ヴェルファイアの補機ベルト鳴き!キュルキュル異音の原因と寿命交換
こんにちは。アルヴェル&ハイエース完全ガイド 運営者の「ホシ」です。
寒い朝や雨の日にヴェルファイアを始動した瞬間、エンジンルームからキュルキュルと異音が鳴って驚いた方も多いはず。
その音は補機ベルトの摩耗やテンショナー劣化による滑りのサインで、放置すると断裂して走行不能を招きます。
今回は部品プロの視点から異音の原因と寿命の見極め方、交換費用を安く抑える方法まで解説しましょう。
この記事のポイント
- 朝一番やエアコン作動時にキュルキュル鳴く原因と構造
- ヒビが出にくいEPDMベルトの寿命目安と断裂の危険
- 鳴き止めスプレーの罠とテンショナー同時交換の重要性
- ディーラーと整備工場の交換費用比較と安く直すコツ
ヴェルファイアの補機ベルト鳴きとキュルキュル原因
静粛性が高いヴェルファイアだからこそ、朝の駐車場でエンジンをかけた瞬間にフロントタイヤの奥あたりから「キュルキュルキュル!」「チリチリ…」と甲高い音が響くと、ご近所の目も気になって焦ってしまいますよね。

私は自動車部品メーカーのセールスとして東京と山梨の二拠点移動でヴェルファイアを日常的に走らせていますが、冬の冷え込む朝や梅雨時の現場でも一番多く相談されるのがこの「補機ベルト(ファンベルト)の鳴き」なのです。
まずは結論として、なぜエンジンが冷えている朝一番やエアコンを入れた時にキュルキュル音が鳴るのかという物理的な仕組みと、ヴェルファイアならではの駆動構造から順番に見ていきましょう。
朝一番や雨の日にキュルキュルと音が鳴る物理的理由
結論からお伝えすると、ヴェルファイアのエンジンルームから聞こえる「キュルキュル」「キーキー」という甲高い異音の正体は、エンジンの回転力を各装置へ伝えているゴム製の『補機ベルト(ファンベルト/Vリブドベルト)が金属プーリーの上で滑っている摩擦音』です。
スニーカーのゴム底が体育館の床で急ブレーキをかけた時に「キュッ!」と鳴るのと同じように、高速で回る金属製の滑車(プーリー)とゴムベルトの間でわずかな回転速度のズレ(スリップ現象)が起きると、1秒間に数千回という細かい振動が発生してキュルキュル音として耳に届きます。
なぜいつもではなく「寒い朝一番のエンジン始動直後」や「雨で湿度が高い日」「エアコン(A/C)を入れた瞬間」にばかり鳴くのかというと、ゴムの硬化と補機類の回転抵抗(負荷)という3つの悪条件がその瞬間に一斉に重なるからなのです。
一般社団法人日本自動車連盟(JAF)の公式トラブル診断でも、エンジン付近からキュルキュル音がする場合はベルトが滑っている可能性があり、放置すると冷却不良等でエンジン焼き付きを招くため点検が必要だと解説されています(出典:一般社団法人日本自動車連盟(JAF)公式『クルマのトラブル診断:エンジン付近から異音がする場合の原因と対処方法』)。
とくに朝一番は、一晩冷やされて硬くなったゴムベルトに対し、セルモーターを回して電力を消費した直後のオルタネーター(発電機)が「全力でバッテリーを充電しよう」と最大の回転抵抗をかけるため、最もベルトが滑りやすい瞬間になるわけですね。
そして数分間走ってエンジンの熱でゴムが温まり柔らかくなると摩擦力が戻って音がピタッと消えるため、「直ったのかな」と勘違いして放置してしまいやすいのがベルト鳴きの厄介なところでしょう。
一度でも朝一番やエアコン作動時にキュルキュルと鳴いたなら、ベルトや周辺部品の寿命が近づいている確実なサインだと判断してください。
ガソリン車の1本掛け構造とハイブリッド車の違い
ここでヴェルファイアオーナーのあなたに必ず知っておいていただきたい専門知識が、「乗っているヴェルファイアがガソリン車かハイブリッド車かによって、補機ベルトの構造がまったく異なる」という点です。
実はヴェルファイアのラインナップにおいて、ゴム製の補機ベルト(Vリブドベルト)が使われているのは『ガソリンエンジン搭載車』だけであり、『ハイブリッド車』にはそもそも補機ベルト自体が存在しません。
まず20系(2.4L 2AZ-FE/3.5L 2GR-FE)、30系(2.5L 2AR-FE/3.5L 2GR-FE・2GR-FKS)、そして40系(2.4Lターボ T24A-FTS)のガソリン車は、エンジンの助手席側側面に『サーペンタイン方式(1本掛け蛇行ベルト)』を採用しているのが特徴です。
昔の車は「発電機用」「エアコン用」「パワステ用」と2〜3本のベルトが別々に掛かっていましたが、ヴェルファイアのガソリン車はパワーステアリングが電動化(EPS)されており、クランクプーリーから出た『たった1本の長いベルト(6PK〜7PK規格)』で、オルタネーター(発電機)・ウォーターポンプ(冷却水ポンプ)・エアコンコンプレッサーのすべてをまとめて回しています。
一方、20系・30系・40系のヴェルファイアハイブリッド(ATH20W/AYH30W/AAHH40W)は、ウォーターポンプもエアコンコンプレッサーも高電圧モーターで直接動かす「完全ベルトレス構造」になっているため、ゴムベルトのキュルキュル鳴きやベルト交換という概念自体がないのですね。
もしハイブリッド車のヴェルファイアに乗っていてエンジンルームから「キュルキュル」「キーン」と音がする場合は、ベルトではなく電動インバーターポンプやブレーキブースターポンプ、あるいは冷却ファンモーターの異音である可能性が高いと考えられます。
つまりガソリン車のヴェルファイアにおいて「1本掛けの補機ベルト」は、発電とエンジン冷却のすべてを一身に背負っている生命線そのものだと言えるでしょう。
ゴムの摩耗硬化とオートテンショナー張力低下の関係
では、ガソリン車のヴェルファイアでなぜ補機ベルトが滑るようになるのか、部品の構造に踏み込んで掘り下げてみましょう。

ヴェルファイアのベルト周りから聞こえる異音は、実は音の鳴り方によって「ゴムベルト自体の滑り」なのか「テンショナーやプーリーのベアリング劣化」なのかを高い精度で判別できます。
| 異音の聞こえ方 | 音が出やすいタイミング | 原因となっている部品と現象 | 必要な修理メニューと費用 |
|---|---|---|---|
| ①キュルキュル・キー | 寒い朝の始動直後や雨天・冷房ON | ベルトのリブ溝摩耗と張力低下滑り | ベルト+テンショナー(2.4万〜) |
| ②チリチリ・シャラ | アイドリング中も常時小さく鳴る | テンショナーやプーリー軸受の摩耗 | テンショナー+ベルト(2.4万〜) |
| ③ギュルギュル・ガタ | エアコン作動時やDレンジ停車中 | 発電機ワンウェイプーリー内部固着 | OAPプーリー+ベルト(2.2万〜) |
| ④ゴーッ・ジャラ | 回転数に比例してうなり音が増す | ウォーターポンプ軸受破損と水漏れ | WPポンプ+ベルト(3.8万〜) |
ヴェルファイアに使われている『Vリブドベルト』は、ベルト内側に並んだ6本〜7本の細かいV字の溝(リブ)の「両側面」がプーリーの溝に食い込むことで回転力を伝えているのですが、長年走ってリブの山が削れて痩せると、溝の先端がプーリーの底に当たってしまう『底付き現象』を起こして一気に滑りやすくなるのです。
さらに重要なのが、ベルトを横からグッと押し付けて一定の張りを保っている『オートテンショナー(自動張力調整装置)』の存在になります。
2.4L(2AZ-FE)や2.5L(2AR-FE)に採用されている油圧ダンパー式テンショナーや、3.5L(2GR系)のバネ式テンショナーは、5万〜7万キロ走るとバネの張力が落ちたり油圧ダンパーのオイルが滲んでベルトを押さえる力が弱まったりするのですね。
また、テンショナーの滑車内部のベアリンググリスが劣化すると「チリチリ」「シャラシャラ」という鈴が鳴るような金属音が出始め、オルタネーター先端の『ワンウェイクラッチプーリー(OAP)』が固着するとベルトがバタバタと暴れて「ギュルギュル」と鳴くため、ゴムとテンショナーの両面から原因を捉えることが不可欠ですよ。
走行5万キロや5年超でベルト鳴きが増える寿命目安
「新車や中古車でヴェルファイアを買ってからまだ一度もベルトを替えていないけれど、何万キロくらいで寿命が来るのだろう」と気になっている方も多いでしょう。
自動車部品メーカーおよびベルトメーカー(バンドー化学・三ツ星ベルト)が推奨するヴェルファイアの補機ベルト交換目安は、『走行距離5万キロ〜7万キロ』または『新車登録から5年〜7年』のどちらか早い方となっています。
一般的なコンパクトカーよりもヴェルファイアの補機ベルトに厳しい負荷がかかる最大の理由は、大空間のデュアルエアコンと多数の快適電装品を動かすために「大型のオルタネーター(発電機)」と「大容量エアコンコンプレッサー」が搭載されており、ベルトを回す抵抗が非常に大きいからです。
たとえば真夏の渋滞中に前後エアコンをフル稼働させ、パワーバックドアや両側電動スライドドア、大画面ナビや後席モニターを使いながらアイドリングストップから再始動する場面を想像してみてください。
その瞬間、オルタネーターは100アンペアを超える大電流を発電しようとして強烈なブレーキ(回転抵抗)がかかり、同時にコンプレッサーの電磁クラッチが「カチッ!」と繋がるため、1本の補機ベルトには何十キロもの引っ張り荷重が瞬間的に叩きつけられるわけですね。
しかもヴェルファイアのエンジンルームは静粛性を高めるために遮音カバーで密閉されており、夏場は80℃〜90℃以上の熱気がこもるため、走行距離が3万〜4万キロと少なくても、5年〜7年が経過するとゴムの弾力が失われて朝一番にキュルキュルと鳴き始めます。
とくに20系ヴェルファイアや30系前期・後期モデルはすでに5年〜15年以上が経過しており、1回目のベルト交換時期をとっくに迎えているか、10万キロを超えて2回目の交換が必要なタイミングに入っている車両が大半を占めているのです。
「2回目の車検(5年目)または3回目の車検(7年目)・走行6万キロ前後」をひとつの基準として、異音が小さくても予防交換を検討するのが安心なカーライフの秘訣ですよ。
ベルト断裂でバッテリー上がりやオーバーヒート危機
もし朝一番の「キュルキュル」というベルト鳴きを、「走り出せば音が消えるから大丈夫」「次の車検まであと半年あるからそのまま乗ろう」と放置し続け、走行中に補機ベルトがブチッと切れてしまったらどうなるのでしょうか。
先ほどお伝えした通り、ガソリン車のヴェルファイアは1本のベルトですべての補機を回しているため、ベルトが断裂(または脱落)した瞬間、車には3つの深刻な機能停止が同時に襲いかかります。
トヨタ自動車公式の日常点検ガイドでも、Vベルトを劣化したまま使用するとスリップして異音の原因になり、切断されるとエンスト、オーバーヒート、バッテリー上がりなどの恐れがあると明確に警告されています(出典:トヨタ自動車公式『アフターサービス:ドライバーの日常点検 クルマのメンテナンス エンジンルーム』)。
まず第1の危機として、ベルトが切れた瞬間にウォーターポンプ(冷却水ポンプ)の回転が完全に止まり、エンジン内部の冷却水が1ミリも循環しなくなるため、高速道路や登坂路ではわずか数分で水温が120℃を超えて致命的な『オーバーヒート』を引き起こすのです。
第2の危機として、オルタネーターによる発電がゼロになってメーター内の赤い『充電警告灯(バッテリーマーク)』が点灯し、バッテリーに蓄えられたわずかな電力を消費し尽くした時点で点火プラグに火が飛ばなくなり、走行中に突然エンジンが止まる『路上エンスト』に陥るでしょう。
さらにバッテリー電圧が急低下すると、ヴェルファイアの電動パワーステアリング(EPS)のアシスト力まで失われ、2.2トンを超える巨体のハンドルが鉛のように重くなって路肩へ寄せることすら困難になります。
また第3の被害として、高速回転中にちぎれたベルトの破片がエンジンルーム内でムチのように暴れ回り、近くの電動ファン配線やラジエーターホース、クランクシャフトのオイルシールを叩き割って数十万円の二次被害をもたらすケースも珍しくないため、キュルキュル音は絶対に放置してはいけません。
ヴェルファイアの補機ベルト鳴きやキュルキュル修理
第1章では、ヴェルファイアのエンジンルームからキュルキュルと異音が鳴る物理的な理由や、ガソリン車の1本掛け構造、そして放置してベルトが切れた際のオーバーヒートやエンストの危険性を確認してきました。
ここからは実践編として、昔の車のように「ヒビ割れ」が見えない現代のヴェルファイアの補機ベルトをどのように点検・診断すればよいのか、プロが使っている具体的なチェック方法を解説します。
さらに、市販のベルト鳴き止めスプレーを吹いてはいけない理由や、トヨタディーラーよりも1万〜2万円安く純正同等品質でリフレッシュできる街の整備工場の活用法まで詳しく見ていきましょう。
ヒビが見えないEPDMベルトの摩耗と異音診断法
「自分でボンネットを開けてベルトを覗いてみたけれど、ゴムにヒビ割れが1つもないからまだ寿命じゃないはずだ」と思い込んでしまうのは、現代の車において最も多い診断ミスです。

ご自宅でも安全に確認できる「ヴェルファイアの補機ベルト&テンショナー寿命診断4つのチェックポイント」を図解にまとめました。
ヒビ割れが出ないEPDM製補機ベルトの寿命診断4つのチェック法
チェック1:冷間始動時やエアコンON・Dレンジ負荷時の異音確認
朝一番の始動直後や冷房ON時にキュルキュル・チリチリ鳴けば要交換サイン
チェック2:専用「ベルト摩耗ゲージ」によるV字リブ山の痩せ計測
ヒビがなくてもリブ山が削れてゲージが沈み込めば底付きスリップの寿命状態
チェック3:オートテンショナー本体の「張力インジケーター目盛り」確認
エンジン停止状態でテンショナーの突起マークが基準範囲から外れていれば伸び限界
チェック4:油圧ダンパーからのオイル滲みとゴム粉(黒い粉)の付着
テンショナー筒部の油汚れやプーリー周辺の黒いゴム削れ粉は末期劣化の証拠
なぜヒビ割れで判断してはいけないのかというと、2000年代後半以降のトヨタ車(ヴェルファイア全世代)には耐熱性・耐オゾン性を劇的に高めた『EPDM(エチレンプロピレンジエンゴム)』製のベルトが採用されており、10万キロ走っても昔のようなバキバキの亀裂が入らないからです。
その代わり、EPDMベルトは走るほどV字のリブ山が消しゴムのように少しずつすり減って細くなり、見た目には綺麗に見えても溝の深さが限界に達してキュルキュルと滑り始めます。
そこでプロの整備現場では、プラスチックや金属でできた専用の『ベルト摩耗ゲージ』をベルトの溝に当てて山が痩せていないかを測るとともに、オートテンショナー本体に刻まれている『インジケーター(突起と基準線のズレ)』を目視してベルトの伸びを正確に診断しているのですね。
ご自身でエンジンルームを覗く際は、必ずエンジンを完全に停止して鍵を離した安全な状態で、ライトで照らしながらベルト背面の毛羽立ちやプーリー周りの黒いゴム粉をチェックしてみてください。
市販の鳴き止めスプレーや単品交換で失敗するリスク
補機ベルトのキュルキュル音が気になり始めたとき、出費を抑えようとして多くの方がやってしまいがちな「2つの大きな失敗パターン」があります。
1つ目の失敗が、ホームセンターやカー用品店で800円〜1,500円ほどで売られている『市販のベルト鳴き止めスプレー』をヴェルファイアのベルトに吹き付けてしまうことです。
部品プロとして断言しますが、現代のヴェルファイアに使われている『EPDM製Vリブドベルト』に市販の鳴き止めスプレー(粘着剤)やKURE 5-56などの潤滑スプレーを吹き付けることは絶対にやめてください。
なぜなら、鳴き止めスプレーに含まれる松脂(ロジン)や特殊ポリマーなどのベタベタした粘着成分は、昔の単純な台形Vベルト向けに作られたものであり、細かいリブ溝が並んだEPDMベルトに吹くとゴム表面を変質・膨潤させてしまうからです。
吹き付けた直後の1〜2日だけは粘着力で音が止まったように見えますが、すぐにそのベタつきがエンジンルーム内の砂埃や削れたゴム粉を大量に吸着してプーリーの溝に団子状に固着し、数日後には「ギャーッ!」「キュルキュル!」とスプレー前より何倍もひどい異音が常時鳴り響くようになるのですね。
こうなると新品ベルトに替える際、整備士がプーリーの溝にこびりついた粘着カスをワイヤーブラシとパーツクリーナーで1時間かけて削り落とさなければならず、余計な清掃工賃までかかってしまいます。
そして2つ目の失敗が、走行6万キロを超えているのに「ゴムベルト1本だけ(単品)」を交換してオートテンショナーを古いまま残してしまうケースで、新品ベルトの高い張力に古いテンショナーのベアリングや油圧ダンパーが負けてしまい、交換後1〜2ヶ月で再び「チリチリ」「キュルキュル」と鳴き始める失敗が非常に多いため注意しましょう。
一度でスッキリ異音を完治させるには、ケミカルに頼らず、劣化したテンショナーごとリフレッシュするのが一番の近道になります。
ディーラーと整備工場の補機ベルト交換費用比較
では、ヴェルファイアの補機ベルトとオートテンショナーを交換する場合、トヨタ正規ディーラーと街の整備工場ではどのくらい修理費用に差が出るのでしょうか。

ディーラーでの「純正部品交換」と、街の整備工場での「社外優良OEM部品(バンドー化学・三ツ星ベルト・NTN等)交換」の費用内訳を比較表にまとめました。
| 交換メニュー・項目 | ①ディーラー(トヨタ純正部品) | ②整備工場(社外優良OEM部品) |
|---|---|---|
| ベルト単品交換総額 | 約11,000円〜16,000円(工賃込) | 約8,000円〜12,000円(工賃込) |
| 補機ベルト部品代 | 約5,500円〜8,500円 | 約3,000円〜5,000円(BANDO/三ツ星) |
| テンショナー部品代 | 約18,000円〜28,000円 | 約11,000円〜18,000円(優良OEM) |
| セット交換総額目安 | 約38,000円〜58,000円 | 約24,000円〜38,000円(約1.5万円お得) |
自動車部品のトップセールスとして一番おすすめしたい賢い修理法は、街の認証・指定整備工場へ依頼し、『バンドー化学(BANDO)』や『三ツ星ベルト(MITSUBOSHI)』の社外優良OEMベルトと、『NTN』や『BANDO』製のオートテンショナーをセットで手配してもらう方法です。
実はトヨタ純正の補機ベルトも、製造しているのはバンドー化学や三ツ星ベルトといった日本のトップメーカーであり、純正箱に入っているかメーカー自社箱に入っているかの違いだけで、品質や耐久性は純正品とまったく同じ水準を誇ります。
工賃の二重払いを防ぎ、1回の入庫でベルト周りを完璧にリフレッシュするための同時交換メニューを図解にまとめました。
二度手間と工賃重複を防ぐ!「補機ベルト周り同時リフレッシュ4点セット」
1. EPDM製Vリブドベルト新品(バンドー化学 / 三ツ星ベルト)
トヨタ純正OEM供給メーカーの高耐久ベルトでスリップ鳴きを根絶する
2. オートテンショナーAssy(油圧ダンパー / スプリング+プーリー)
ベルト脱着のついでに交換すれば追加工賃を抑えて張力と軸受を一新できる
3. アイドラープーリー&オルタネーターワンウェイプーリー点検交換
3.5L車のアイドラーや発電機クラッチプーリーの回転ガタ・固着を解消する
4. ウォーターポンプ軸のガタ・ピンク色冷却水漏れの同時チェック
ベルトを外した状態でポンプを手で回し異音や水漏れ結晶があれば同時交換
ヴェルファイアの補機ベルト交換は、右フロントタイヤとインナーフェンダーカバーを外して横からアクセスするため、ベルトとオートテンショナーを同時に替えれば脱着工賃の重複を丸ごとカットできるのです。
結果としてディーラーより約1.5万円〜2万円も安く、今後6万〜7万キロは朝一番のキュルキュル音に一切悩まされない静かなエンジンルームを取り戻せますよ。
補機ベルト鳴きやキュルキュル異音に関する質問
ここでは、ヴェルファイアの補機ベルト鳴きやキュルキュル異音に関して、読者のあなたからよく寄せられる4つの質問へ順番にお答えしていきましょう。
タイミングベルトとファンベルトの違いという疑問や、ベルトが鳴いたまま車検に通るのかなど実務で役立つ判断基準をまとめましたのでチェックしておいてください。
Q1. よく聞く「タイミングベルト」と、今回解説されている「補機ベルト(ファンベルト)」は同じものですか?
A. いいえ、まったく別の部品です。ヴェルファイアのエンジン内部(吸排気バルブの駆動)には、10万キロ交換不要な金属製の『タイミングチェーン』が採用されています。一方、エンジン外側の側面に掛かっていてキュルキュルと鳴くゴム製のベルトが『補機ベルト(ファンベルト)』であり、こちらは5万〜7万キロごとの定期交換が必要な消耗品です。
Q2. 朝一番だけキュルキュルと鳴り、整備工場に着く頃には音が消えてしまうのですが、どうやって伝えればいいですか?
A. 朝一番にエンジンをかける際、スマートフォンの動画撮影機能を使ってボンネット付近の「キュルキュル」「チリチリ」という実際の異音を15秒ほど録画しておき、工場の整備士に聞いてもらうのが一番確実です。音の周波数やリズムから、ゴムの滑りなのかテンショナーベアリングの音なのかを即座に診断してもらえます。
Q3. 補機ベルトからキュルキュルと音が鳴っている状態でも、そのまま車検に通りますか?
A. 検査ラインでベルトの著しい緩みや損傷(亀裂・欠け)、または激しいスリップ異音が確認された場合は保安基準不適合となり車検に通りません。仮にエンジンが温まっていて検査時に音が鳴らず通過できたとしても、直後にベルト切れを起こす危険が高いため、車検整備とあわせて交換しておくのが安心です。
Q4. ヴェルファイアの補機ベルト交換は、器用な人なら自宅の駐車場でDIY作業できますか?
A. ヴェルファイアのエンジンルーム横は非常に隙間が狭く、車体をジャッキアップして右前輪とアンダーカバーを外したうえで、硬いオートテンショナーの六角ボルトに長い専用レンチをかけて力いっぱい縮めながらベルトを掛け直す必要があります。指を挟む怪我やベルトの掛け間違いリスクが高いため、リフトと専用工具を備えたプロ工場へ依頼することをおすすめします。
とくにQ2でお伝えした通り、ベルト鳴きはエンジンが温まると一時的に消えてしまう性質がありますので、冷えている朝一番のエンジン始動音をスマホで動画に撮ってから整備工場へ見せに行くと、再現確認の手間が省けて修理がスムーズに進みますよ。
ヴェルファイアの補機ベルト鳴きとキュルキュル総括

ここまで、ヴェルファイアの補機ベルトが朝一番や雨の日、エアコン作動時にキュルキュルと鳴く物理的な原因から、ガソリン車の1本掛け構造とハイブリッド車の違い、EPDMベルトの寿命診断法、そして交換費用を安く抑える方法まで詳しく解説してきました。
あらためて結論をお伝えすると、ガソリン車のヴェルファイアから聞こえるキュルキュル音やチリチリ音は、発電機とウォーターポンプを1本で回す補機ベルトとオートテンショナーが寿命を迎えたサインであり、断裂してオーバーヒートやエンストを招く前にセット交換することが最善の対策になるということです。
最後に、愛車のヴェルファイアの補機ベルト鳴きを確実に解消するための4つの重要ポイントを振り返っておきましょう。
1つ目は、現代のヴェルファイアに採用されているEPDM製Vリブドベルトは10万キロ走ってもヒビ割れが出にくいため、「ヒビがない=大丈夫」と油断せず、走行5万〜7万キロまたは5年〜7年を目安に交換することです。
2つ目は、温まると消える朝一番の「キュルキュル音」やアイドリング中の「チリチリ音」をスマホ動画で記録し、テンショナーの張力インジケーター目盛りとあわせて早めにプロへ診断してもらうことになります。
3つ目は、ゴムを変質させ砂埃を吸着して異音を悪化させる「市販のベルト鳴き止めスプレー」は絶対に使わず、また5万キロを超えた車両ではベルト単品だけでなく「オートテンショナー(および異音のあるプーリー)」も同時に交換して再発を防ぐことでしょう。
そして4つ目は、街の整備工場で『バンドー化学(BANDO)や三ツ星ベルト等の社外優良OEM部品』を指定して同時交換すれば、純正同等の品質で総額約2.4万〜3.8万円に費用を抑えられることに尽きます。
補機ベルトとテンショナーを新品にリフレッシュした直後のヴェルファイアは、冬の寒い朝でもセル一発で驚くほど静かに始動し、高級ミニバン本来の極上の静粛性と高い資産価値(リセールバリュー)を長く保ち続けてくれるはずです。
ぜひ今回の記事を参考に、まずは次の朝一番のエンジン始動時に耳を澄ませて、大切な愛車からのサインをチェックしてみてくださいね。



