30系ヴェルファイア前期・後期の違いと見分け方!中古相場も比較
こんにちは。アルヴェル&ハイエース完全ガイド 運営者の「ホシ」です。
中古で人気の30系ヴェルファイアは、2018年1月の改良で前期と後期に分かれます。
ただ、外観の見分け方や安全装備の違いと中古相場の差が気になりますね。
今回は部品プロの視点から前期・後期の識別点と後悔しない選び方を解説しましょう。
この記事のポイント
- ヘッドライトやバンパー形状による前期と後期の外観の見分け方
- 第2世代トヨタセーフティセンス全車標準化とV6の8速AT化
- 後期型の中で注意すべきディスプレイオーディオ改良の年式差
- 前期と後期の中古車相場や輸出リセール差と弱点部品の点検法
30系ヴェルファイア前期と後期の違い・見分け方
30系ヴェルファイアの中古車を探し始めると、2015年1月から2017年12月まで生産された『前期型』と、2018年1月から2023年6月まで生産された『後期型』の間で、なぜこれほど中古車価格に差があるのか疑問に感じる方は非常に多いです。

私は自動車部品メーカーのセールスとして前期型と後期型の両方で東京〜山梨間の高速道路や山道を数多く走らせてきましたが、2018年1月のマイナーチェンジは単なるお化粧直しではなく、安全装備からボディ剛性まで別物と言えるほど大幅なアップデートが施されていました。
まずは街中や中古車サイトの写真をパッと見ただけで3秒で見分けられる外観の識別ポイントと、中身(安全装備・エンジン・車体構造)の決定的な違いから順番に見ていきましょう。
二段ヘッドライトと流れるウインカーの外観識別点
最初に「30系ヴェルファイアの前期と後期を正面から見分けるにはどこを見ればよいか?」という結論をお伝えすると、象徴である『上下2段LEDヘッドライトの厚み』と『ウインカーの点灯方式』を見るのが一番確実です。
実車や中古車写真を見て3秒で判別できる「前期型と後期型の外観4大見分け方チェックリスト」を図解にまとめました。
一目でわかる!「30系ヴェルファイア前期・後期の外観見分け方」
見分け方1:上下2段ヘッドライトの厚みとブルー加飾の有無
前期は黒ベゼル調、後期はさらに薄く鋭角化され3眼仕様にブルー加飾が入る
見分け方2:流れるウインカー(シーケンシャルターンランプ)
前期は全車通常の点滅式、後期の3眼LED装着車は内から外へ光が流れる
見分け方3:エアロバンパー左右の「コの字型大型メッキ開口部」
前期Z系はハの字ロアグリル一体型、後期は左右端に巨大な縦型メッキ枠が独立
見分け方4:リアメッキガーニッシュのテールランプへの食い込み
前期はテール上縁に沿う水平形状、後期はテール中央へ鋭く突き刺さる形状
まず目元のヘッドライトを比較すると、前期型(2015〜2017年)は上下2段のレンズそれぞれに少し縦の厚みがあり、内部ハウジングが黒く引き締められた「ブラックインナーベゼル」になっているのが特徴です。
また前期型では、フロントグリル中央から伸びるメッキバーがヘッドライトの上段と下段の間へ一直線に貫通する造形になっていました。
これに対して後期型(2018〜2023年)では、ヘッドライト全体が上下に凝縮されて一段と細くシャープな目つきになり、上段のロービームが四角い3連プロジェクター(3眼LEDヘッドランプ)へと進化しているのですね。
特に後期型の人気グレード『Z Gエディション』等の3眼LED装着車では、上下段の境目にクリアブルーの美しいエクステンション加飾が施されており、消灯時でも先進的な高級感を放っています。
さらにウインカーを出した瞬間、前期型は全車が同時点滅するのに対し、後期型の3眼LEDヘッドライト車は内側から外側へ光が流れる『シーケンシャルターンランプ』が標準装備されたため、交差点ですれ違うだけでも一目で後期型だと見分けられるわけですよ。
フロントグリルとエアロバンパー開口部の造形差
ヘッドライト以上に遠目からでも1秒で前期と後期を見分けられる最大の識別ポイントが、フロントグリルとバンパー下部の『メッキ加飾の張り出し方』です。
30系ヴェルファイアの中古車市場では、実に8割以上のユーザーがスポーティなエアロボディ系グレード(2.5Z、2.5Z Gエディション、3.5ZG、ハイブリッドZR等)を選んでいます。
このエアロボディ(Z系)のフロントバンパーを見比べると、前期型はナンバープレートの下にある台形のロアグリルが大きく「ハの字」に口を開けており、そのすぐ外側に小さな丸型フォグランプが控えめに収まるスッキリとした造形でした。
一方の後期型エアロボディでは、バンパーのデザインテーマが「バンパー両端までメッキを張り出させたワイド&ローの強調」へと大きく舵を切っています。
具体的には、後期型のZ系バンパーは左右の両端に「分厚いコの字型(ブーメラン型)のメッキガーニッシュで囲まれた巨大な縦型ダクト開口部」が独立して配置され、まるでダンベル(バーベル)のように左右へ大きく踏ん張った迫力満点の顔つきに変わったのです。
またフロントグリル(アッパーグリル)の横バーを見ても、前期型は「太い横一文字のメッキバーが3本並んだ塊感のあるデザイン」だったのに対し、後期型は「細かい段差を刻んだ繊細な横バーが幾重にも重なる立体的なダークメッキ調(またはシルバー塗装)」へと洗練されました。
ちなみにエアロパーツが付かない標準ボディ(X、V、VL、Executive Lounge)においても、前期型がグリルとロア開口部を分けた端正な顔立ちだったのに対し、後期型は上から下まで一体化した大開口の金属調グリルと水平メッキバーへと変更されており、どちらのボディタイプでも「バンパー左右のメッキの大きさとグリルの深さ」を見れば迷わず識別できるでしょう。
さらにサイドビューに目を向けても、人気グレード『2.5Z Gエディション』等に装着される純正18インチ切削光輝アルミホイールが、前期型の直線的な5本ツインスポークから後期型では立体的なひねりを加えたマルチスポークへと変更されている点も、通な見分け方として役立ちます。
リアガーニッシュとテールランプの後ろ姿比較
前の車について走っている時や、駐車場にバックで停まっている30系ヴェルファイアを後ろから見て「あれは前期かな?後期かな?」と見分けたい時は、バックドア中央の『メッキガーニッシュの両端』と『テールランプの色味』に注目してください。

実は30系ヴェルファイアのリアビューは、マイナーチェンジによって前期と後期でバックドアのパネル造形そのものが変更されるほど手の込んだ改良が行われています。
まず前期型の後ろ姿を見ると、エンブレムの下を横に走る太いメッキのリアガーニッシュが、左右のテールランプ(リアコンビネーションランプ)の「一番上のフチ」に沿ってなだらかに繋がる形状になっているのですね。
そして前期型のテールランプ本体は、外側から内側までレンズ全体が鮮やかな「クリアレッド(赤一色に近い透明感のある赤)」で統一されており、とてもシンプルで分かりやすい造形をしていました。
これに対して後期型のリアビューでは、中央のメッキガーニッシュが一段と分厚くワイドになり、その左右両端が「テールランプの上側と下側のレンズの間(真ん中)へグサッと鋭く食い込むような二股の形状」へと劇的に変更されたのです。
さらに後期型のテールランプは、レンズの周囲が黒く縁取られた「ブラックスモーク調のインナー加飾」となり、夜間にスモールランプを点灯した際も2本のL字型レッドラインが立体的に浮かび上がるクールな発光パターンへ進化しました。
そのためフロントマスクを後期用のバンパーやヘッドライトに交換した「前期ベースの後期仕様カスタム車」であっても、リアゲートごとの交換は費用が高く手つかずになっている車両が多いため、後ろのメッキガーニッシュがテール中央に食い込んでいるかを見れば本物の後期型かどうかを高い確率で見抜けるのもプロの知恵ですよ。
また3眼LEDヘッドライト装着の後期型であれば、フロントだけでなくリアのテールランプ側のウインカーも内側から外側へ美しく流れるシーケンシャルターンランプになっており、後ろ姿の先進感でも明確な差がつけられています。
第2世代トヨタセーフティセンスの安全装備進化
ここまで外観の見分け方をお伝えしてきましたが、前期型と後期型の中古車相場に大きな価格差がついている本当の理由は、見た目以上に『予防安全装備(Toyota Safety Sense)の世代交代』にあるのです。

トヨタ自動車公式のマイナーチェンジ発表資料にも明記されている通り、2018年1月発売の後期型からは、単眼カメラとミリ波レーダーの性能を高めた『第2世代Toyota Safety Sense』が全車に標準装備されました(出典:トヨタ自動車公式ニュースルーム『TOYOTA、アルファードならびにヴェルファイアをマイナーチェンジ(第2世代Toyota Safety Sense全車標準装備・V6 8速AT化)』)。
実は前期型(2015〜2017年式)の時代には、自動ブレーキや全車速追従機能付レーダークルーズコントロールが「メーカーオプション(別売り)」扱いだったため、中古の前期型にはそもそも追従クルーズすら付いていない車両が数多く混ざっているのです。
しかも前期型のオプション安全装備は初期世代だったため、衝突被害軽減ブレーキの検知対象が「車両と昼間の歩行者」に限られ、車線逸脱警報も白線を踏み越えそうな時にブザーで知らせる機能が中心でした。
一方、後期型に全車標準装備された第2世代Toyota Safety Senseでは、「夜間の歩行者」や「昼間の自転車運転者」まで検知して衝突回避を支援できるようになったほか、高速道路で車線の中央を走るようハンドル操作を連続支援する『レーントレーシングアシスト(LTA)』が新採用されたのですね。
私自身、東京から山梨までの中央道を走る際、後期型のLTAをオンにすると全車速追従クルーズと車線中央維持アシストが協調して、長距離運転の肩や腕の疲れが半分以下に減ることを実感しました。
さらに後期型では標識をメーター内に表示する『ロードサインアシスト(RSA)』や、死角の並走車を知らせる『ブラインドスポットモニター(BSM)』の設定も拡大されており、家族を乗せる安心感は後期型が大きくリードしていると言えるでしょう。
V6エンジンの直噴8速AT化とボディ剛性の向上
さらに自動車部品のプロとして見逃せない前期・後期の決定的な違いが、3.5L V6ガソリン車の『エンジン・変速機の全面刷新』と、全車に施された『ボディ剛性と乗り心地の熟成』です。
30系ヴェルファイアの「前期型」と「後期型(前半・後半)」における主要仕様の違いを比較表にまとめました。
| 比較項目 | 30系前期(2015.1〜2017.12) | 30系後期・前半(2018.1〜2019.12) | 30系後期・後半(2020.1〜2023.6) |
|---|---|---|---|
| ①ヘッドライト・ウインカー | 黒ベゼル2段LED・通常点滅式 | 薄型2段LED・3眼は流れるウインカー | 薄型2段LED・3眼標準グレード拡大 |
| ②予防安全装備(TSS) | オプション設定(LTA非搭載) | 第2世代TSS全車標準(LTA・夜間対応) | 第2世代TSS全車標準(ICS等さらに充実) |
| ③3.5L V6エンジン&AT | 2GR-FE(280PS)+6速AT | 2GR-FKS(301PS)+Direct Shift-8AT | 2GR-FKS(301PS)+Direct Shift-8AT |
| ④ナビ・オーディオ仕様 | オーディオレス可(社外ナビ容易) | オーディオレス可(社外BIG-X対応) | 9インチDA標準装備(社外ナビ交換不可) |
まず3.5L V6車(ZGやVL等)を狙う方に知っていただきたいのが、前期型は『2GR-FE型(280馬力・344N・m)+6速AT』だったのに対し、後期型では直噴D-4Sを備えた新世代『2GR-FKS型(301馬力・361N・m)+Direct Shift-8AT』へ刷新されている事実です。
出力が21馬力向上して301馬力に達しただけでなく、変速機が6速ATから8速ATへ多段化されたことで、時速100キロ巡航時の回転数が低く抑えられ、静粛性と高速燃費が目に見えて向上しました。
加えて、2.5Lガソリン車やハイブリッド車を含むすべての後期型において、車体パネルの接合部に塗る『構造用接着剤』の塗布範囲が大幅に拡大され、フロントガラス等にも『高剛性ガラス接着剤』が採用されているのですね。
この構造用接着剤の増設とショックアブソーバーの減衰力見直しにより、ミニバン特有の段差通過時の微振動(ブルブル感)やレーンチェンジ時の揺れ返しがピタッと収まるタフな骨格へ熟成されているのが大きな魅力ですよ。
ヴェルファイア30系前期・後期の違いや見分け方比較
第1章では、30系ヴェルファイアの前期型と後期型を一目で見分ける外観の識別ポイントと、第2世代Toyota Safety Senseや8速AT・ボディ剛性の進化について見てきました。
しかし、いざ中古車を探し始めると、「後期型の中でも2018〜2019年式と2020年式以降でナビの仕組みが違うって本当?」「前期と後期の価格差とリセールバリューを考えると、結局どちらを買うのが得なの?」という疑問にぶつかるはずです。
ここからは、後期型を選ぶ際に最も見落とされがちなディスプレイオーディオ改良の注意点と、前期・後期の中古車相場および輸出リセールの差、さらに購入前に確認すべき消耗部品の弱点まで本音で掘り下げていきましょう。
後期モデル内のディスプレイオーディオ改良と注意点
30系ヴェルファイアの後期型を中古で狙うあなたに最重要知識としてお伝えしたいのが、後期型の途中で実施された『2019年12月一部改良(2020年1月発売)によるナビ仕様の激変』です。
トヨタ自動車公式の発表通り、2019年12月の一部改良を境に、後期型は「従来のナビが選べる後期・前半(2018年1月〜2019年12月)」と、「9インチディスプレイオーディオ(DA)が標準装備された後期・後半(2020年1月〜2023年6月)」の2つに分かれました(出典:トヨタ自動車公式ニュースルーム『TOYOTA、アルファードならびにヴェルファイアにスマートフォン連携機能付ディスプレイオーディオを標準装備』)。
中古車選びで後悔しないための「年式別のナビ&エンタメ選び分け基準」を図解にまとめました。
要注意!「年式で異なる30系ヴェルファイアのナビ仕様と選び方」
①前期型(2015.1〜2017.12):社外大画面ナビ装着車が豊富
アルパイン10型・11型BIG-Xやカロッツェリア専用ナビへの交換・後付けが自在
②後期・前半(2018.1〜2019.12):第2世代TSS+社外BIG-Xが両立
後期フェイスと最新安全装備を持ちながら11インチBIG-Xや後席モニターが組める
③後期・後半(2020.1〜2023.6):9インチディスプレイオーディオ標準
Apple CarPlay等には便利だが社外ナビへの交換は原則不可となる点に注意
ここで一番多い失敗が、「後からアルパインの11インチナビ(BIG-X)に交換しよう」と考えて2020年式以降の後期・後半モデルを買ってしまい、インパネ一体型の9インチディスプレイオーディオが外せずに困ってしまうケースです。
2020年1月以降のディスプレイオーディオ標準車は、車両設定やDCM通信機がモニターと連動しているため、一般的な社外ナビやBIG-Xへの交換が原則できません。
そのため「スマホの地図アプリ(Apple CarPlay / Android Auto)を繋いで使いたい方」や「純正JBLナビ装着車」を狙うなら2020年式以降の後期・後半モデルが快適です。
反対に、「アルパインの11インチBIG-Xと大画面後席モニターで前後別々の映像を流したい!」というご家族には、第2世代TSSと社外ナビの自由度を両立できる『2018年1月〜2019年12月式の後期・前半モデル』が狙い目になりますよ。
前期と後期の中古車相場と海外輸出リセールの差
続いて、あなたの予算に直結する『前期型と後期型の中古車相場の違い』、そして売却時の『リセールバリュー(資産価値)のカラクリ』を比較していきましょう。

現在の中古車市場における「30系前期型」と「30系後期型」のグレード別中古車相場とリセール特徴を比較表にまとめました。
| 相場・資産価値の比較項目 | 30系前期型(2015年〜2017年式) | 30系後期型(2018年〜2023年式) |
|---|---|---|
| ①2.5Z / Z Aエディション相場 | 約160万円〜230万円前後(手頃な価格帯) | 約270万円〜360万円前後(高年式は高値安定) |
| ②2.5Z Gエディション相場 | 約200万円〜270万円前後(装備充実でお得) | 約320万円〜450万円前後(輸出需要で最高人気) |
| ③3.5L V6 / ハイブリッド相場 | 約190万円〜280万円前後(新車比で大幅割安) | 約330万円〜490万円前後(8ATのV6は希少価値大) |
| ④数年後のリセールと特徴 | 初期の値落ちが終わり購入総額を抑えられる | 海外輸出と国内需要が重なり売却時も高値が残る |
表の通り、前期型(2015〜2017年式)はすでに新車登録から9年〜11年が経過し、マレーシア等の海外輸出先の「年式規制(初度登録から5年〜7年以内等の制限)」から外れているため、中古車相場が約160万円〜270万円前後まで買いやすく落ち着いているのが特徴です。
つまり「初期費用を200万円台前半に抑えて、2列目エグゼクティブパワーシートが付いた上級グレード『2.5Z Gエディション』や『3.5VL』を長く乗り潰したい!」という方にとって、30系前期型は抜群にお買い得な選択肢になっています。
一方、後期型(特に2020〜2023年式)が320万円〜450万円前後と高値を維持している理由は、40系登場後も「押し出しの効いた2段ヘッドライトと2.5L純ガソリンエンジン」を求める国内外のバイヤーから指名買いが続いているからなのですね。
特に後期型の『2.5Z Gエディション(またはゴールデンアイズ)』に「ツインムーンルーフ」「3眼LED」が揃ったパールや黒の車両は、売却時にも高い買取額が期待できるため、リセール重視なら後期型が鉄板と言えるでしょう。
中古30系購入時に確認すべき消耗部品と弱点箇所
ここで、自動車部品メーカーのセールスとして全国の整備工場と関わる私の視点から、30系ヴェルファイア(特に走行5万キロ〜10万キロ前後の個体)を中古で買う前に必ずチェックしてほしい『3つの消耗部品と弱点箇所』をお伝えします。
30系ヴェルファイアはエンジンも変速機も頑丈な名車ですが、車重が2トン以上あるため、足回りのゴムブッシュ類や油圧ダンパーには普通の乗用車の1.5倍以上の負荷がかかり続けているのですね。
まず1つ目に絶対確認していただきたい弱点が、ダブルウィッシュボーン式リアサスペンションの『リアショックアブソーバーのオイル滲み・漏れ』と『フロントスタビライザーリンクのブーツ破れ』です。
走行6万キロ〜8万キロを超えた個体では、リアショックの黒い筒にオイルが垂れた跡が付いていたり、段差でフロント足回りから「コトコト」と小さな異音が出ている車両が少なくありません。
契約前の実車確認では、リアタイヤの隙間からショックアブソーバーを覗き込んでオイル漏れがないか確認し、もし滲みがあれば「納車整備で新品ショック(部品代は1本1万円前後と安価です)に交換してもらえるか」を交渉するのが賢い買い方でしょう。
そして2つ目のチェックポイントが、両側パワースライドドアを開閉した際の『モーターの作動音や引っかかり』と、電動格納ドアミラーが左右ともスムーズに最後まで開閉するかという電装系の動作確認です。
さらに3つ目として、外装だけを後期バンパーとライトに交換した「前期ベースの後期仕様カスタム車」を高値で掴まされないよう、必ず車検証の『初度登録年月(平成30年1月以降か)』と運転席ハンドルの『LTAスイッチの有無』を自分の目で確かめてから契約してくださいね。
特に中古車販売店で見積もりを取る際は、1年以上の走行距離無制限保証が付帯しているか、そして整備記録簿に定期的なエンジンオイル交換の履歴が残っているかを営業マンに確認しておくと、納車後の思わぬ出費を未然に防げます。
前期と後期の選び方や維持費に関するよくある質問
ここでは、30系ヴェルファイアの前期型と後期型の違いや見分け方、そして購入後の維持費に関して、読者のあなたからよく寄せられる4つの質問へお答えしていきましょう。
特別仕様車「ゴールデンアイズ」の前期・後期での違いや、自動車税・燃費の差をまとめましたので参考にしてみてください。
Q1. 特別仕様車「Golden Eyes(ゴールデンアイズ)」にも前期と後期の違いはありますか?
A. はい、明確な違いがあります。2016年発売の前期ゴールデンアイズは第1世代の安全装備でウインカーも点滅式ですが、2020年発売の後期ゴールデンアイズはゴールド加飾の3眼LED(流れるウインカー付)、第2世代TSS、パワーバックドアが標準装備されています。
Q2. 30系ヴェルファイアの前期と後期で、自動車税や2.5L車の燃費に違いはありますか?
A. 売れ筋の2.5Lガソリン車(2AR-FE)は前期も後期も同じエンジンとCVTのため、自動車税(年額43,500円〜45,000円)や実燃費(街乗り8〜9km/L・高速11〜13km/L前後)に差はありません。3.5L V6車は後期で8速AT化され高速燃費が約1km/L向上しています。
Q3. 30系前期型のヘッドライトやバンパーを、後から純正の後期型パーツへ交換できますか?
A. 変換ハーネスを使えば物理的な移植(後期仕様化)は可能ですが、バンパー・グリル・3眼LEDヘッドライト一式を純正新品で揃えると部品代と塗装工賃で50万円〜80万円以上かかります。最初から後期型の車両を購入したほうが安く済み、安全装備も手に入ります。
Q4. 今から30系ヴェルファイアの中古車を買うなら、最も失敗しない鉄板グレードはどれですか?
A. 予算200万〜250万円なら前期型の『2.5Z Gエディション』、予算300万円以上なら後期型の『2.5Z Gエディション』または『2.5Z ゴールデンアイズ』が鉄板です。2列目エグゼクティブパワーシートの快適性とリセールバリューの両方で最も高く評価されます。
とくにQ1とQ4でお伝えした通り、ゴールド加飾のヘッドライトとウルトラスエード調シートを備えた特別仕様車『ゴールデンアイズ』は前期・後期ともに中古車市場で別格の人気を誇っているため、状態の良い個体を見つけたら早めに実車を確認するのがおすすめですよ。
30系ヴェルファイア前期・後期の違いと見分け方総括

ここまで、30系ヴェルファイアの前期型(2015〜2017年式)と後期型(2018〜2023年式)を一目で見分ける外観の識別ポイントから、第2世代Toyota Safety SenseやV6エンジンの進化、そしてディスプレイオーディオの年式差や中古車相場まで解説してきました。
あらためて結論をお伝えすると、前期型と後期型を見分ける最大の決め手は「薄型2段ヘッドライトと流れるウインカー」「エアロバンパー左右の大型メッキダクト」「テールランプ中央に食い込むリアガーニッシュ」の3点であり、中身では「第2世代Toyota Safety Senseの全車標準化」が最大の進化点であるということです。
最後に、あなたが「30系前期型」と「30系後期型(前半・後半)」のどれを選ぶべきか、後悔しないための4つの判断基準を振り返っておきましょう。
1つ目は、高速道路での車線中央維持アシスト(LTA)や夜間の歩行者検知といった安全装備で家族を守り、数年後の高いリセールバリューまで手に入れたいなら、迷わず2018年1月以降の『後期型』を選ぶことです。
2つ目は、後期型の中でも「アルパインの11インチBIG-Xなどの社外ナビと後席モニターを自由に組みたい方」には、オーディオレスが選べた『2018年1月〜2019年12月式の後期・前半モデル』がぴったり合います。
3つ目は、スマホ連携(Apple CarPlay等)をメインに使い、高年式で3眼LEDが標準化された車両に乗りたい方には『2020年1月以降の後期・後半モデル(2.5Z Gエディションやゴールデンアイズ)』が最良の相棒になるでしょう。
そして4つ目は、初期費用を200万円前後に抑えつつ、2列目エグゼクティブパワーシートを備えた豪華なミニバンを長くお得に楽しみたい方には、値落ちが落ち着いた『前期型の上級グレード』が抜群のコストパフォーマンスを発揮してくれるはずです。
ぜひ今回の見分け方とチェックリストを参考に、あなたの予算と用途にぴったりの30系ヴェルファイアを見つけて、ご家族と一緒に最高のドライブを楽しんでくださいね。



