ハイエースのワイパーゴム交換手順とビビリ音を防ぐブレード選び
こんにちは。
アルヴェル&ハイエース完全ガイドの、運営者の「ホシ」です。
雨の日の運転でフロントガラスにスジ状の拭き残しが出たり、「ガガガッ」と不快なビビリ音に悩まされていませんか。
フロントガラスの面積が非常に広いハイエースは、雨天時の良好な視界確保が安全運転に直結する極めて重要な要素です。
しかし、いざ交換しようとすると「標準とワイドでサイズが違うのか」「ゴムだけ交換できるのか」「ビビリ音を消すにはどうすればいいのか」と迷う方も少なくありません。
本記事では、部品のプロの視点から、ハイエースの年式・ボディ別適合サイズ、ビビリ音を防ぐグラファイトゴムの選び方、初心者でも10分で完了する安全な交換手順を徹底解説します。
【本記事の重要ポイント】
- ボディ幅による適合:標準ボディは運転席・助手席ともに「500mm」、ワイドボディは「550mm」が正規サイズ。
- ビビリ音の根本対策:撥水ガラスやコーティング施工車には摩擦係数を大幅に低減する「グラファイトコーティングゴム」が必須。
- DIY作業の絶対防衛策:アームが倒れてフロントガラスを直撃・粉砕する大事故を防ぐため、作業前は必ずガラスに「厚手のタオル」を敷く。
- 交換サイクルの鉄則:ゴム単体は「半年〜1年」、ブレード本体フレームは「2年(車検ごと)」の定期リフレッシュが理想。
なぜハイエースのワイパー選びは重要なのか?適合サイズと基礎知識

標準ボディ・ワイドボディ・年式別の純正ワイパー適合サイズ一覧表
ハイエースのワイパー選びで最初に確認すべきなのは、愛車のボディ形状です。
ハイエース(200系)は、標準ボディ(ナロー)とワイドボディでフロントガラスの横幅が大きく異なるため、装着されるワイパーブレードの長さも明確に差別化されています。
具体的には、標準ボディのフロントは運転席側・助手席側ともに「500mm(50cm)」の同サイズが採用されています。
これに対し、全幅が約188mm広いワイドボディ(ワゴンGL、グランドキャビン、ワイドバン等)では、運転席側・助手席側ともに「550mm(55cm)」と、左右それぞれ50mm長いブレードが標準装備されています。
リアワイパーに関しては、標準ボディ・ワイドボディを問わず共通で「425mm〜430mm」が適合サイズとなっています。
適合サイズを誤って短いものを装着してしまうと、払拭面積が狭まり雨天時の視界が著しく悪化します。
逆に長すぎるブレードを取り付けると、フロントガラスのフチやルーフモール、ピラーにブレードが激突してアームの破損やガラスの傷つきを招く危険があります。
| 車両タイプ | 運転席側サイズ | 助手席側サイズ | リアサイズ |
|---|---|---|---|
| 標準ボディ(ナロー) バン/ワゴン(200系全型) |
500mm (幅8mm〜8.6mm) |
500mm (幅8mm〜8.6mm) |
425mm〜430mm (幅6mm・樹脂専用) |
| ワイドボディ ワゴン/コミューター/ワイドバン |
550mm (幅8mm〜8.6mm) |
550mm (幅8mm〜8.6mm) |
425mm〜430mm (幅6mm・樹脂専用) |
ハイエースの純正ワイパーゴムは、商用車の過酷な使用環境に耐えられるよう、一般的な乗用車よりも太い「幅8mm〜8.6mm」の高剛性ゴムが使われています。
カー用品店やホームセンターで替えゴムを探す際は、長さだけでなく断面幅が合致しているかを必ずパッケージの適合表記で確認してください。
ゴムだけ交換 vs ブレードごと交換!どちらがお得で効果的?
ワイパー交換を検討する際、多くの方が「ゴムだけを交換すべきか、ブレード本体ごと交換すべきか」という疑問を抱きます。
結論から申し上げますと、「1年ごとの日常メンテナンスはゴム単体交換、2年(車検ごと)にブレード一式交換」というローテーションが最もコストパフォーマンスと払拭性能のバランスに優れています。
ゴム単体交換の最大のメリットは、部品代がフロント左右合わせても約1,500円〜2,500円程度と非常にリーズナブルな点にあります。
一方で、ブレード本体は複数の金属製リンクや樹脂製パーツで構成されており、ワイパーアームからの加圧力をガラス全体へ均等に分散させる役割を担っています。
しかし、年数が経過するとブレードのリベット部やジョイント部にガタつきが生じ、ガラスへの接地圧が不均一になってしまいます。
接地圧が低下したブレードにいくら新品のゴムを取り付けても、中央部や端に拭き残しが出たり、バタつきによるビビリ音が再発したりする原因になります。
| 交換方法 | フロント左右概算費用 | 作業時間・難易度 | メリット・推奨タイミング |
|---|---|---|---|
| ゴム単体交換 (替えゴムのみ) |
約1,500〜2,500円 | 約10〜15分 (レール移植が必要) |
経済的負担が最小。 半年〜1年の定期交換に最適。 |
| ブレード一式交換 (本体ごと新品) |
約4,000〜7,000円 | 約3〜5分 (ワンタッチ装着) |
接地圧と剛性が完全復活。 2年(車検ごと)に推奨。 |
特に高速道路を頻繁に利用するハイエースは、正面から受ける走行風圧が非常に強いため、ブレード本体の経年劣化が拭き取り性能に直結します。
ブレードを何年も交換していない場合は、一度ブレード一式を新品にリフレッシュすることで、新車時のような滑らかで力強い払拭性能を取り戻すことができます。
グラファイトゴム・シリコン撥水ゴム・ノーマルゴムの性能比較と選び方
ワイパーの替えゴムには、大きく分けて「ノーマルゴム(生ゴム)」「グラファイトゴム」「シリコン撥水ゴム」の3種類が存在します。
この選択を誤ると、新品に交換した直後から耐え難いビビリ音に悩まされることになります。
ノーマルゴムは最も安価ですが、ガラス表面の摩擦係数が高く、撥水コーティングが施されたガラスと組み合わせると高確率で引っかかりが生じます。
現在、ハイエースのワイパー交換において最もスタンダードかつ失敗しない選択肢が「グラファイトコーティングゴム」です。
グラファイトゴムは、炭素微粒子(黒鉛)をゴム表面にナノレベルで均一コーティングしたもので、摩擦係数が極めて低く、撥水ガラス面であっても驚くほど滑らかに滑ります。
ガラスコーティング施工車はもちろんのこと、未施工のノーマルガラスであっても安定した静粛性と払拭性を発揮するため、迷ったらグラファイトゴムを選べば間違いありません。
一方のシリコン撥水ゴムは、ゴム自体に特殊シリコンオイルが練り込まれており、ワイパーを作動させるだけでフロントガラスに均一な撥水被膜を形成・補修する画期的な製品です。
| ゴムの種類 | 摩擦抵抗・静粛性 | 撥水ガラス適合性 | 価格帯とおすすめ度 |
|---|---|---|---|
| グラファイトゴム (炭素微粒子被覆) |
極めて低い (ビビリ音ゼロ) |
◎ 最適 (コート剤を削らない) |
中価格帯(約800〜1,200円/本) 【一番人気・推奨】 |
| シリコン撥水ゴム (自己撥水形成) |
低い (下地処理必須) |
○ 良好 (撥水被膜を延命補修) |
高価格帯(約1,200〜1,800円/本) 視界確保重視派向け |
| ノーマル生ゴム (無処理天然ゴム) |
高い (引っかかりやすい) |
× 不適合 (強烈なビビリ発生) |
低価格帯(約500〜700円/本) 未撥水ガラスのみ対応 |
多くのハイエースユーザーは、視界確保のために市販の撥水剤を塗布したり、納車時にガラスコーティングを施工したりしています。
そのため、基本方針として「グラファイトゴム」を選んでおくことが、トラブルを防ぐ最も確実な防衛策となります。
降雪地帯や冬場に必須!スノーブレード(冬用ワイパー)の選び方と交換のタイミング
スキーやスノーボード、降雪地域での仕事などで冬場にハイエースを走らせるなら、一般的なサマーワイパーから「スノーブレード(冬用ワイパー)」への換装が不可欠です。
通常の夏用ワイパーは、フレームの関節部分が金属むき出しになっているため、隙間に雪が挟まったり水分が凍結したりして関節が完全に固着してしまいます。
関節が動かなくなると、ワイパーゴムがフロントガラスの曲面に追従できなくなり、中央部がまったく拭き取れず前方が見えなくなるという極めて危険な事態に陥ります。
スノーブレードは、フレーム全体が柔軟な耐寒特殊ラバーフードで完全に密閉・被覆されており、雪や氷が内部に侵入するのを完全にシャットアウトします。
さらに、ゴム自体にも氷点下の過酷な環境下でも硬化しにくい高弾性耐低温ラバーが採用されているため、マイナス10度以下の極寒でもしなやかな拭き取り性能を維持できます。
❄️ スノーブレード導入時の重要チェックポイント
- サイズ選定の裏技:重い湿雪によるモーター負荷を軽減するため、標準サイズ(500mm)からあえて1サイズダウン(475mm)を選ぶユーザーも多い。
- 交換タイミング:初雪の予報が出る前、スタッドレスタイヤへの履き替えと同時にワイパーも交換するのが最も安全。
- 駐車時の必須動作:雪の日に屋外駐車する際は、ブレードがガラスに氷結して張り付くのを防ぐため、必ずワイパーアームを立てておく。
なぜ不快な「ビビリ音」が発生するのか?原因となるガラス油膜とアームの歪み
ワイパーを動かした瞬間に鳴り響く「ガガガッ」「バババッ」という激しいビビリ音は、ドライバーにとって耐え難いストレスです。
このビビリ音の正体は、物理学で言う「スティックスリップ現象(自励振動)」です。
ゴムリップがガラス面を滑らかに通過できず、「引っかかり(静止摩擦)」と「滑り(動摩擦)」が1秒間に数十回もの超高速で繰り返されることで、ガラスを太鼓の膜のように振動させて異音を発生させます。
ビビリ音が発生する主な原因は、大きく分けて3つ存在します。
第1の原因は、フロントガラス表面に付着した排気ガスや油分、劣化した古い撥水剤のムラです。
ガラスの場所によって滑りやすさがまだらになっていると、ゴムの一部だけが強く引っかかり、激しいジャダーが発生します。
第2の原因は、ワイパーゴム自体の硬化や変形、リップ先端の摩耗です。
紫外線によって弾力性を失ったゴムは、進行方向が変わる際に反転しにくくなり、ガラスに対して立ったまま引きずられてビビリ音を放ちます。
第3の原因は、長年の使用や洗車時の負荷によってワイパーアーム自体がねじれ、ガラスに対するゴムの角度(トー角)が直角から狂ってしまうことです。
雨水や排気ガスがガラスに焼き付いて摩擦抵抗が不均一化し、部分的な引っかかりを誘発する。
紫外線と熱でゴムリップが弾力を失い、折り返し時のしなやかな反転動作ができなくなる。
アーム金具が歪むことで、ゴムがガラス面に対して斜めに押し付けられ、往路復路の片側で強くビビる。
ワイパーの寿命と交換サイクルの目安!ゴムは半年〜1年、ブレードは2年が鉄則
ワイパーは自動車部品の中で最も過酷な外気環境に常時晒されている消耗品です。
走行距離に関係なく、青空駐車をしているだけで直射日光の紫外線、夏の強烈な熱気、冬の凍結、大気中のオゾンによってゴムは刻一刻と劣化していきます。
自動車部品のプロが推奨する交換サイクルの黄金ルールは、「ワイパーゴムは半年に1回(最長でも1年)、ワイパーブレード本体は2年(車検ごと)」です。
半年に1回という頻度は一見早く感じられるかもしれませんが、梅雨入り前の5月〜6月、および台風シーズンや降雪に備える10月〜11月の年2回点検・交換を行うのが最も理想的です。
また、期間だけでなく以下のような劣化サインが現れた場合は、期間を待たずに即座に交換する必要があります。
| 発生している症状 | 想定される原因 | 必要なメンテナンス |
|---|---|---|
| スジ状の拭き残し線が出る | ゴムリップの局所的な欠け・異物の噛み込み | ゴム清掃、改善しなければゴム交換 |
| 拭きムラ・水膜が残る | ブレードのフレームガタつき・加圧力低下 | ブレード本体ごとの一式交換 |
| 激しいビビリ音・ジャダー | ガラス面の油膜付着・ゴムの硬化・摩擦過大 | 油膜研磨除去 + グラファイトゴム交換 |
劣化したワイパーを放置して使い続けると、雨の日の視界が悪化して夜間歩行者や障害物の発見が遅れるだけでなく、剥き出しになった金属レールがガラスを直接引っかき、高額なガラス研磨や交換が必要になる大惨事を招きます。
定期的なワイパー点検は、命を守る最優先の日常メンテナンスと心得てください。
初心者でも10分で完了!ハイエースのワイパーゴム・ブレード交換手順とビビリ対策

交換前に必ず準備すべきアイテムと安全対策(ガラス割れを防ぐタオル保護)
ハイエースのワイパー交換は、コツさえ掴めば特別な工具を一切使わず、初心者でもわずか10分程度で両側完了できる手軽なDIY作業です。
しかし、作業に取り掛かる前に絶対に知っておかなければならない「最重要の安全対策」が存在します。
それが、「作業前に必ずフロントガラスへ厚手のバスタオルを二重に敷く」という鉄則です。
ワイパーブレードを取り外した状態の金属製アームは、強力なスプリングの張力によって常にフロントガラス方向へ引き戻されようとしています。
作業中に手が滑ったり、突風が吹いたりして直立していたアームが「バチン!」と自力でガラス面に倒れ込むと、先端の硬い金属フックがガラスをハンマーのように直撃します。
ハイエースのフロントガラスは合わせガラスですが、点集中荷重には非常に弱く、一瞬でクモの巣状のヒビが入って完全に割れてしまいます。
ガラス交換となると、衝突被害軽減ブレーキのカメラエーミング費用を含めて10万円〜15万円以上の莫大な出費を強いられることになります。
この最悪の悲劇を100%未然に防ぐため、ブレードを外す直前にアームの可動範囲全体へ厚手のタオルや毛布を敷いておくことが、プロが徹底している絶対の現場ルールです。
⚠️ ワイパー交換時の3大必須準備アイテム
- 厚手のバスタオル(または毛布):アーム不意落下時の衝撃緩衝用。ガラス全面へ二重に敷いておく。
- 新しい替えゴムまたはブレード:購入したサイズ(標準500mm/ワイド550mm)に間違いがないか事前に現物確認。
- 作業用手袋(軍手やゴム手袋):ブレードの脱着や金属レールの取り回しで指先を挟んだり切ったりする怪我を防止。
写真でわかる!ハイエースのワイパーブレード取り外し&取り付け手順

ハイエースのワイパーアーム先端は、国産車の9割以上に採用されている世界標準の「U字フック形状(9×3mm)」です。
取り外しの具体的な手順は次の通りです。
まず、フロントガラスに保護タオルを敷いた状態で、ワイパーアームを静かに持ち上げて直立させます。
次に、ブレード本体をアームに対して約90度「T字型」になるよう傾けます。
ブレードとアームの接続ジョイント部分を観察すると、小さなプラスチック製の「解除レバー(ツメ)」があります。
このツメを指先や爪で強く押し込みながら、ブレード本体を「下方向(ガラスの根元方向)」に向かってグッと引き下げます。
すると、U字型のフックからブレードがスルリと抜け落ちて分離されます。
ガラスにタオルを敷いてからアームを垂直に立て、ブレードを直角(T字)に傾ける。
ジョイント部にある小さな樹脂ストッパーを指で押し込みながら保持する。
ツメを押したままブレードをアーム根元側へ引き下げ、U字フックから抜く。
新しいブレードをU字フックに通し、「カチッ」と音が鳴るまで上へ引き上げる。
新しいブレードを取り付ける際は、逆の手順でU字フックに新しいブレードの差し込み口を通し、「カチッ」とロック音がするまで上方へ引き上げます。
最後にブレードを軽く手で引っ張ってみて、グラつきや抜けがないかを確実に確認してください。
失敗しないワイパーゴム(替えゴム)の引き抜き&通し方ステップ
ブレード本体から「ゴム単体」を交換する場合、金属製プレート(バーブラケット)の取り扱いに少しだけコツが必要です。
まずは、取り外したワイパーブレードを作業台やタオルを敷いた地面の上に置きます。
ワイパーゴムの端をよく見ると、片側の端にだけ「ストッパー(切り欠き)」が設けられており、ブレードの金具がしっかり噛み合っています。
このストッパーがある側のゴム先端を指先で強くつまみ、外側に向かってグッと引き抜くと、ロックが外れてゴム全体がスルスルと引き抜けます。
市販の替えゴムの多くはこの金属レールが付属していない「ゴムのみタイプ」であるため、この古いレールを綺麗に拭いて再利用します。
ここで最も重要なのが、「金属レールのアール(反り曲がり)の向きと溝の位置」です。
金属レールにはガラス曲面に沿うよう自然な湾曲がついています。
新しいゴムの両側にある一番深い溝(レール用スリット)へ、古いレールと同じ向き(反りの方向)で2本とも確実にセットします。
| 工程 | 作業内容とコツ | 注意すべき失敗ポイント |
|---|---|---|
| ① 古いゴムの引き抜き | ストッパー爪がある側のゴム端を強くつまみ、ロックを外して引き抜く。 | ストッパーと逆側から無理に引っ張ると金具が変形する。 |
| ② 金属レールの移植 | 2本のレールを新しいゴムのレール溝へ、反りの向きを揃えて嵌め込む。 | 表裏逆や反りが逆になると中央が浮いて拭き残しが出る。 |
| ③ ブレードツメへの挿入 | ストッパーのない側からブレードの全ツメにゴムを通し、最後をパチンとロック。 | 途中のツメが1箇所でも溝から外れているとガラスに傷がつく。 |
レールをセットした新しいゴムを、ブレードのすべてのツメ(ガイド)に順番に通していきます。
一番最後のツメまで通したら、ゴムを強く押し込み、「カチッ」とストッパーの溝にツメが完全に収まったことを確認してください。
見落としがちなリアワイパーゴムの交換方法と樹脂アームのロック解除
フロントワイパーは頻繁に手入れしていても、ついつい放置されがちなのが「リアワイパー」です。
しかし、ハイエースは走行風の負圧によって自車が巻き上げた砂埃や雨水がリアガラスへ大量に付着するため、リアワイパーが劣化していると後方視界が瞬時に遮られてしまいます。
ハイエース(200系)のリアワイパーは、フロントのような金属製U字フックではなく、スタイリッシュな「樹脂製アーム一体型」が採用されています。
この樹脂製リアワイパーの交換手順はフロントと少々異なります。
まず、リアワイパーアームをガラスから持ち上げようとすると、途中で「カチッ」と引っかかって全開まで立ち上がらない構造になっています。
ブレードを外す際は、ブレード本体を持ってアームに対してさらに「外側へクイッとひねる」ように回転させます。
すると樹脂ジョイントのロックが外れ、ブレードがアームの丸軸からパチンと外れます。
🔧 リアワイパー交換の重要チェック事項
- 適合サイズ:全長425mm〜430mm(ゴム幅はフロントと異なり標準的な「6mm幅」)。
- 樹脂専用替えゴム:リア用は金属レール形状やツメの掛かりが特殊なため、「樹脂ワイパー用」と表記された製品を選ぶ。
- リアワイパーレス化との比較:使わない人は取り外してホールキャップで塞ぐカスタムも人気だが、車検時は「レバー操作でモーターだけ動いてアームがない状態」だと不適合になる場合があるため注意。
リアの替えゴムもフロント同様に金属レールを移植して交換するか、ブレードごと樹脂製アーム用Assyを購入して交換します。
ガンコなビビリ音・拭きムラを完全解消する下地処理!ガラス油膜リセット術
「新品のグラファイトゴムに交換したのに、まだワイパーがガガガッとビビる」という場合、原因の99%はゴムではなく「フロントガラス表面の頑固な油膜と水垢(ウロコ)」にあります。
大気中の排気ガス、路面から跳ね上げられた油分、そして過去に施工して劣化した古いシリコン系撥水剤が太陽の紫外線で焼き付くと、目に見えない強固な「油膜層」を形成します。
この油膜が残っていると、水滴を弾く部分と弾かない部分でガラス表面の摩擦係数が激しいマダラ状態になり、ワイパーゴムが局所的に強く引っかかってビビリ音を連発します。
この頑固なビビリ音を根本から解消するためには、ガラス表面を完全な「親水状態(水が膜のように馴染む状態)」にリセットする下地処理研磨が必須です。
水をかけた際に、水滴が一切弾かれずガラス全体にベターッと一面の水の膜が張るようになれば、油膜の完全除去(下地リセット)が完了した合図です。
| 下地処理ステップ | 施工内容 | 達成目標と仕上がり状態 |
|---|---|---|
| STEP 1:予備洗浄 | 砂埃や泥汚れをシャンプー洗車で洗い流す。 | 研磨時の小石噛み込み傷を完全防止。 |
| STEP 2:油膜・ウロコ研磨 | セリウム系コンパウンドで縦横均等に磨く。 | 水が一切弾かれない「完全親水状態」。 |
| STEP 3:撥水再施工&ゴム装着 | 新しい撥水剤を塗り込み、新品ゴムを装着。 | 超撥水と完全無音ワイピングの両立。 |
下地を完全に親水状態へとリセットした上で、新しい撥水剤を均一に塗り直し、新品のグラファイトゴムを組み合わせれば、これまでの激しいビビリ音が嘘のように消え去り、無音でスーッと水滴を拭き取る極上の視界が完成します。
まとめ:クリアな視界で雨の日も安心!ハイエースのワイパーメンテナンス総点検
ハイエースのワイパーメンテナンスは、悪天候時の安全運転を支える最も基本的でありながら、最も重要な整備項目です。
フロントガラスが巨大で直立しているハイエースだからこそ、適切なサイズ選びと定期的なゴム・ブレードのリフレッシュが絶大な効果を発揮します。
標準ボディは「500mm」、ワイドボディは「550mm」という基本サイズを把握し、撥水ガラスには迷わず「グラファイトゴム」を選択してください。
また、DIY交換を行う際は「フロントガラスに厚手のバスタオルを必ず敷く」という安全プロトコルを徹底することで、愛車を傷つけるリスクを完全にゼロにできます。
🚗 ハイエース・ワイパーメンテナンスの黄金ルールまとめ
- 適合サイズ:標準ボディ(左右500mm)/ワイドボディ(左右550mm)/リア(425〜430mm)。
- ゴムの種類:ビビリ音を徹底排除する「グラファイトコーティングゴム」が一択でおすすめ。
- 交換頻度:ゴム単体は半年〜1年ごと、ブレード本体は2年(車検ごと)に新品へ交換。
- 安全作業:アーム不意落下によるガラス粉砕を防ぐため、作業前は必ずガラスに「厚手タオル」を敷く。
- ビビリ対策:ゴムを変えても直らない時は、ガラス用コンパウンドで頑固な油膜を完全リセット。
よくある質問(ハイエースのワイパー交換・ビビリ音・適合サイズに関するFAQ)

Q1:ハイエースのワイパーゴムの適合サイズは?標準とワイドで違いますか?
はい、ボディ幅によってフロントの長さが異なります。
標準ボディ(ナロー)は運転席側・助手席側ともに「500mm」、ワイドボディ(ワゴンGL、グランドキャビン等)は運転席側・助手席側ともに「550mm」です。
リアワイパーは両ボディ共通で「425mm〜430mm」となります。替えゴム単体を購入する場合は、幅8mm〜8.6mmの高剛性タイプに適合するものをお選びください。
Q2:ワイパー作動時の「ガガガッ」というビビリ音を解消するにはどうすればいいですか?
最も確実な対策は、ガラス表面に焼き付いた油膜や劣化した古い撥水剤を、ガラス専用コンパウンドで完全に研磨除去した上で、摩擦抵抗の低い「グラファイトコーティングゴム」へ交換することです。
また、長年の使用でワイパーアームがねじれてガラス面に対してゴムが斜めに当たっている場合もあるため、アームの傾き(トー角)の確認も重要です。
Q3:ワイパーゴムの交換時期や寿命の目安はどのくらいですか?
ワイパーゴムの寿命は直射日光やオゾンによる劣化が進むため、「半年に1回、最長でも1年」が交換目安です。
スジ状の拭き残しやビビリ音、ゴムリップのひび割れが出た場合は即座に交換してください。
なお、ブレード本体のフレームは「2年(車検ごと)」に一式交換することで、適切な接地圧と剛性を維持できます。
Q4:DIYでワイパーゴムやブレードを交換する際に最も注意すべき失敗は何ですか?
ブレードを取り外した金属製アームが誤って自力で倒れ、フロントガラスを直撃して割ってしまう事故です。
アームのスプリング張力は非常に強く、直撃すると一瞬でガラスにヒビが入り、10万円以上の交換費用がかかります。
作業開始前には必ず厚手のバスタオルを二重にしてフロントガラスに敷き、万が一アームが倒れても衝撃を吸収できるように防護してください。


