ヴェルファイアを走行中に「ゴー」と唸り音!ハブベアリング劣化の見分け方と費用
こんにちは。アルヴェル&ハイエース完全ガイド 運営者の「ホシ」です。
ヴェルファイアで走ると足回りからゴーと低い異音が車内に響き、原因が分からず不安を抱えている方も多いはず。
速度に比例して大きくなる唸り音は車輪軸を支えるハブベアリングの劣化サインで、放置すると車輪ロックを招きます。
今回は部品プロの視点からタイヤ騒音との見分け方や放置の危険性、修理費用を安く抑える方法まで解説しましょう。
この記事のポイント
- ハブベアリング異音でゴーと唸り音が響く物理構造
- タイヤの偏摩耗ロードノイズや変速機異音との違い
- カーブ荷重テストとジャッキアップのガタ点検手順
- ディーラーと整備工場の交換費用と左右同時交換術
ヴェルファイアのハブベアリング異音でゴーと鳴る訳
高級ミニバンならではの静かな車内が魅力のヴェルファイアに乗っていると、時速40キロから60キロを超えたあたりから、足回りの奥より「ゴー…」「ウォーン…」「ブォーン…」と飛行機や電車の中にいるような重低音の唸り音が響いて驚くことがありますよね。

私は自動車部品メーカーのセールスとして東京と山梨の往復でヴェルファイアを日常的に走らせていますが、走行5万キロから10万キロ前後の車両で「タイヤを新品に替えたのにゴーという音が消えない」と相談される原因の筆頭がこのハブベアリングの摩耗なのです。
まずは結論として、なぜスピードを出すと足回りから不気味な唸り音が発生するのかという物理的な仕組みと、ヴェルファイアならではの構造的な負荷から順番に見ていきましょう。
時速40キロ以上で足回りから唸り音が響く物理構造
結論からお伝えすると、ヴェルファイアで時速40キロ〜60キロ以上に加速した際に足回りから響く「ゴー」「ウォーン」「ゴロゴロ」という異音の正体は、4つのタイヤそれぞれの中心で車軸とホイールを繋いで回転している『ハブベアリング(アクスルハブユニット)の内部損傷音』です。
車は重たいボディを4つのタイヤだけで地面に支えながら走っていますが、固定されたサスペンション(車体側)と、猛スピードで回転するホイール(タイヤ側)の間で摩擦をゼロに近づけているのが、内部に数十個の硬い鋼球(スチールボール)が2列に並んだハブベアリングという精密部品になります。
たとえばヴェルファイアで高速道路を時速100キロで巡航しているとき、4輪のハブベアリングは2トンを超える車重を背負ったまま『1分間に約1,200回転〜1,400回転(1秒間に20回転以上)』というすさまじい速さで回り続けているのですね。
一般社団法人日本自動車連盟(JAF)の公式トラブル診断でも、走行中にタイヤ付近から異音がする場合は走行関係の部品が傷んでいる可能性が高く、安全のため速やかな点検が必要だと注意喚起されています(出典:一般社団法人日本自動車連盟(JAF)公式『クルマのトラブル診断:走行中にタイヤ付近から異音がする場合の原因と対処方法』)。
新品のうちは鏡のようにツルツルに磨かれた軌道の上をボールが転がるため無音ですが、内部の金属面にわずかでも傷や凹みができると、1秒間に何百回もボールがその段差を叩き、鉄のサスペンションと広いフロアパネル全体を太鼓のように共振させて「ゴーッ!」という大音量の重低音に変えてしまうでしょう。
特にヴェルファイアはエンジン音や風切り音の遮音性が非常に高いため、足回りからフロアへ直接伝わる固体伝播音(こたいでんぱおん)が車内にこもりやすく、時速50キロを超えたあたりから急にオーディオの音が聞き取りにくいほどの唸り音として耳につくのが特徴です。
街乗りの低速では静かなのに、バイパスや幹線道路でスピードが乗るにつれて足元から唸り音がせり上がってくるなら、ハブベアリングの劣化を真っ先に疑ってください。
車重2トン超と大径タイヤやインチアップの負荷影響
「今まで乗っていたコンパクトカーやセダンでは10万キロ走ってもハブベアリングなんて壊れなかったのに、なぜヴェルファイアでは5万〜8万キロでゴーと鳴り始めることがあるの?」と疑問に思われる方も多いのではないでしょうか。
その背景には、ヴェルファイア(20系・30系・40系)という車特有の「非常に重い車両重量」と、オーナーに人気の「足回りカスタムによる力学的負荷」という2つの理由が隠されています。
まず1つ目の理由は車両重量で、ヴェルファイアは車体だけで2,000キロ〜2,320キロ以上、ご家族での旅行やゴルフで多人数が乗車して荷物を積むと総重量2.5トン〜2.6トンにも達する重量級ボディを持っているという点ですね。
機械工学の世界では「ベアリングの寿命はかかる荷重の3乗に反比例する」という物理法則があり、仮にベアリングにかかる荷重が1.26倍に増えるだけで、計算上の寿命はなんと半分(50%)にまで縮んでしまうのです。
さらに背が高いミニバンであるヴェルファイアは、カーブや交差点を曲がるたびに遠心力で外側のタイヤへ大きな横方向の力(スラスト荷重)が押し寄せ、ベアリング内部のボールを斜めに押し込むような負荷が毎回かかり続けているわけでしょう。
そして2つ目の理由が、20インチ〜21インチへの『大径インチアップ』や、ホイールを外側へ張り出させる『ワイドトレッドスペーサー(ワイトレ)・深リムホイール』の装着で、支点となるハブからタイヤ接地面までの距離が離れることで「てこの原理」が働き、ベアリングの片側列だけに通常の何倍もの曲げ荷重が集中して早期摩耗を引き起こすことになります。
もちろん純正ホイールで丁寧に走っていても7万〜10万キロ前後で寿命を迎える消耗部品ですが、大径アルミホイールやスペーサーを組んでいるカスタム車両では3万〜5万キロ前後でもゴーという異音が出始めることを覚えておいてください。
内部グリス劣化と金属剥離フレーキングが起きる過程
では、ヴェルファイアのハブベアリング内部では、具体的にどのようなステップで劣化が進み、あの不快な「ゴー」「ウォーン」という唸り音へと変わっていくのでしょうか。

部品メーカーの視点からハブベアリングを分解・解析すると、異音の発生には『内部グリスの油膜切れ』と『フレーキング(金属表面の虫食い剥離)』という2段階の物理現象が起きています。
ハブベアリングの内部には新車製造時に高耐久の専用ウレア系グリスが封入され、ゴム製のオイルシールで完全密閉されていますが、長年のブレーキ熱や高速走行の摩擦熱に晒され続けることで、グリスが少しずつ酸化してサラサラに分解し、金属ボールを守る油膜が薄くなっていくでしょう。
また、冬場のスキー場往復で浴びる融雪剤(塩化カルシウム)や、コイン洗車場での足回りへの過度な高圧洗浄、冠水路の走行などによって、老化したシールリップのわずか数ミクロンの隙間から水分が浸入すると、グリスが一気に白く濁って乳化し、潤滑性能を失ってしまいます。
油膜が切れた状態で2トン超の垂直荷重と横荷重を受け止め続けると、内輪(インナーレース)や外輪(アウターレース)の鋼材内部に目に見えない微小な金属疲労の亀裂が入り、ある日突然、軌道面の金属がウロコ状・クレーター状にポロッと剥がれ落ちる『フレーキング(剥離現象)』が発生するわけですね。
一度でも軌道面にコンマ数ミリの虫食い穴(フレーキング)ができると、剥がれた硬い金属片を別のボールが踏み潰して傷がドミノ倒しのように広がり、最初は時速70キロで微かに鳴っていた「サー…」「コー…」という音が、数千キロ走るうちに時速40キロから鳴り響く「ゴーッ!」「ゴロゴロ!」という激しい轟音へと悪化するのです。
つまりハブベアリングの異音は、単なるグリス不足ではなく「内部の鉄の軌道レールがすでに虫食い状に削れて陥没している金属音」ですので、様子を見ても自然に直ることは絶対にありません。
タイヤの偏摩耗ロードノイズや変速機異音との違い
走行中に足元から「ゴー」「ウォーン」と低い音が聞こえたとき、プロでも慎重に切り分けるのが「タイヤの段減り(ヒールアンドトゥ摩耗)によるロードノイズ」や「CVT・ATミッション、4WDデフからの異音」との違いです。
無駄に10万円かけてタイヤを買い替えてしまう失敗を防ぐために、運転しながら耳と感覚で聞き分けられる比較表を作成しました。
| 異音の発生源部位 | 舗装路面が変わった時の変化 | アクセルON/OFFでの変化 | 左右カーブでの音量変化 |
|---|---|---|---|
| ①ハブベアリング | 綺麗な舗装路でも変わらずゴーと鳴る | アクセルを離しても車速に比例して鳴る | 荷重がかかる側のカーブで音が大きくなる |
| ②タイヤの偏摩耗 | 新しい黒アスファルトに入ると静かになる | アクセルに関係なく車速に応じて鳴る | 左右に曲がっても音量はほぼ変わらない |
| ③CVT/AT変速機 | 路面の種類とは無関係にウィーンと鳴る | 加減速やエンジン回転数に応じて変化する | カーブの向きでは音量は変わらない |
| ④デフギア(後輪等) | 路面とは無関係にクォーンと高く唸る | アクセルを踏むと鳴り離すとピタッと消える | 直進加速で鳴り左右の差はほとんどない |
タイヤのロードノイズとハブベアリング異音を見分ける最大の決め手は、「工事したばかりの滑らかな新しいアスファルト路面に入った瞬間に音が消えるかどうか」と「カーブを曲がった時に音の大きさが変わるかどうか」の2点です。
もしタイヤのブロックがノコギリ状に段減り(ヒールアンドトゥ摩耗)して「ゴー」「パタパタ」と鳴っている場合は、路面の舗装状態が変わった瞬間に音質や音量がガラッと変わります。
それに対してハブベアリングの異音は、タイヤが地面と擦れる音ではなく車軸内部の鉄球が暴れている音なので、どんなに滑らかな極上舗装の上を走っても、アクセルを離して惰性で転がしても、時速50キロ→60キロ→80キロと速度に比例して「ゴーッ!」「ウォーン!」と一定の唸り音を響かせ続けるのですね。
さらにCVTミッションやデフギアの異音は「アクセルを踏んで駆動力をかけた時だけ鳴り、アクセルを離すとスッと消える」という性質があるため、アクセルオフでも速度に合わせて鳴り続けるならハブベアリングでほぼ間違いありません。
放置でABS警告灯点灯や車輪ロックを招く危険性
「ゴーと少しうるさいけれど、音楽の音量を上げれば気にならないし、次の車検までこのまま乗ってしまおうかな」と考えるのは、ヴェルファイアにおいて最も危険な判断になります。
なぜなら、ハブベアリングは2トンを超える車体とタイヤを繋ぎ止めている『唯一の回転軸』であり、ここが壊れるとブレーキシステムと安全運転支援システムが次々と道連れになって破綻するからです。
トヨタ自動車公式の定期点検(12ヶ月点検)ガイドでも、外まわり・足まわりの重要点検項目としてホイールナット・ボルトのゆるみやブレーキディスクとパッドのすきま、足回り連結部の状態確認が定められており、ガタや異音がある状態では車検(保安基準)にも絶対に合格できません(出典:トヨタ自動車公式『アフターサービス:定期点検(12ヶ月点検)外まわり・足まわりの点検項目』)。
異音を放置した時に起きる第1のトラブルは、ベアリング内部のガタつきが大きくなってハブ軸が傾き、一緒に回っているブレーキディスクローターが斜めに振れてブレーキパッドと常時擦れ合う『ブレーキの引きずりとフェード現象』です。
続いて起きる第2のトラブルが『警告灯の一斉点灯』で、ヴェルファイアの第3世代ハブベアリングには車輪の回転速度を読み取る磁気エンコーダー(ゴム磁石リング)が内蔵されているため、ベアリングから出た鉄粉が付着したり軸が傾いたりするとセンサーが読めなくなり、ABS・VSC(横滑り防止)・プリクラッシュセーフティ・レーダークルーズコントロールの警告灯が一斉に点灯して機能停止に陥るのですね。
そして最終段階の第3の破局として、摩耗しきったベアリングが高熱を発して完全に溶着(焼き付きロック)し、高速走行中に突然タイヤが回らなくなってスピンしたり、ハブ軸が折れてタイヤごと脱輪したりする重大事故へ直結することになります。
ローターやABSセンサー、ナックル側まで傷めてしまうと修理費用が10万円以上に跳ね上がってしまいますので、「ゴー」という初期の唸り音に気づいた段階で交換するのが一番安全で経済的ですよ。
ヴェルファイアでゴーと鳴るハブベアリング異音費用
第1章では、ヴェルファイアのハブベアリングからゴーと異音が鳴る物理的な理由や、インチアップによる負荷、そして放置した際のABS警告灯点灯・車輪ロックの危険性を確認してきました。
ここからは実践編として、4つのタイヤのうち「どの車輪のハブベアリングが傷んでいるのか」を見極めるカーブ荷重テストと、ジャッキアップによるガタ・触診点検の手順を具体的に解説します。
さらに、やってはいけない自己流グリスアップや片側交換の失敗例、そしてトヨタ純正供給メーカー(ジェイテクト JTEKT・NTN・NSK)の優良OEM部品を使ってディーラーより2万〜3万円安く直せる整備工場の活用術まで詳しく見ていきましょう。
カーブ荷重テストとジャッキアップのガタ点検手順
ヴェルファイアのフロアパネルは1枚の大きな鉄板で繋がっているため、足回りから「ゴー」「ウォーン」と音が響くと、車全体に共鳴して「前なのか後ろなのか、右なのか左なのか」が運転席からは意外と分かりにくいものです。

そこで、走行中の荷重変化テストから整備工場でのリフトアップ診断まで、「ヴェルファイアのハブベアリング劣化箇所を特定する4つの点検ステップ」を図解にまとめました。
ヴェルファイアのハブベアリング劣化箇所(前後左右)を特定する4ステップ
ステップ1:時速40〜60kmでの「左右カーブ(遠心力荷重移動)テスト」
右カーブでゴー音が大きくなれば「左輪」、左カーブで大きくなれば「右輪」の劣化
ステップ2:2列目シートに同乗者を乗せて「フロントかリアか」を聞き分ける
足元ペダル付近が響けばフロント、2列目・荷室床下から響けばリアのハブ劣化
ステップ3:リフトアップしてタイヤの「上下(12時・6時)揺さぶりガタ点検」
浮かせたタイヤの上下を両手で掴んで前後に揺すりカクカクと軸のガタがあれば末期
ステップ4:タイヤを手で空転させながら「コイルスプリング触診」で確定する
片手でサスペンションのバネに触れながらタイヤを回しゴロゴロ微振動が伝わるか確認
まず運転中に安全に試せる最も確実な方法が、緩やかなカーブを曲がった時の音量変化を聞く「コーナリング荷重テスト」です。
車はハンドルを右に切って右カーブを曲がると、遠心力によって車体の重心が左外側へと傾き、左側のタイヤ(左前・左後ろ)にグッと大きな荷重がかかりますよね。
そのため、「右カーブを曲がっている最中にウォーン!と音が大きくなり、左カーブではスッと音が静かになる」なら荷重がかかった『左側のハブベアリング』が傷んでおり、逆に「左カーブで音が大きくなる」なら『右側のハブベアリング』が傷んでいると高い精度で判断できるのです。
さらに整備工場のリフトで車体を持ち上げ、整備士が片手でサスペンションのコイルスプリング(黒いバネ)に軽く指を添えながらタイヤを勢いよく空転させると、まだ手で揺すってもガタが出ない初期の剥離であっても、バネを伝わる「ゴロゴロ…」という微細な金属振動で100%特定できるため、気になる方はプロに触診してもらいましょう。
自己判断のグリス注入や片側のみ交換で損する失敗例
ハブベアリングの異音が見えてきた段階で、修理代を少しでも浮かせようとしたオーナーが陥りやすい「3つの典型的な失敗パターン」についても、部品プロの本音としてお伝えしておきます。
1つ目の危険な失敗が、「ベアリングの油が切れて鳴っているなら、外から潤滑スプレー(CRC 5-56など)やスプレーグリスを吹き付ければ静かになるだろう」と考えてホイール裏からスプレーしてしまう行為です。
ヴェルファイアのハブベアリングは高気密のゴムシールで完全密閉された非分解の『ハブユニットAssy』であり、外側からスプレーを吹いても内部のボールには届かないばかりか、飛び散った油分がすぐ隣のブレーキローターに付着してブレーキが効かなくなる重大な危険を招くため絶対にやめてください。
2つ目の失敗が、ネット通販やオークションで1個5,000円〜7,000円程度で売られている『製造元不明の海外製ノーブランド互換ハブベアリング』を購入して持ち込み交換するケースになります。
格安の海外コピー品はベアリング鋼材の焼き入れ硬度が不足していてわずか1万キロ未満で再び「ゴー」と鳴り出したり、内蔵されているABS用磁気エンコーダーの着磁不良によって交換した瞬間からメーターにABS・VSC警告灯が点灯しっぱなしになったりするトラブルが現場で多発しているのですね。
そして3つ目の失敗が、たとえば右前から音が出たときに「右前1箇所だけ」を交換して済ませるパターンで、反対側の左前も同じ走行距離・同じ2トン超の車重をずっと支えてきているため、片側が静かになった途端に数ヶ月遅れで反対側も「ゴー」と鳴り始め、もう一度リフトアップ作業とアライメント確認の予約・手間をかける羽目になることが多いのです。
走行6万キロを超えてハブベアリングから異音が出た場合は、前輪ならフロント左右2個セット、後輪ならリア左右2個セットで国産メーカーの新品にリフレッシュするのが、長い目で見ると一番賢くストレスのない選択になりますよ。
ディーラーと整備工場のAssy交換費用と部品比較
では、ヴェルファイアのハブベアリングを交換する場合、トヨタ正規ディーラーと街の整備工場ではどのくらい費用に差が出るのでしょうか。

ヴェルファイア(20系・30系・40系)は油圧プレスでベアリングだけを抜き差しする方式ではなく、『ハブベアリングAssy(フランジ一体型ユニット)をボルト4本で丸ごと交換する方式』を採用しているため、圧入工賃がかからず作業時間も短いという特徴があります。
ディーラーの「純正箱」と、整備工場の「国産純正OEM品(ジェイテクト JTEKT・NTN・NSK)」の交換費用相場を比較表にまとめました。
| 交換箇所・セット | ①ディーラー(純正品) | ②整備工場(国産OEM) |
|---|---|---|
| フロント片側(1輪) | 約38,000円〜52,000円 | 約26,000円〜38,000円 |
| フロント左右(2輪) | 約75,000円〜100,000円 | 約50,000円〜72,000円 |
| リア片側(1輪) | 約42,000円〜58,000円 | 約28,000円〜42,000円 |
| リア左右(2輪) | 約82,000円〜112,000円 | 約54,000円〜80,000円 |
部品プロとしておすすめする修理法は、街の認証・指定整備工場へ依頼し、トヨタ純正品を製造している『ジェイテクト(JTEKT)』『NTN』『日本精工(NSK)』の優良OEM新品を手配してもらう方法です。
トヨタ純正箱の中身はこれら国産メーカーが納入しているものであり、OEM自社箱を選べば100%同品質・同じ磁気精度でありながら、部品代を約3割も安く抑えられます。
整備工場へ依頼する際にあわせて頼みたい「同時リフレッシュ4つの要点」を図解にまとめました。
品質100%で2万〜3万円節約!「ハブベアリング交換4つの鉄則」
1. 国産純正OEMハブAssy(JTEKT / NTN / NSK製)の指定
純正と同一ラインの国産ベアリングを指定し部品代を約3割削減
2. ドライブシャフト固定「アクスルロックナット」の新品交換
緩み防止のカシメ付きナットは必ず新品を使い規定トルクで締結
3. ナックル取付座面の「錆・腐食の研磨」と防錆処理
固着した座面のアルミ錆を綺麗に落としてハブの傾きを防止
4. ブレーキパッドの同時点検(残量少なら工賃無料で同時交換)
ハブ交換時はキャリパーを外すためパッド交換工賃が浮く
見逃せない裏ワザが4つ目の「ブレーキパッド同時交換」で、ハブ交換時は必ずブレーキキャリパーを取り外すため、そのついでに減っているパッドを新品にすれば交換工賃が実質無料(部品代のみ)になるのです。
国産OEMのハブベアリングAssyを使って左右セットで交換すれば、ディーラーより2.5万〜3万円近く費用を抑えつつ、新車時と変わらない静かで滑らかな足回りを完全に取り戻せるでしょう。
ハブベアリング異音や修理費用に関するよくある質問
ここでは、ヴェルファイアのハブベアリング異音や修理に関して、読者のあなたからよく寄せられる4つの質問へ順番にお答えしていきましょう。
メーカー保証で無料修理できるのかという疑問や、前後どちらが壊れやすいのかなど現場の判断基準をまとめましたのでチェックしておいてください。
Q1. ヴェルファイアのハブベアリングから「ゴー」と異音が出た場合、メーカー保証で無料修理できますか?
A. ハブベアリングは重要保安部品(特別保証部品)に指定されているため、新車登録から『5年間または走行10万キロ以内』であればトヨタのメーカー特別保証で無償交換が受けられます。ディーラーの延長保証や中古車保証の対象になることも多いため、実費で直す前に必ず保証書を確認してください。
Q2. ヴェルファイアはフロント(前輪)とリア(後輪)のどちらのハブベアリングが先に壊れやすいですか?
A. 重たいエンジンを支え、さらにハンドル操作による横方向の荷重まで引き受けている『フロント(前輪)側』の方が先に摩耗して異音が出るケースが約7割を占めます。ただし多人数乗車や荷物の積載が多い車両、インチアップ車両では『リア(後輪)側』から先にウォーンと鳴り始めることも珍しくありません。
Q3. 整備工場へハブベアリング交換を依頼した場合、作業時間はどのくらいかかりますか?
A. ヴェルファイアはボルトオン式のハブユニットAssy構造のため、部品が届いていれば片側1箇所あたり『約1時間〜1時間半』、左右2箇所セットでも『約2時間〜3時間』で日帰り作業が可能です。ただし降雪地を走っていてハブとナックルが錆で固着している場合は、取り外しにプラス1時間ほどかかることがあります。
Q4. ハブベアリングから「ゴー」と音がしたまま車検に出すと、車検には通りませんか?
A. 回転異音やリフトアップ時のガタつき検査で異常が認められると、道路運送車両の保安基準に抵触するため『車検不合格』となります。さらにベアリングのガタでABS警告灯が点灯している場合も即座に不合格となりますので、車検前に確実に交換しておきましょう。
とくにQ1でお伝えした通り、新車から5年・10万キロ以内や保証期間中であれば修理代が無料になる可能性がありますので、ただし車検非対応の改造をしていると保証対象外になる点だけ注意して、まずは購入店へ相談するのが一番お得ですよ。
ヴェルファイアのハブベアリング異音ゴーの対策総括

ここまで、ヴェルファイアの走行中にハブベアリング異音でゴーやウォーンと唸り音が響く物理的なメカニズムから、タイヤの偏摩耗ロードノイズとの見分け方、放置した際のリスク、そして交換費用を安く抑える方法まで詳しく解説してきました。
あらためて結論をお伝えすると、舗装の綺麗さに関係なく時速40キロ以上から速度に比例して大きくなり、かつ左右のカーブで音量が変わる「ゴー」という重低音は、ハブベアリング内部の軌道面が金属剥離(フレーキング)を起こしている確実なサインであり、ABS警告灯点灯や車輪ロックを招く前の早期交換が不可欠になるということです。
最後に、愛車のヴェルファイアを足回りの唸り音トラブルから守るための4つの重要ポイントを振り返っておきましょう。
1つ目は、タイヤを買い替える前に「新しい舗装路でも音が消えないか」「右カーブで大きくなれば左輪、左カーブで大きくなれば右輪という荷重変化があるか」を耳で確かめることです。
2つ目は、整備工場でリフトアップしてもらい、タイヤの上下揺さぶりガタ点検と、タイヤを空転させた時にサスペンションのバネへ伝わる微振動の触診で劣化箇所をピンポイントに特定することになります。
3つ目は、外からの潤滑スプレー吹き付けや格安の海外製ノーブランド互換ハブの使用は絶対に避け、5年・10万キロ以内ならまずメーカー特別保証や延長保証の適用を確認することでしょう。
そして4つ目は、実費で修理する際は街の整備工場で『ジェイテクト(JTEKT)・NTN・NSK等の国産純正OEMハブユニットAssy』を指定し、同じ距離を走っている左右2輪セット(および減っていればブレーキパッドも同時)で交換して工賃と手間を節約することに尽きます。
傷んだハブベアリングを新品にリフレッシュしたヴェルファイアは、車内を支配していた重苦しいゴーという唸り音が嘘のように消え去り、氷の上を滑るような極上の静粛性と高い資産価値(リセールバリュー)を再び取り戻してくれるはずです。
ぜひ今回の記事を参考に、まずは次のドライブで速度とカーブによる音の変化に耳を澄ませて、早めの点検で安心・安全なヴェルファイアライフを守り抜いてくださいね。



