ダンパー寿命を縮める
4. 半年に1回はセンサー拭き掃除とラッチ給油を行う
ゴムの弾力とストライカーの滑りを保ち、モーター負荷を抑える
DIYでダンパーを交換する際は、片側を外した瞬間に約50キロのドアが落ちてくる危険があるため、必ず2人以上で支えて作業してくださいね。
電動バックドアの動作不良や修理に関する質問
ここでは、ヴェルファイアの電動バックドアが閉まらないトラブルや修理に関して、読者のあなたからよく寄せられる4つの質問へ順番にお答えしていきましょう。
電動バックドアが故障したままでも車検に通るのかという法規面の疑問や、40系ヴェルファイアで新採用された側面スイッチの注意点など現場の疑問をまとめましたので参考にしてみてください。
Q1. 電動バックドアが壊れてボタンで閉まらなくなった場合、そのままでは車検に通らないのでしょうか?
A. 電動機能が動かなくても、手動で開閉できて全閉時にロックラッチが施錠され、開けた際にダンパーで保持できれば車検には合格します。ただしガス抜けでドアが落ちてくる状態は整備を求められます。
Q2. 30系ヴェルファイアの電動スピンドルダンパーは、壊れた片側(1本)だけ交換しても大丈夫ですか?
A. 片側だけの交換も可能ですが、左右のダンパーは同じように劣化しています。片側だけ新品にすると左右の推力バランスが崩れてもう片方も故障しやすいため、左右2本同時交換が推奨されます。
Q3. 40系ヴェルファイアでリアゲート側面のスイッチを押して閉めようとすると、途中で止まってしまうのはなぜですか?
A. 40系では車両側面に開閉スイッチが新設されましたが、操作後にすぐその場を離れたりドアの真下に立ち続けたりすると、安全センサーが働いて一時停止します。スイッチを押したら軌道から1歩離れて見守ってください。
Q4. 冬場のスキー場や寒冷地でバックドアが凍りついて開かない・閉まらない時はどうすればいいですか?
A. ゴム枠が凍結して張り付いている状態で電動スイッチを押すと、モーターやギアが破損します。一度PBD設定をOFFにし、ゴム枠の氷を溶かして手で開閉を確認してから電動機能をONに戻してください。
とくにQ4でお伝えした通り、冬場の凍結時や積雪時に無理やり電動モーターを回すと高価なスピンドルダンパーを痛めてしまうため、負荷がかかる場面では手動モードへ切り替える習慣をつけておくと安心ですよ。
ヴェルファイアの電動バックドアが閉まらない総括

ここまで、ヴェルファイアの電動バックドアが閉まらない・途中で止まる5つの原因から、0円で試せる手動全閉リセットの手順、タッチセンサーとラッチの清掃給油法、そしてダンパー交換の費用相場まで解説してきました。
あらためて結論をお伝えすると、スイッチを押しても動かないトラブルの多くは「PBD設定オフ」または「位置メモリーの記憶飛び」であり、途中で反転する症状は「左右タッチセンサーのゴム硬化誤作動」や「電動スピンドルダンパーの寿命」が原因であるということです。
最後に、愛車のヴェルファイアの電動バックドアをトラブルから守り、最小限の費用でスムーズな開閉を取り戻すための4つの重要ポイントを振り返っておきましょう。
1つ目は、突然ピピッと鳴って動かなくなった時は慌てて手で引っ張らず、まず運転席の『PWR DOOR OFFスイッチ(20系)』またはメーター内の『PBD設定(30系・40系)』がOFFになっていないかを確認することです。
2つ目は、バッテリー交換後や途中で止まってしまった際には、モーターが完全停止してから両手でゆっくりと最後までバックドアを押し閉めてロックさせ、ECUのゼロ基準位置を再学習(手動全閉リセット)させることになります。
3つ目は、荷物を挟んでいないのに途中で反転する場合は、左右両端のタッチセンサーゴムとウェザーストリップを水拭きして『無溶剤シリコーンスプレー』で保護し、下部のラッチへ白グリスを給油して摩擦抵抗をなくすことでしょう。
そして4つ目は、ダンパーから異音がしたり自重で下がってきたりする寿命症状が出たら、20系なら安価なガスダンパー交換、30系・40系なら保証適用または優良OEM・中古良品スピンドルダンパーを活用して賢くリフレッシュすることに尽きます。
日頃から「電動動作中に手で力を加えない」「半年に1回ゴムとラッチをケアする」という気配りだけで、高額なダンパー修理リスクを遠ざけることができるはずです。
ぜひ今回の診断ステップと初期化リセット手順を活用して、雨の日の買い物も家族での旅行もスマートにこなせるヴェルファイアの快適な電動バックドアをいつまでも快調に維持してくださいね。



