こんにちは。アルヴェル&ハイエース完全ガイド 運営者の「ホシ」です。

新型40系ヴェルファイアのZ Premierは、魅力的な2種類の心臓部が選べますね。

ただ、2.4Lターボと2.5Lハイブリッドのどっちが自分に合うか迷いませんか。

今回は部品プロの視点から実燃費や走りと維持費・リセール差を徹底比較しましょう。

この記事のポイント

  • 2.4Lターボと2.5Lハイブリッドの加速感や静粛性の決定的な違い
  • 35万円の車両価格差がエコカー減税で縮まる乗り出し総額の仕組み
  • ハイオク仕様とレギュラー仕様の実燃費および5年間のガソリン代差
  • 海外輸出需要と国内需要を踏まえたリセールバリューとおすすめの選び方

ヴェルファイアはターボとハイブリッドどっちが正解

新型40系ヴェルファイアの主力グレード『Z Premier(Zプレミア)』を購入する際、多くの方が悩むのが「専用の2.4Lガソリンターボ」と「高効率な2.5Lハイブリッド」のどっちを選ぶべきかという問題です。

明るい日本の駐車場でブラックとパールホワイトの新型ヴェルファイアを見比べながら笑顔で話す若い日本人夫婦
外観デザインは同じZ Premierでも心臓部に2.4Lターボを選ぶか2.5Lハイブリッドを選ぶかで走りの性格と維持費は大きく変わる

私は自動車部品メーカーのセールスとして東京と山梨を往復するなかで両モデルを乗り比べてきましたが、アクセルを踏んだ瞬間の加速感や静かさ、そして維持費に明確な違いがありました。

まずはあなたの使い方に照らし合わせてどっちが向いているかが分かる結論から、スペック差や走行フィール、そして標準装備の違いまで順番に見ていきましょう。

街乗りと高速で変わる二つのエンジンの結論

最初に「新型ヴェルファイアはターボとハイブリッドのどっちを選べば後悔しないのか?」という結論をお伝えすると、あなたが『高速道路の追い越しや山道での豪快な加速感』を求めるなら2.4Lターボ、『街乗りの静粛性と燃料代の安さ・1500W給電機能』を求めるなら2.5Lハイブリッドが正解となります。

あなたが自分にぴったりのパワートレインを判定できるよう、両者の特徴と選び分けの基準を図解にまとめました。

一目でわかる!「ヴェルファイア 2.4Lターボ vs 2.5Lハイブリッド 適正診断」

2.4Lターボが向く人:高速道路や山道での爽快な走りを最優先する方

最大トルク430N・mと8速ATのダイレクトな加速を楽しみたい・年間走行7,000km以下の方

2.4Lターボの武器:兄弟車アルファードにはない専用の心臓部と輸出需要

先代3.5L V6を超える低速トルクを誇りマレーシア等の海外輸出バイヤーからも指名買いされる

2.5Lハイブリッドが向く人:街乗りの静かさと維持費の安さを重視する方

住宅街での静かなモーター発進とレギュラー仕様・実燃費15km/L前後の経済性を求める方

2.5Lハイブリッドの武器:エコカー減税で乗り出し価格差が約10万円に縮小

環境性能割と重量税の免除で初期費用差がほぼ消え1500W非常時給電システムも標準で付く

兄弟車の40系アルファード(Zグレード)では「2.5L自然吸気ガソリン」と「2.5Lハイブリッド」の比較になりますが、ヴェルファイアのZ Premierでは自然吸気エンジンが廃止され、代わりに専用の『2.4L直列4気筒ターボ』が搭載されているのが大きな特徴です。

普段のお買い物や送迎など市街地のストップ&ゴーが走行の7割以上を占めるご家庭であれば、発進のたびにモーターで静かに滑り出し、ガソリン代も半分近くに抑えられる2.5Lハイブリッドの方が日々の満足度は高くなりやすいのですね。

反対に、週末ごとに高速道路の追い越し車線や標高差のある山岳ルートを余裕たっぷりに駆け上がりたいドライバー気質のあなたには、アクセルを踏み込んだ瞬間から分厚いトルクが湧き上がる2.4Lターボがたまらない魅力を放つわけですよ。

直4ターボとハイブリッドの主要スペック差

では、2.4Lターボ(型式:TAHA40W/45W)と2.5Lハイブリッド(型式:AAHH40W/45W)では、エンジンの基本設計やスペックにどれほどの違いがあるのでしょうか。

トヨタ自動車公式の主要諸元表にも記載されている通り、2.4Lターボ車(T24A-FTS型)は最高出力279馬力・最大トルク430N・mと電子制御8速AT(Direct Shift-8AT)を採用し、2.5Lハイブリッド車(A25A-FXS型)は電気式無段変速機とレギュラー仕様でWLTC燃費17.7km/L(2WD)を達成しています(出典:トヨタ自動車公式『ヴェルファイア 主要諸元表(PDF)』)。

両パワートレインの主要スペックと燃料・駆動方式の違いを比較表にまとめました。

比較項目(Z Premier) 2.4L直列4気筒ターボ(T24A-FTS) 2.5Lハイブリッド(A25A-FXS+モーター)
①最高出力と最大トルク 279馬力 / 最大トルク430N・m(1,700〜3,600回転) システム最高出力250馬力(エンジン190馬力+モーター182馬力)
②トランスミッションと4WD Direct Shift-8AT / 機械式4WD(ダイナミックトルク制御) 電気式無段変速機 / 電気式4WD(E-Four・後輪モーター駆動)
③使用燃料とタンク容量 無鉛プレミアム(ハイオク)・75L(2WD)/ 65L(4WD) 無鉛レギュラーガソリン・60L(2WD / E-Four共通)
④WLTCカタログ燃費と車重 10.3km/L(2WD・2,180kg)/ 10.2km/L(4WD・2,240kg) 17.7km/L(2WD・2,220kg)/ 16.5km/L(E-Four・2,260kg)

スペック表で最も注目すべき数字は、2.4Lターボエンジン(T24A-FTS型)がわずか1,700回転という低い回転数から発生させる「最大トルク430N・m(43.8kgf・m)」という余裕です。

その一方で2.5Lハイブリッドも、先代30系のシステム最高出力197馬力から「250馬力」へと53馬力も大幅にパワーアップしており、さらに待望の2WD(FF)モデルが選べるようになったことでWLTCモード燃費17.7km/Lを達成しているのですね。

また意外な盲点として、2.4Lターボの2WD車は燃料タンク容量が75リットルと大容量なのに対し、4WDのターボ車は65リットルに減るため、1回の満タン給油で走れる航続距離(ハイブリッドは約900km前後、ターボ4WDは約500km前後)にも差が出る点を覚えておきましょう。

発進加速や高速巡航での走行フィールを比較

次に、実際に運転席のステアリングを握って街中や高速道路を走らせたとき、2.4Lターボと2.5Lハイブリッドで「加速の気持ちよさや足の動き」がどう違うのかを実体験からお伝えします。

晴れた日本の高速道路の流れの中でブラックの新型ヴェルファイアの運転席で余裕のある表情でハンドルを握る若い日本人男性
高速道路の合流や追い越し車線での伸びやかな加速感は430N・mのトルクと有段8速ATを備えた2.4Lターボの真骨頂である

私がいつも走っている東京から山梨へ向かう中央自動車道には、談合坂サービスエリア付近をはじめとする長い登り坂が連続しますが、ここで2つのエンジンの個性がくっきりと分かれました。

まず信号待ちからのゼロ発進や時速40キロまでの街乗り領域では、アクセルに足を乗せた瞬間にタイムラグゼロで最大トルク270N・mのフロントモーターが車体を押し出す『2.5Lハイブリッド』の方が、すっと軽やかに前へ出る感覚があるのです。

しかし時速60キロから100キロ以上の高速巡航域に入り、追い越し車線へ出てアクセルを半分ほど踏み増した瞬間からは、主役が完全に『2.4Lターボ』へと入れ替わります。

2.4Lターボは電子制御8速AT(Direct Shift-8AT)が素早く最適なギアへシフトダウンし、2,000回転付近の分厚いターボトルクに乗って「クォーン!」とタコメーターの針とスピードが一直線にシンクロしながら豪快に加速していくのですね。

さらに40系ヴェルファイアには専用の『フロントパフォーマンスブレース』が標準装着されており、フロントまわりが軽い2.4Lターボの2WD車(車重2,180kg)は、山道のコーナーでもミニバンとは思えないほどノーズが軽快に内側へ切り込んでくれます。

またパドルシフトやマニュアルモードを使って自分の意図通りにギアを選択できるため、家族でのドライブだけでなく一人でワインディングを走る時間まで楽しくなるのは2.4Lターボならではの醍醐味ですね。

対する2.5Lハイブリッドは、床下中央に駆動用バッテリーを搭載しているため重心が低く、高速道路の継ぎ目を乗り越えた際の上下動がピタッと収まる「重厚でフラットな乗り心地」に優れているのが大きな魅力と言えるでしょう。

れいちゃん
れいちゃん
街中の信号スタートではモーターでスッと出るハイブリッドが滑らかで、高速道路の追い越しや山道では8速ATでグイグイ加速する2.4Lターボが気持ちいいんだね!
ホシ
ホシ
まさにその通りです!先代30系のハイブリッドは登り坂で少し息切れ感がありましたが、新型40系ハイブリッドは250馬力あるので高速でも十分速いです。ただ、有段ギアならではのダイレクトな加速感だけは2.4Lターボだけの特権ですね!

車内の静粛性やエンジン音の入り方の違い

続いて、2列目のエグゼクティブパワーシートに座る奥様やお子様にとって一番気になる『車内の静粛性(エンジン音や振動の入り方)』について比較してみましょう。

40系ヴェルファイアは全車にアコースティックガラス(高遮音性ガラス)や徹底した吸音・制振材が投入されているため、どちらを選んでも一般的なミニバンより格段に静かですが、「音質と静かな場面」には明確な違いが存在します。

まず早朝や深夜に自宅の駐車場から出発する場面や、ドライブスルー・渋滞路・信号待ちの場面では、エンジンを完全に停止してEV(電気自動車)モードで無音のまま動ける『2.5Lハイブリッド』が文句なしの静粛性を見せてくれるのです。

これに対して2.4Lターボは、エンジン始動直後の冷間時に「ヴォン!」という勇ましい始動音と低い排気音が響くため、車好きのドライバーには心地よい反面、静かな住宅街で早朝に出かける際は少し気を使うかもしれません。

ところが面白いことに、高速道路のきつい登坂車線でアクセルを深く踏み込んだ場面では、この静粛性の立場が逆転する瞬間があるのですね。

2.5Lハイブリッドは電気式無段変速機の構造上、急加速や急な登り坂でパワーを要求すると、車速が上がるより先にエンジン回転数が3,500〜4,500回転付近まで一気に跳ね上がり、4気筒エンジン特有の「ブォーン」という実用的な唸り音がキャビンへ入ってきます。

一方、2.4Lターボには加速操作に応じた心地よいエンジンサウンドを補う『アクティブサウンドコントロール(ASC)』が搭載されているうえ、8速ATの高いギアを保ったまま2,000回転前後の低い回転数で余裕しゃくしゃくと坂を登りきってしまうでしょう。

つまり「街乗りや一定速クルージングでの絶対的な静けさと無振動」を求めるなら2.5Lハイブリッド、「高速の登坂でもエンジンが唸らず低く乾いた快音で駆け上がる感覚」が好きなら2.4Lターボという選び分けがぴったりですよ。

非常時給電システムなど標準装備の差を検証

第1章の最後に、カタログの小さな注記を見落とすと納車後に「えっ、付いていないの!?」とショックを受けやすい、『ターボとハイブリッドの標準装備の差』を確認しておきましょう。

トヨタ自動車公式の新型発売ニュースルームにも明記されている通り、新型ヴェルファイアのZ Premierは漆黒メッキを基調とした専用エクステリアや19インチアルミホイール、プレミアムナッパ本革シートなどを共通装備としていますが、電源機構やシフト周りにパワートレイン固有の差が設けられています(出典:トヨタ自動車公式ニュースルーム『新型「アルファード」「ヴェルファイア」を発売』)。

最も決定的な装備差が、家電製品をそのまま動かせる『アクセサリーコンセント(AC100V・1500W/非常時給電システム付)』が2.5Lハイブリッドには標準装備されているのに、2.4Lターボには設定すらなく「AC100V・100W」にとどまるという点です。

100Wのコンセントではスマホの充電やノートパソコン程度しか使えませんが、ハイブリッド車の1500Wコンセントがあれば、車内でヘアドライヤーや電気ケトル、電子レンジまで家庭と同じように動かせます。

しかもハイブリッド車の非常時給電システムは、万が一の停電時にガソリン満タン(60L)の状態から一般家庭の約5.5日分の電力を供給し続けられる「走る蓄電池」としての役割を果たしてくれるのですね。

また運転席周りの違いとして、2.5Lハイブリッドは指先だけでスマートに操作できる電子制御シフト『エレクトロシフトマチック』を標準採用しているのに対し、2.4Lターボは機械式ゲートシフトとなっています(※ターボもアドバンストパーク装着時はエレクトロシフトマチックへ変更)。

そのほかハイブリッド車のみ『EVドライブモードスイッチ』が備わるため、車中泊やアウトドアでの1500W電源活用や防災性能を重視するご家庭なら、装備面だけでもハイブリッドを選ぶ価値が十分にあるでしょう。

れいちゃん
れいちゃん
えっ!同じZ Premierでも、ドライヤーや電気ケトルが使える1500Wのコンセントはハイブリッドにしか付いていないんだね!知らずにターボを買ったらびっくりするところだったよ!
ホシ
ホシ
そうなんです!ターボ車は100Wまでなのでお湯を沸かすこともできません。車内で家電を使いたい方や、災害時の非常用電源としてヴェルファイアを活用したい方は、最初から1500W給電が標準装備されているハイブリッドを選んでくださいね。

ヴェルファイアのターボとハイブリッドどっちがお得

第1章では、2.4Lターボと2.5Lハイブリッドの走行フィールや静粛性、そして1500W非常時給電システムといった装備面の違いを比較してきました。

ここからは、購入時に誰もがシビアに計算したい「結局、お金の面ではターボとハイブリッドのどっちがお得なのか?」という疑問に、自動車部品プロのコスト試算でお答えします。

カタログ価格だけを見ていると見落としてしまう「エコカー減税による乗り出し総額の逆転現象」や、5年間の燃料代差、さらには海外輸出を含めたリセールバリューまで具体的な数字で検証していきましょう。

車両価格差とエコカー減税による総額の逆転

まず新車購入時の初期費用を比較すると、Z Premier(2WD)の車両本体価格は2.4Lターボが655万円、2.5Lハイブリッドが690万円と、カタログ上はハイブリッドの方が『35万円高い』設定になっています。

清潔な自宅リビングのテーブルで新型ヴェルファイアの見積書と電卓を見ながら笑顔で相談する若い日本人夫婦
車両本体価格はハイブリッドが35万円高いものの環境性能割と重量税の免除により乗り出し支払総額の差は約10万円前後に縮まる

なぜ35万円あったはずの価格差が、ディーラーの最終見積書ではわずか約10万円前後にまで縮まるのか、その税金の仕組みを図解にまとめました。

35万円差が約10万円差に!「新車乗り出し総額が急接近する3ステップ」

Step 1:カタログ上の車両本体価格差は「35万円」(2WD同士の場合)

Z Premier 2.4Lターボ(655万円)に対し2.5Lハイブリッド(690万円)は35万円高い

Step 2:環境性能割でハイブリッドが「約18.3万円」お得になる

ハイブリッドは環境性能割が非課税(0円)だがターボ車には3%(約18万〜20万円)が課税

Step 3:新車登録時の自動車重量税でもハイブリッドが「61,500円」免税

エコカー減税によりハイブリッドの重量税は0円(免税)となりターボとの税差は計約24.5万円に

結論:諸費用込みの乗り出し総額差は「実質約10.5万円」まで縮小する

1500W給電システム(約15万円相当)が標準で付くことを考えれば初期費用は実質同等以下

多くの方が「ターボの方が35万円安いから予算を抑えられる」と考えがちですが、実は2.4Lターボ車はエコカー減税の対象外であるため、購入時に環境性能割(約18万〜20万円前後)と自動車重量税(3年分61,500円)がまるごと約24.5万円課税されるのです。

対する2.5Lハイブリッド車は環境性能割が非課税、重量税も免税(0円)となるため、車両本体の差額35万円から税金差額の約24.5万円を差し引くと、新車乗り出し総額の差はたったの「約10.5万円」にまで縮まってしまうのですね。

しかもハイブリッド車には10万円以上の価値がある『AC100V・1500W非常時給電システム』が標準装備されていますから、装備分まで換算すれば新車購入時点ですでに実質的な価格差はほぼゼロという逆転現象が起きているわけですよ。

実燃費とハイオクやレギュラーの燃料代試算

新車購入時の実質価格差がわずか約10.5万円だと分かったところで、次は納車後に毎月あなたのお財布から出ていく『実燃費・ガソリン代・消耗品メンテナンス費』の5年間トータルコストを比較してみましょう。

年間1万キロペースで5年間(合計5万キロ)走った場合のリアルな維持費シミュレーションを表にまとめました。

5年間(5万km)維持費項目 Z Premier 2.4Lターボ(2WD) Z Premier 2.5Lハイブリッド(2WD)
①実燃費の平均目安 約8.5km/L(街乗り7.5〜高速11.5km/L) 約15.0km/L(街乗り14.5〜郊外17.0km/L)
②年間1万kmのガソリン代 約217,600円(ハイオク185円/L換算) 約116,000円(レギュラー174円/L換算)
③5年間(5万km)の燃料代総額 約1,088,000円(5年間で100万円超え) 約580,000円(ターボより約50.8万円安い)
④初回車検税+ブレーキ消耗差 重量税4.1万円+パッド・オイル交換頻度高 初回重量税免税対象+回生制動でパッド長持ち

2.4Lターボ車は「ハイオクガソリン指定」で実燃費が平均8.5km/L前後なのに対し、2.5Lハイブリッド車は「レギュラーガソリン指定」で実燃費15.0km/L前後を安定してマークするのが決定的な違いです。

その結果、1万キロ走るごとのガソリン代はターボが約21.7万円、ハイブリッドが約11.6万円となり、1年間で約10.1万円(5年間・5万キロではなんと約50.8万円)もの大差がつきます。

先ほど計算した新車乗り出し時の実質価格差(約10.5万円)は、年間1万キロ走る方なら「納車からわずか1年(約1万キロ走行時点)」で完全に元が取れてしまい、2年目以降は毎年10万円ずつハイブリッドの方がお財布に優しくなるのですね。

さらに自動車部品のプロの視点をつけ加えると、ハイブリッド車は減速時の大半をモーターの回生ブレーキで賄うため、2.2トンの巨体でありながらブレーキパッドやローターが8万〜10万キロ近くまで長持ちし、ターボ車に比べて消耗品費用まで安く済むというメリットもありますよ。

海外輸出と国内需要から見るリセールの違い

続いて、ヴェルファイアを「価値ある資産」として購入するあなたが必ず押さえておきたい、『2.4Lターボと2.5Lハイブリッドのリセールバリュー(売却時の残価率)』について本音で解説します。

日本の綺麗な販売店駐車場でパールホワイトの新型ヴェルファイアの外装をタブレットを手に笑顔で確認する若い日本人男性スタッフ
海外輸出バイヤーからの引き合いがある2.4Lターボと国内・海外双方で需要が厚い2.5Lハイブリッドは保有年数に応じた出口戦略が鍵となる

先代30系までの常識では「輸出関税や現地整備の関係で、海外輸出は純ガソリン車が有利でハイブリッドは少し控えめ」と言われていましたが、新型40系ではそのパワーバランスが大きく変化しました。

まず『2.4Lターボ(特に2WDのブラックまたはプラチナホワイトパールマイカ)』は、マレーシアをはじめとする東南アジアの富裕層向け輸出市場で「アルファードにはない高出力ターボ車」として厚い指名買い需要があり、登録から1年〜3年以内の短期売却では極めて高い残価率を叩き出すのが特徴です。

一方で『2.5Lハイブリッド』も、現在は新興国側のハイブリッド輸入規制緩和や整備網の普及が進んだことで海外輸出の引き合いが急増しているうえ、日本国内の中古車市場でも「燃費が良くて1500W給電が付いたハイブリッド」を探しているファミリー層から絶大な支持を集めています。

ここで重要になるのが、先ほど確認した「新車購入時の税金差(約24.5万円)」と「毎年の燃料代差(年10万円)」を含めたトータル収支でリセールを考えるという視点なのですね。

たとえば3年後や5年後の買取査定額が「購入価格に対するパーセンテージ(残価率)」で同水準だったとしても、ターボ車は新車購入時に掛け捨ての税金(環境性能割+重量税で約24.5万円)を余分に払っており、さらに乗っている間のハイオク代も年間10万円多くかかっています。

したがって「年間走行距離が5,000キロ未満で、1年〜2年ごとの超短期サイクルで輸出相場を狙って乗り換える方」なら2.4Lターボの2WD、「3年〜5年以上じっくり乗る方や年間8,000キロ以上走る方」なら税金・燃料代・買取額のトータル収支で2.5Lハイブリッドの方が手元に多くのお金が残ると判断してくださいね。

れいちゃん
れいちゃん
「ガソリン車の方がリセールが良い」って噂だけで決めちゃダメなんだね!新車の時の税金24万円差と毎年のガソリン代10万円差を計算に入れると、3年〜5年乗るならハイブリッドの方がトータルで手元にお金が残るなんて目からウロコだよ!
ホシ
ホシ
そうなんです!もちろん1〜2年でサッと売却する方や走行距離が極端に少ない方なら2.4Lターボの輸出相場も魅力的ですが、一般的なご家庭で3年〜5年乗るならハイブリッドの経済性とリセールの安定感は抜群ですよ。

購入前に解消したいパワートレインの疑問点

ここでは、新型40系ヴェルファイアのターボとハイブリッドのどっちにするか最終決断する前に、読者のあなたからよく寄せられる4つの疑問にお答えします。

とくに「ターボ車にレギュラーガソリンを入れても平気か」「4WDとE-Fourはどっちが良いか」といった実用面の疑問は、注文書にサインする前にすっきり解消しておくことが大切です。

商談の現場でよく聞かれる質問とプロの回答をQ&A形式でまとめましたのでチェックしてみてくださいね。

Q1. 2.4Lターボ車に節約のためレギュラーガソリンを入れても大丈夫ですか?

A. おすすめしません。T24A-FTS型ターボは無鉛プレミアム(ハイオク)に合わせて点火時期や過給圧が精密制御されているため、レギュラーを入れるとノッキング防止制御で本来の出力や燃費が落ち、エンジン内部のカーボン堆積を早める原因になります。

Q2. 雪道やスキー場へ行く場合、ターボの4WDとハイブリッドのE-Fourはどっちが良いですか?

A. 一般的な雪道やスキー場往復なら、後輪をモーターで素早く駆動し燃費も16.5km/Lと優秀なハイブリッドの『E-Four』で十分安心です。豪雪地帯の深い新雪や急勾配を頻繁に走る方のみ、プロペラシャフト直結の機械式4WD(ターボ)を選んでください。

Q3. ターボとハイブリッドで、エンジンオイル交換などのメンテナンス頻度は変わりますか?

A. 変わります。高熱・高負荷になる2.4Lターボ車はタービン保護のため5,000kmまたは半年ごとのオイル交換が推奨されますが、エンジン停止時間があるハイブリッド車は10,000kmまたは1年ごとの交換サイクルで済むため手間も費用も抑えられます。

Q4. 外観や内装の見た目で、2.4Lターボと2.5Lハイブリッドの違いはありますか?

A. Z Premier同士であれば、漆黒メッキのフロントグリルや19インチアルミホイール、ナッパ本革シートなどの内外装デザインは基本的に共通です。違いはリアバックドア右下の『HEVバッジ』の有無と、運転席シフトノブや1500Wコンセントの有無のみです。

Q3でお伝えした通り、2.4Lターボ車を長く快調に保ち高値で売却するためには、5,000キロごとの定期的なエンジンオイル管理が欠かせない点も覚えておくと安心ですよ。

ヴェルファイアのターボとハイブリッドどっちか総括

晴れた日本の高原展望パーキングでブラックの新型ヴェルファイアの横に立ち満足そうに微笑み合う若い日本人夫婦
走行ステージの好みと乗り出し総額・燃料代のバランスを把握して選べば新型ヴェルファイアは最高のパートナーになる

ここまで、新型40系ヴェルファイアのZ Premierに設定された『2.4Lターボ』と『2.5Lハイブリッド』について、スペックや加速フィール・静粛性の違いから、エコカー減税を含めた乗り出し総額の逆転現象、5年間のガソリン代試算、そしてリセールバリューまで徹底比較してきました。

あらためて結論をお伝えすると、新型ヴェルファイアはターボとハイブリッドのどっちを選んでも大型高級ミニバンの頂点にふさわしい完成度を持っていますが、「走りの刺激とダイレクト感」を取るか、「静粛性と抜群のトータル経済性・給電機能」を取るかで最適解がはっきりと分かれるということです。

最後に、あなたがディーラーの商談テーブルで迷わず決断するための4つの最終チェック基準を振り返っておきましょう。

1つ目は、高速道路の追い越しや山道で1,700回転から湧き上がる430N・mの豪快なトルクと有段8速ATのダイレクトな変速フィールを楽しみたいなら、ヴェルファイア専用の心臓部である『2.4Lターボ』を選ぶことです。

2つ目は、早朝や深夜の住宅街での無音に近いモーター発進や、車内で家電が使える『AC100V・1500W非常時給電システム』の利便性を重視するなら『2.5Lハイブリッド』を選ぶことですね。

3つ目は、カタログ上の35万円の価格差が環境性能割と重量税の免除によって「実質約10.5万円差」に縮まり、年間1万キロ走るならわずか1年のガソリン代差でハイブリッドが元を取れる(5年間で約46万円以上お得になる)という数字を押さえておくことでしょう。

そして4つ目は、年間走行距離が少なく1〜2年で短期売却して海外輸出相場を狙うなら2.4Lターボの2WD、3年〜5年以上じっくり乗って維持費と売却額のトータル収支を最大化するなら2.5Lハイブリッドを選ぶことです。

ぜひあなたのライフスタイルとドライブの好みにぴったりの1台を選び抜き、新型ヴェルファイアとの誇らしいカーライフを思いきり楽しんでくださいね。

れいちゃん
れいちゃん
2.4Lターボの豪快な加速の楽しさも、2.5Lハイブリッドの税金・ガソリン代のお得さも両方クリアに分かったから、もう迷わず自分の使い方に合う方を選べるよ!
ホシ
ホシ
はい!ぜひディーラーで両方の見積書を並べて比較しながら、ご家族みんなが一番ワクワクする最高のヴェルファイアを選んでくださいね!