ヴェルファイアのスマートキー電池切れ!エンジンがかからない時の始動法
こんにちは。アルヴェル&ハイエース完全ガイド 運営者の「ホシ」です。
出先で突然ヴェルファイアのスマートキーが電池切れになり、ドアが開かずエンジンもかからないと焦ります。
実は電池残量がゼロでも、内蔵キーでの開錠とエンジンスイッチへの接触操作で即座に始動可能です。
今回は部品プロの視点で緊急始動手順から世代別の電池品番、3分DIY交換法まで解説しましょう。
この記事のポイント
- 内蔵メカニカルキーでのドア開錠と防犯ブザーの止め方
- エンジンスイッチにキーをかざして緊急始動する手順
- 20系や30系と40系の電池品番と3分DIY交換ステップ
- 節電モード設定と電池交換後も始動しない時の原因診断
ヴェルファイアのスマートキー電池切れでエンジン始動
休日のショッピングモールや旅行先の駐車場でヴェルファイアに戻ってきたとき、ドアハンドルを握ってもロックが解除されず、スマートキーのボタンを押してもウンともスンとも言わないと本当に冷や汗をかきますよね。

私自身、自動車部品メーカーのセールスとして電装品やバッテリーの現場に長年携わっていますが、冬の冷え込んだ山梨の駐車場で愛車ヴェルファイアのスマートキー電圧が急降下し、同じようにドアが開かなくなった経験があります。
まずは結論として、今まさにスマートキーの電池切れで立ち往生しているあなたが、1分以内にドアを開けてエンジンをかけるための緊急始動手順と電池消耗の仕組みから順番に確認していきましょう。
メカニカルキーの抜き方と運転席ドアの開錠手順
スマートキーの電池が切れて電波が飛ばなくなったとき、車内へ乗り込むための第一歩となるのが、スマートキーのケース内部に格納されている金属製の非常用鍵『メカニカルキー(エマージェンシーキー)』を取り出す作業です。
普段はスマートキーをバッグやポケットに入れたままドアノブに触れるだけで開錠しているため気づきにくいのですが、20系・30系・40系すべてのヴェルファイアのスマートキーには、電池不要で物理的に回せる本物の鍵が1本ずつ内蔵されています。
取り出し方はとても簡単で、スマートキーの側面(または上部角)にある小さな『PUSH』やスライド式のロック解除レバーを爪先で押しながら、キーホルダーの輪っかが付いている金具部分を真っ直ぐ上に引き抜くだけなのです。
一般社団法人日本自動車連盟(JAF)の公式Q&Aでも、スマートキーが作動しない時は内蔵されているメカニカルキーを取り出し、運転席のドアノブにある鍵穴に差し込んで回すことで物理的にドアを開けられると明記されています(出典:一般社団法人日本自動車連盟(JAF)公式『クルマ何でも質問箱:スマートキーが作動しない時、ドアはどうやって開ける? エンジンのかけ方は?』)。
20系および30系ヴェルファイアの場合は、運転席ドアハンドルの右端(親指が当たるキャップの横)にそのまま鍵穴が見えていますので、メカニカルキーを奥まで差し込んで車両前方側(または指定方向)へひねれば「ガチャッ」とロックが解除されるわけですね。
なお、現行の40系ヴェルファイアでは鍵穴がドアハンドル右端の小さなカバーの裏に隠れている構造になっているため、下側の切り欠きにメカニカルキーの先端を差し込んで手前に浮かせるか、ハンドルを引きながら鍵穴へ差し込んで開錠する手順になります。
助手席やスライドドアには鍵穴がありませんので、電池切れの際は必ず「運転席のドアハンドル」から開錠を行うようにしてください。
ドア開錠時に防犯アラームが鳴り響く理由と止め方
メカニカルキーを使って運転席のドアを開けた瞬間、多くのヴェルファイアオーナーが心臓が止まるほどびっくりしてしまうのが、突然「プーッ!プーッ!プーッ!」と大音量で鳴り響くクラクション(防犯ホーン)とハザードランプの激しい点滅です。
静かな住宅街や夜間のホテル駐車場などでこの警報音が鳴り始めると、「車が壊れたのではないか」「泥棒と間違われるのではないか」とパニックになり、思わずドアを閉めて車の外で立ち尽くしてしまう方が後を絶ちません。
しかし安心してください、この大音量のクラクションは故障ではなく、ヴェルファイアに標準装備されている盗難防止システム『オートアラーム』が正常に働いている証拠なのです。
なぜアラームが鳴るのかというと、前回あなたが車から降りてスマートキー(またはドアノブのタッチセンサー)で施錠した時点で、ヴェルファイアの車両コンピュータは「電子キーによる防犯警戒モード」に入っています。
その警戒モード中に、スマートキーからの微弱電波(ID認証)がないまま金属製のメカニカルキーだけで無理やり鍵穴が回されてドアが開いたため、車両側が「ピッキング工具などによる不正侵入が起きた!」と判断して警報を鳴らしているのですね。
この防犯アラームはドアを閉め直しただけでは止まりませんし、電池が切れているスマートキーの解錠ボタンをいくら連打しても止めることはできません。
警報音をピタッと止める唯一の方法は、音が鳴っていても慌てずにそのまま素早く運転席へ乗り込み、次で解説する「エンジンスイッチにスマートキーを直接接触させてエンジンを始動する(またはイグニッションONにする)操作」を行って、車両に「持ち主本人である」と認識させることです。
ドアを開けてから約30秒間(またはドアを開けた直後)に警報が鳴り始めますが、あらかじめ「メカニカルキーで開けるとブザーが鳴るけれど、すぐエンジンをかければ5秒で止まる」と知っておくだけで、いざという時に落ち着いて行動できますよ。
エンジンスイッチへキーをかざす緊急始動の手順
メカニカルキーで運転席に乗り込んだら、いよいよ電池切れのスマートキーを使ってヴェルファイアのエンジン(ハイブリッド車はハイブリッドシステム)を始動させましょう。

電池が完全にゼロの状態でも確実にエンジンがかかる「緊急始動の4ステップ」を、分かりやすく図解にまとめました。
スマートキー電池切れ時のヴェルファイア緊急エンジン始動4ステップ
ステップ1:シフトレバーが「P」にあることを確認しブレーキを強く踏む
ブレーキペダルを奥までしっかり踏み込んだ状態を最後までキープする
ステップ2:スマートキーの「エンブレム面」をエンジンスイッチに接触させる
ボタン側ではなくトヨタまたはヴェルファイアのロゴ面をスイッチにピタッと当てる
ステップ3:車内に「ピッ」とブザーが鳴り緑ランプが点灯するのを確認する
スイッチ内部の磁気誘導でイモビライザー認証が通り始動待機状態に切り替わる
ステップ4:ブザーから10秒以内にブレーキを踏んだままスイッチを押す
スマートキーそのものでスイッチをグッと押し込んでもそのままエンジンが始動する
なぜ電池が切れているのにエンジンがかかるのかというと、スマートキーの内部にはボタン電池で動く電波回路とは別に、電車の改札で使うSuica等の交通系ICカードと同じ仕組みの『イモビライザー・トランスポンダーチップ』が内蔵されているからです。
エンジンスイッチ(パワースイッチ)のすぐ裏側には磁界を発生させるリングアンテナが組み込まれており、そこにスマートキーのエンブレム面を直接触れさせることで、チップが電磁誘導によって電池なしで起動して暗号IDを車両へ送信できる仕組みになっています。
操作のポイントは、まず右足でブレーキペダルをグッと強く踏み込みながら、スマートキーの「エンブレム(ロゴマーク)がある面」をエンジンスイッチの表面にピタッと密着させることです。
1〜2秒ほど触れさせると「ピッ」という確認ブザーが鳴ってスイッチのインジケーターが緑色に点灯しますので、そこから10秒以内にエンジンスイッチを押せば(またはスマートキーの背でそのままスイッチを押し込めば)無事にエンジンが始動しますよ。
電池切れが起きる前兆サインとメーターの警告表示
スマートキーのボタン電池は、ある日突然ゼロになって沈黙するわけではなく、完全に電池切れを起こす数週間ほど前からいくつかの分かりやすい「前兆サイン(SOS)」を出してくれています。
トヨタ公式の目安ではスマートキーの電池寿命は「約1年〜2年」とされていますが、電圧が定格の3.0ボルトから2.6ボルト付近まで低下してくると、最初に現れる変化が『電波の飛距離の短縮とタッチ解錠のタイムラグ』です。
たとえば、「これまでは駐車場で離れた場所からリモコンボタンでロック解除できていたのに、最近は車のすぐ横まで近づかないと反応しない」「ドアハンドルに手を入れてもワンテンポ遅れて開く」といった症状が出始めたら、電池寿命が残りわずかになっている確実なサインと言えます。
さらに分かりやすい点検方法として、スマートキーのLOCKボタンまたはUNLOCKボタンを押したときに、キー表面の小さな穴から光る『赤いLEDインジケーター(作動表示灯)』の光り方をチェックしてみてください。
電池が元気なときはパッと鮮明な赤色に点灯しますが、電池が消耗してくると光がぼんやりと暗くなったり、ボタンを押しても一瞬しか点滅しなかったり、完全に切れるとまったく光らなくなります。
また30系および40系ヴェルファイアでは、スマートキーの電圧低下を車両側が検知すると、エンジン始動時や停止時にメーター中央の画面へ『キーの電池残量が少なくなっています』『新しい電池と交換してください』という警告メッセージが自動表示されるよう設計されているのですね。
このメーター警告が出た時点ではまだ数日〜数週間ほどエンジン始動ができる余力が残されていますが、冬場の寒い朝などに一気に電圧が落ちて始動不能になるケースが多いため、警告を見たら早めに新しいボタン電池へ交換しておくのが安心でしょう。
スペアキーとして自宅に保管している2個目のキーも自然放電で同じように電池が減っているため、メインキーと一緒に2個同時交換しておくのが部品プロとしてのおすすめ習慣になりますよ。
スマートキーの電池寿命を縮める電波干渉とNG習慣
「まだ電池を交換してから半年しか経っていないのに、もうヴェルファイアのスマートキーが電池切れになった」という場合、日常生活のなかで知らず知らずのうちに電池を急激に消耗させる『NG習慣』を行ってしまっている可能性が高いです。
昔ながらのキーレスリモコンはボタンを押した瞬間しか電気を使いませんでしたが、ヴェルファイアのスマートキーは車からの呼びかけ電波にいつでも応答できるよう、24時間365日ずっと微弱な待機電力を消費し続けています。
もっとも電池寿命を縮めてしまう1つ目のNG習慣が、スマートキーを『スマートフォン・スマートウォッチ・モバイルバッテリー・ワイヤレスイヤホン』などの電子機器と同じポケットやバッグの同じ仕切りに重ねて入れて持ち歩くことです。
スマホや通信機器が発する電波や磁界をスマートキーの受信アンテナが拾うと、「車からの探索電波が来たかもしれない」と誤認して内部回路がひっきりなしに起動・応答を繰り返し、通常の数倍のスピードで電池を使い果たしてしまうのですね。
そして2つ目のNG習慣が、自宅の駐車場に停めているヴェルファイアから『直線距離で2メートル〜3メートル以内』にある玄関の下駄箱の上や壁掛けフックにスマートキーを保管してしまうことになります。
車とスマートキーの距離が近すぎると、壁やドア越しに車両側の外部アンテナとスマートキーが夜通し微弱な交信を続けてしまい、スマートキーだけでなくヴェルファイア本体の12V補機バッテリーまで一緒に消耗させてしまう原因になるのです。
さらに自宅の机の上で「テレビのリモコン」「ノートパソコン」「IH調理器」「磁気製品」のすぐ横にスマートキーを置くのも激しい電池消耗を招くため、必ず車から3メートル以上離れた場所で、電化製品や磁気製品から離して保管する習慣をつけましょう。
カバンの中に入れる際も、スマホ用のポケットとは反対側のファスナーポケットを「スマートキー専用席」と決めて分けて収納するだけで、電池の持ちが見違えるほど長くなりますよ。
ヴェルファイアのスマートキー電池切れとエンジン対策
第1章では、ヴェルファイアのスマートキーが電池切れになった際のメカニカルキー開錠手順や防犯アラームの止め方、そしてエンジンスイッチにキーを接触させて緊急始動する4ステップを確認してきました。
緊急始動はあくまでその場を乗り切るための応急処置ですので、帰宅したらすぐに新しいボタン電池へ交換して本来の快適なスマートエントリー機能を復活させたいところです。
ここからの第2章では、20系・30系・40系それぞれの正確なボタン電池品番と3分でできるDIY交換手順、電池消耗と盗難を防ぐ「節電モード」の設定法、さらに電池交換後もエンジンがかからない時の原因診断まで詳しく解説しましょう。
型式別のボタン電池品番と3分できるDIY交換手順
スマートキーの電池交換はディーラーやカー用品店に頼むと1,000円〜1,650円ほどの費用と待ち時間がかかりますが、自分でボタン電池を買ってDIY交換すれば、わずか200円〜500円ほどの電池代だけで約3分あれば簡単に完了します。

ただし、ヴェルファイアは「20系・30系・40系」の世代によってスマートキー内部のボタン電池品番がまったく異なりますので、買い間違いを防ぐため以下の適合一覧表を必ず確認してください。
| ヴェルファイアの世代 | 適合ボタン電池品番 | 電池サイズと主な購入先 | DIY交換費用とディーラー比較 |
|---|---|---|---|
| 20系(2008〜2015年) | CR1632(3V) | 直径16×厚3.2mm / コンビニ・家電店 | DIY約250円(店は約1,200円) |
| 30系(2015〜2023年) | CR2032(3V) | 直径20×厚3.2mm / コンビニ・家電店 | DIY約250円(店は約1,300円) |
| 40系(2023年〜現行) | CR2450(3V) | 直径24.5×厚5.0mm / 家電店・ホームセンター | DIY約450円(店は約1,500円) |
| スマートカードキー | CR2412(3V) | 直径24.5×厚1.2mm / 家電量販店・通販 | DIY約500円(工具不要で交換可) |
このように、20系は『CR1632』、最も台数が多い30系は『CR2032』、そして最新の40系ヴェルファイアは高機能化に伴い一回り大きくて分厚い大容量電池『CR2450』が採用されているため、品番を間違えないよう注意が必要です(一部のグレードでは仕様が異なる場合があるため、先にケースを開けて中の電池刻印を確認するのが確実ですよ)。
トヨタ自動車の公式取扱説明書でも、電子キーの電池交換手順として「マイナスドライバー(先端に布などを巻いて傷防止)を使い、メカニカルキーを抜いた溝に差し込んでカバーを外し、新しいリチウム電池の+(プラス)面を上にして挿入する」と詳しく図解されています(出典:トヨタ自動車公式『ヴェルファイア 取扱説明書:電子キーの電池交換』)。
具体的なDIY交換手順は、①スマートキーからメカニカルキーを引き抜き、②内側の溝に薄い布を巻いた精密マイナスドライバーを差し込んで軽くひねってカバーを割り、③古い電池を外して、新しい電池を『文字が書いてあるプラス(+)面が上』になるように嵌め込むだけです。
内部の緑色の電子基板や防水用の黒いゴムパッキンがズレていないかを確認してから上下のカバーをパチンと音がするまで挟み込み、ボタンを押して赤いLEDが明るく光れば3分DIY交換は完了になります。
電池消費と盗難を同時に防ぐ節電モードの設定方法
新しいボタン電池に交換したらぜひ一緒に覚えておきたいのが、ヴェルファイアのスマートキーに標準搭載されている隠し機能『節電モード(バッテリーセービングモード)』の設定方法です。
わずか5秒のボタン操作でスマートキーの待機電力消費をストップでき、さらに「リレーアタック」による車両盗難まで同時に防げる節電モードの手順を図解で確認しましょう。
スマートキー「節電モード(電波遮断)」の設定と解除ステップ
手順1:スマートキーの「施錠(LOCK)ボタン」を押しっぱなしにする
親指でロックボタン(閉まっている南京錠マーク)を押したままキープする
手順2:LOCKを押したまま「解錠(UNLOCK)ボタン」を2回押す
アンロックボタン(開いている南京錠マーク)をカチッ、カチッと2回連続で押す
手順3:キーの赤いLEDランプが「4回点滅(ピピピピッ)」すれば設定完了
電波の送受信が完全に停止し、電池の待機消耗とリレーアタック盗難を同時ブロック
解除方法:次に乗るときはスマートキーの「いずれかのボタン」を1回押すだけ
UNLOCKボタン等を1回押した瞬間に節電モードが解除され通常のスマートキーに戻る
やり方は驚くほど簡単で、スマートキーの『施錠(LOCK)ボタン』を押したままの状態で、『解錠(UNLOCK)ボタン』を2回ポンポンと押し、キー表面の赤いLEDインジケーターが「ピカッ、ピカッ、ピカッ、ピカッ」と合計4回点滅するのを確認するだけです。
この節電モードに入っている間は、スマートキーが車両からの微弱電波を一切受信しなくなるため、長期出張で1週間以上ヴェルファイアに乗らない時や、自宅で眠らせている「スペアキー(予備キー)」の電池消耗を劇的に抑えることができます。
しかも電波を完全にシャットアウトするため、玄関先にあるスマートキーの微弱電波を特殊な増幅器で中継してエンジンを始動させる悪質な手口『リレーアタック盗難』を、アルミ缶や電波遮断ポーチを使わずに0円で防げるという一石二鳥のメリットがあるのですね。
節電モード中はドアノブに触れても開錠されませんが、次に乗るときにスマートキーの『UNLOCKボタン(または任意のボタン)』を1回ポチッと押すだけで即座に通常モードへ復帰しますので、自宅に帰って施錠したあとのルーティンとして活用するのがとてもおすすめですよ。
電池交換後もエンジンがかからない時の原因診断
「スマートキーの電池を間違いなく新品に交換したし、エンジンスイッチに直接キーをかざしてみたのに、それでもヴェルファイアのエンジンがかからない!」という場合は、スマートキーではなく車両本体側に別の原因が潜んでいます。

落ち着いて原因を切り分けられるよう、電池交換後もエンジンが始動しないときに疑うべき「4大トラブルの診断表」を作成しました。
| 疑われる車両側の原因 | 車内で確認できる主な症状 | なぜ始動しないのか(理由) | その場でできる解決策 |
|---|---|---|---|
| ①12V補機バッテリー上がり | 室内灯やメーターが暗い・無反応 | 車載コンピュータとセルの電力不足 | ジャンプスターターやJAFで救援始動 |
| ②ステアリングロック作動 | ハンドルが固まり緑ランプ点滅 | タイヤの反発でロックピンが噛み込み | ハンドルを左右に揺らしながら押す |
| ③ブレーキの踏み込み不足 | ペダルが硬く緑ランプが点かない | 負圧が抜けてブレーキスイッチ未反応 | 両足に近い力で強く奥まで踏み込む |
| ④外部からの激しい電波干渉 | 特定の駐車場だけキーを認識しない | 精算機や電波塔のノイズが通信を妨害 | エンジンスイッチに直接キーを当てる |
もっとも頻度が高いのが、スマートキーの電池切れではなく、ヴェルファイア本体のエンジンルームに積まれている『12V補機バッテリー(鉛バッテリー)上がり』です。
ガソリン車はもちろん、ハイブリッド車のヴェルファイアであっても、システムを起動するコンピュータやスマートキーの受信アンテナはすべて12V補機バッテリーの電気で動いているため、室内灯が暗い・クラクションの音が小さい・キーをスイッチにかざしても全く反応しない場合は補機バッテリー上がりと判断できます。
また意外に多いのが、エンジンを切ったあと無意識にハンドルを動かしたり、何度かブレーキペダルを踏んだりしたことで、『ステアリングロックの噛み込み』や『ブレーキ倍力装置の負圧抜け(ペダルが石のように硬くなる現象)』が起きているケースですね。
この場合は、シフトが「P」に入っていることを再確認したうえで、普段の2倍くらいの力でブレーキペダルを奥までギュッと踏み込み、ハンドルを左右に軽くゆすりながらエンジンスイッチを押すと、ロックが外れてすんなり始動することが多いのでぜひ試してみてください。
スマートキー電池切れやエンジン始動に関する質問
ここでは、ヴェルファイアのスマートキー電池切れやエンジン始動に関して、読者のあなたからよく寄せられる4つの質問へ順番にお答えしていきましょう。
走行中にスマートキーの電池が切れたらエンジンが止まってしまうのかという疑問や、電池交換後に再設定(登録)が必要かどうかなど重要なポイントをまとめましたので確認しておいてください。
Q1. 高速道路などを走行している最中にスマートキーの電池が切れたら、急にエンジンが止まってしまいますか?
A. いいえ、一度エンジン(またはハイブリッドシステム)が始動してしまえば、走行中にスマートキーの電池が完全に切れてもエンジンが停止することは絶対にありません。ただし目的地に着いて一度エンジンを切ると、次回からは通常のボタン操作だけではかからなくなるため、エンジンスイッチにキーを接触させる緊急始動を行う必要があります。
Q2. 自分でスマートキーのボタン電池を交換したあと、ディーラーで「初期設定(ID再登録)」をする必要はありますか?
A. いいえ、再設定や初期化は一切不要です。スマートキーの車両ID情報やイモビライザーの暗号データは電池を抜いても消えないメモリに記憶されているため、新しい電池に入れ替えてカバーを閉じれば、その瞬間から今まで通りすぐにロック解除やエンジン始動が使えます。
Q3. 電池交換のためにケースを開けたら、ボタンのゴムシートや基板がバラバラに外れてしまいました。どうすればいいですか?
A. 慌てずに「表面カバー側にゴム製のボタンパッド」を収め、その上に「緑色のIC基板(スイッチがある面をボタン側に向ける)」を重ねてから、電池ケース側と合わせるだけで元通りになります。基板の金属端子を素手で触ると接触不良になるため、フチを持って優しく戻してください。
Q4. パワーバックドアや両側パワースライドドアのボタンだけスマートキーで反応しないのですが、これも電池切れですか?
A. 自動ドアの開閉にはボタン長押し通信が必要なため、電池が消耗すると通常のロック解除より先に反応しなくなることがあります。また、新品電池に変えても動かない場合は、運転席ハンドル右下にある『PWR DOOR OFF(メインスイッチ)』がOFFになっていないか確認してください。
とくにQ2で触れたように、スマートキーの電池は自分で入れ替えてもデータが消える心配はまったくありませんので、車検証入れやセンターコンソールの中に予備のボタン電池(CR2032やCR2450)を1個シートごと常備しておくと、長距離旅行や深夜のドライブでも電池切れを恐れずに走れますよ。
ヴェルファイアのスマートキー電池切れとエンジン総括

ここまで、ヴェルファイアのスマートキーが電池切れになった際のメカニカルキーによるドア開錠手順や防犯アラームの解除法、エンジンスイッチにキーを接触させる緊急始動ステップ、そして世代別の適合ボタン電池品番とDIY交換方法まで詳しく解説してきました。
あらためて結論をお伝えすると、スマートキーの電池が完全に切れていても、「内蔵メカニカルキーでの運転席ドア開錠」と「エンジンスイッチへのエンブレム面接触」を行えば、その場で1分以内にエンジンを始動できるということです。
最後に、緊急時に慌てず行動し、普段から電池切れを防ぐための4つの重要ポイントを振り返っておきましょう。
1つ目は、ドアが開かないときはスマートキー側面の解除ボタンを押して内蔵の『メカニカルキー』を引き抜き、運転席ドアの鍵穴に挿して開錠すること(防犯アラームが鳴ってもそのまま乗り込んでエンジンをかければ即座に止まります)です。
2つ目は、ブレーキペダルを強く踏み込みながら、スマートキーのトヨタ/ヴェルファイアエンブレム面を『エンジンスイッチ』に直接ピタッと触れさせ、「ピッ」とブザーが鳴ってから10秒以内にスイッチを押して緊急始動することになります。
3つ目は、帰宅後に世代別のボタン電池(20系はCR1632、30系はCR2032、40系はCR2450、カードキーはCR2412)を用意し、布を巻いた精密マイナスドライバーでカバーを開けて「+(プラス)面を上」にして新品へ交換することでしょう。
そして4つ目は、スマートキーをスマートフォンや磁気製品と重ねて持ち歩かないようにし、スペアキーや長期保管時には「LOCKを押しながらUNLOCKを2回押す節電モード」を活用して無駄な電池消耗とリレーアタック盗難を同時に防ぐことに尽きます。
この4つの知識と1枚の予備ボタン電池さえあれば、深夜や遠方の出先でスマートキーの電池が切れてもJAFを呼ぶことなくスマートに出発でき、愛車のヴェルファイアとのドライブをいつでも安心して楽しめるはずです。
ぜひ今回の記事を参考に、まずはお手元のメインキーとスペアキーの赤いLEDランプが明るく光るかどうかの点検と、新しいボタン電池へのリフレッシュを行ってみてくださいね。



